物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

ヒトツバテンナンショウ

2017-05-31 06:00:00 | サトイモ科
ヒトツバテンナンショウ(一つ葉天南星)
<学名:Arisaema monophyllum Nakai>
サトイモ科 テンナンショウ属  多年草











撮影日 2017.05.20: 群馬県

本州中部以東に分布し、やや暗い林内、林縁の斜面地の
薄暗い斜面のような場所に生育します。
高さ20~80cm。



葉は名前の通り、通常1枚、7~9枚の小葉を鳥足状につける。


花期は5~6月。仏炎包の筒部は緑白色
舷部(げんぶ)は長三角形でほぼ直角に前傾し、緑色で内面基部に
ハの字形の褐紫色の斑がある。付属体は細棒状で柄がある。
肉穂花序付属体は白緑色で細い棒状。








ネコノメソウ  2017

2017-05-24 18:00:00 | ユキノシタ科

ネコノメソウ(猫の目草)
<学名:Chrysosplenium grayanum Maxim.>
ユキノシタ科 ネコノメソウ属 多年草











撮影日 2017.5.3: 長野県

半日陰地の湿ったところに走出枝をよく伸ばし、
マット状に群生することが多い。



葉は対生



花期は3~4月、茎頂に直径2mmほどの淡黄色の小花が
集まってつく。蕚片は4つで直立し、淡黄色。花弁はない。
苞は茎葉と同形で黄緑色を帯びる。
おしべは4本で蕚片よりも短い。









撮影日 2017.5.20: 群馬県



ハナネコノメ

2017-05-24 07:45:00 | ユキノシタ科
ハナネコノメ(花猫の目)
<学名:Chrysosplenium album Maxim.
                          var. stamineum (Franch.) H.Hara>
ユキノシタ科 ネコノメソウ属  多年草









東北南部から近畿地方の山地渓流沿いの岩場や湿り気のある
林のふちなどに生える高さは5cmにも満たない小さい多年草。
茎にはまばらに毛が生えている。


撮影日 2017.04.16: 群馬県

葉は対生し、まるみのある扇形で、長さは約5~8ミリ。色は暗い緑色で、
縁ににぶい鋸歯がある。



まっすぐ伸びる茎の先に、直径5ミリほどの小さな花を2~3個つける。
花びらはないが、白くまるみのある4枚の萼が花びらのように
上を向いて開いている。中から先端が紅色をした8本の雄しべが出て
白と赤のコントラストでよく目立つ。



花が終わると、根もとから暗紅色を帯びた走出枝を四方に伸ばして
増えていく。



地味な花が多いネコノメソウの仲間のなかでは最も花らしい花、
ひきわ美しい花を咲かせることから、その名が付けられた。




フデリンドウ  ~実~

2017-05-23 18:00:00 | リンドウ科
4/23に撮った花の記事 ⇒ フデリンドウ~2017~





フデリンドウ(筆竜胆)
<学名:Gentiana zollingeri Fawc.>
リンドウ科 リンドウ属 越年草










花はもうすっかり終わり、実ができていました。


撮影日 2017.05.21: 群馬県

実が育って伸びだしてきています。



やがて2つに割れて種が姿を見せます。


もう少し開くのですがこの日は天候がよく乾燥していましたから
開いていなかったようです。

この姿、前の記事で紹介してヤマネコノメソウの
実と似ていませんか。
同じ雨滴散布と呼ばれる種の散布形式をしています。

雨滴散布とは、

雨水により流される種子の散布形態で、
果実が上向きにカッブ状に開いているなど、
雨水による散布に対応した特徴を持っています。
果実は日射しがあって乾燥している時には閉じていて
水(雨)に濡れると開いて雨水を利用して種子を
散布する仕組みになっています。


他の植物が大きく伸びだす前に春の日射しを受けて
花を咲かせ、梅雨時に雨を利用して種子を散布する
かしこい仕組
みですね。

帰化種のアカバナユウゲショウなんかも雨滴散布を
するようです。





ヤマネコノメソウ  2017

2017-05-23 07:00:00 | ユキノシタ科
ヤマネコノメソウ(山猫の目草)
<学名:Chrysosplenium japonicum (Maxim.) Makino>
ユキノシタ科 ネコノメソウ属  多年草










撮影日 2017.5.3: 長野県

全体に長毛が散生する。走出枝はなく、
茎葉は互生し、腎円形で長さ1~3cm、縁は浅く切れ込む。





花期は3~4月。茎頂に淡緑色の直径5mm程度の花をつける。
顎片は4枚で黄緑色で、長さ約1.3mm。花時には平開し、
花後直立する。雄しべは8個、ときに4個、葯は黄色。



和名の由来は、深く2つに裂けた実がネコの目のように見えるところから
です。

去年撮ったものですが


どうでしょうか、猫の目に見えますか。

猫の目の形は雨によって種子散布をする「雨滴散布」のための形
といえます。
(雨滴散布 については次回フデリンドウの実の記事で紹介する予定です。)