マルミノヤマゴボウ(丸実の山牛蒡)
<学名:Phytolacca japonica Makino>
ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属 多年草
今年も咲いていました。 環境省(国)としての指定はありませんが
群馬県では絶滅危惧ⅠA類(CR)に また、多くの県で絶滅危惧の指定を
されています。
関東以西から四国、九州の山地林縁に分布する多年草。
根は太く塊根状。茎は緑色で丸く、100~150cmで直立。
撮影日 2019.06.08: 群馬県
葉は互生、長い柄があり、長さ10~15cm、幅5~10cmの 長楕円形から
卵状長楕円形で、全縁、鋭尖頭、無毛。
花期は6~9月。円錐花序を直立してつけます。ヨウシュヤマゴボウと 異なり、花序は下垂しません。
帰化種のヨウシュヤマゴボウは花序が下垂するので簡単に見分けられます。
花序長は10~20cm。花茎は薄緑で、 果期には濃紅色になります。
1~3cmの柄の先に花を多数付ける。花には花弁がなく、5個の 萼片のみで、径約8mm。白から淡紅色で、やがて濃紅色になる。 心皮は7~10個で合生(ヤマゴボウは離生)。葯は白色です。
果実は液果です。多心皮の雌しべ7~10個が合着した扁平な球形で、 径約8mm。熟すと黒紫色になります。種子は約3mmの腎臓形で 光沢がある黒色、同心円状の細い横条線があります。
名の由来は、ヤマゴボウ( Phytolacca acinosa Roxb.)に対して、 分果を作らない球果(丸い実)である事から。 実が分果せず丸いヤマゴボウという意
よく「山牛蒡」の名前で漬物として売られているものがありますが それはアザミの根っこです。 ヤマゴボウ科のものではありません。ヤマゴボウ科のものには毒成分が 含まれているようですので注意してください。