ミズバショウ(水芭蕉)
<学名:Lysichiton camtschatcense (L.) Schott>
サトイモ科 ミズバショウ属 多年草
サトイモ科 ミズバショウ属 多年草
撮影日 2017.06.17: 長野県(志賀高原)
北海道と中部地方以北の本州の日本海側に分布する。
南限の兵庫県養父市の加保坂峠にも隔離分布している。
山地帯から亜高山帯の湿原や林下の湿地に自生する。
各地に多数の群落が知られ、特に尾瀬は「夏の思い出」
の歌でも有名です。
南限の兵庫県養父市の加保坂峠にも隔離分布している。
山地帯から亜高山帯の湿原や林下の湿地に自生する。
各地に多数の群落が知られ、特に尾瀬は「夏の思い出」
の歌でも有名です。
♪♪♪ 「夏の思い出」(作詞:江間章子、作曲:中田喜直) ♪♪♪
夏がくれば 思い出す
はるかな尾瀬 遠い空
霧のなかに うかびくる
やさしい影 野の小径
水芭蕉の花が 咲いている
夢見て咲いている水のほとり
石楠花色に たそがれる
はるかな尾瀬 遠い空
はるかな尾瀬 遠い空
霧のなかに うかびくる
やさしい影 野の小径
水芭蕉の花が 咲いている
夢見て咲いている水のほとり
石楠花色に たそがれる
はるかな尾瀬 遠い空
夏がくれば 思い出す
はるかな尾瀬 野の旅よ
花のなかに そよそよと
ゆれゆれる 浮き島よ
水芭蕉の花が 匂っている
夢みて匂っている水のほとり
まなこつぶれば なつかしい
はるかな尾瀬 遠い空
はるかな尾瀬 野の旅よ
花のなかに そよそよと
ゆれゆれる 浮き島よ
水芭蕉の花が 匂っている
夢みて匂っている水のほとり
まなこつぶれば なつかしい
はるかな尾瀬 遠い空
実際に尾瀬沼でミズバショウが咲くのは5月末ごろで
これは尾瀬の季節でいうと春先になる。
江間はミズバショウが夏の季語として歳時記に掲載されている
ことから夏と表現したんだそうです。
江間はミズバショウが夏の季語として歳時記に掲載されている
ことから夏と表現したんだそうです。
花期は低地では4月~5月、高地では融雪後の5月~7月。
葉は花の後に根出状に出て立ち上がり、長さ80 cm、
幅30 cmに達する。
葉は花の後に根出状に出て立ち上がり、長さ80 cm、
幅30 cmに達する。
発芽直後の葉の間から純白の仏炎苞を開く。
これが花びらに見えるが仏炎苞は葉の変形したもので
仏炎苞の中央にある円柱状の部分が小さな花が多数集まった
花序(肉穂花序)である。
これが花びらに見えるが仏炎苞は葉の変形したもので
仏炎苞の中央にある円柱状の部分が小さな花が多数集まった
花序(肉穂花序)である。
1つのの花序(肉穂花序)には数十から数百の小花があり、
すべてが両性花である。開いた時点で、多くの小花は雌蕊が
露出していて、開花の後数日すると、花序の表面を押し上げる
ようにして雄蕊が出現し、多くの花粉を放出する「雌性先熟」。
種子が完熟した果穂は、ぼろぼろと崩れ、果肉をつけたままで
種子が散布される。果肉は軽くスポンジ状で水に流される(水散布)。
種子自体も軽くて水に浮く。
種子が散布される。果肉は軽くスポンジ状で水に流される(水散布)。
種子自体も軽くて水に浮く。
実生は条件の良い場所に定着すると3年程度で開花する
成長した個体の塊茎から、細長く短い地下茎が生じ、栄養繁殖する。
栄養繁殖による子は親個体のすぐそばに見られるため、数個体が
まとまって株立ちする。
成長した個体の塊茎から、細長く短い地下茎が生じ、栄養繁殖する。
栄養繁殖による子は親個体のすぐそばに見られるため、数個体が
まとまって株立ちする。
和名の「バショウ」は、芭蕉布の材料に利用されている
イトバショウの葉に似ていることに由来する。
イトバショウの葉に似ていることに由来する。
地方名
ベコノシタ(北海道・葉が牛の舌に似る)
ヘビノマクラ(北海道・花序を蛇の枕に見立てる)
パラキナ(北海道・アイヌ語で幅の広い葉)
ウシノクチヤ(石川県白山・ザゼンソウも同じ異名で呼ぶこともある)
ヘビノマクラ(北海道・花序を蛇の枕に見立てる)
パラキナ(北海道・アイヌ語で幅の広い葉)
ウシノクチヤ(石川県白山・ザゼンソウも同じ異名で呼ぶこともある)
オライのミズバショウは大きな葉っぱになってます
あんなに大きくなるものなのですね
尾瀬で初めて見ました。
その時はもう
鳩待峠では葉が大きく育っていてその大きさにびっくりしたものです。
なるほど里芋の仲間でしたか
いわれてみればマムシグサなんかと共通する点がありそうですね