物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

ミズヒキ/ギンミズヒキ ②

2020-10-10 13:14:06 | タデ科

ギンミズヒキ(銀水引)
<学名:Persicaria filiformis (Thunb.) Nakai ex W.T.Lee
                         f. albiflora (Hiyama) Yonek.>
タデ科 イヌタデ属 多年草

 

 


撮影日 2020.09  : 群馬県

※ミズヒキの白花品種。花被片が全部白色のもの。


ミズヒキの花被片は4個に分裂し、そのうち上側3個が赤く、下側1個が白く、ミズヒキと呼ばれる

由縁なんですが、ギンミズヒキは花被片の4個すべてが白いもので
茎や葉などはミズヒキと変わらない。

一秋の地元で見た銀水引です。

やや赤みが残っています。このタイプは地元でも何か所かで、地元以外でも
いくつか見ています。意外と多い品種かもしれません。

 

 

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ちなみに普通の赤花のミズヒキは


ミズヒキ/ギンミズヒキ ①

2020-10-10 12:52:16 | タデ科

ミズヒキ(水引)
<学名:Persicaria filiformis (Thunb.) Nakai ex W.T.Lee>
タデ科 イヌタデ属 多年草


全国各地の日当たりのよい林床や林縁、路傍等に普通に見られる多年草。
高さ30~80cm。茎の節部は膨らみ、葉や茎全体に粗毛がある。

                                                     撮影日 2020.09.  : 群馬県


葉は互生、広楕円形で、長さ6~15cm、先端は尖る。「八」の字模様(逆V字状)の黒い斑が入るものが多い。
鞘状の托葉がある。

花期8~11月。茎頂や葉腋から長さ20~40cm程の細い総状花序を出し、小花がまばらにつく。

花弁はなく、花弁に見えるものは萼で、深く4つに裂ける。


色は上半分(萼片4枚のうち3枚)は赤色、下半分の1枚は白色。

雄しべは5本。雌しべの花柱は先が2つに裂け、先端は鍵のように曲がる。

 


萼片は果実が熟して落下するまで長く紅色で開いた萼片は受粉後閉じて果実を守る。

果実(そう果)は花被片に包まれて熟す。
先がカギ形に曲がった花柱(めしべの先)があり、これで動物などにくっついて運ばれる『ひっつき虫』です。

和名の由来は細くて長い花穂を祝儀封筒や進物にかける水引にたとえたものと言われる。

白花のものはギンミズヒキ (f. albiflorum) 。赤花と白花が混じるものもあり、ゴショミズヒキ (f. bicolor) と呼ばれる。


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白花はギンミズヒキ(銀水引)と呼ばれます。

ギンミズヒキ(銀水引)
<学名:Persicaria filiformis (Thunb.) Nakai ex W.T.Lee
                         f. albiflora (Hiyama) Yonek.>

 


ミズヒキの白花品種


ミゾソバ   ~2018~

2018-11-07 06:00:00 | タデ科
蓼の仲間-5
水辺などで普通に見られるなかなか綺麗な蓼です。




ミゾソバ(溝蕎麦)
<学名:Persicaria thunbergii (Siebold et Zucc.) H.Gross>
タデ科 イヌタデ属 一年草




日本全国の小川や沼沢地、湖岸などに生育する一年草。
特に稲作地帯などでコンクリート護岸化されていない用水路脇など、
水が豊かで栄養価が高めの場所に群生していることが多い。

撮影日 2018.09.30: 群馬県
高さ30~100cm ほど、茎は中空で根元で枝分かれして群生する。
匍匐茎に閉鎖花をつけ種子を稔らせる場合もある。
茎には下向きに刺があり、他の植物等に絡みついて伸びることがある。
葉は互生し、長さ4~10㎝の卵状鉾形、先が鋭く尖り、
基部が耳状にはり出し、牛の顔のような形をしているのが特徴。
形が牛の額にも見えることからウシノヒタイ(牛の額)と呼ばれる
こともある。葉の形には変化が多い。

葉柄と葉脈上に小刺があり、葉の両面に小さな星状毛がある。
葉柄には狭い翼があり、下部の葉柄の長さ2~5㎝。
花は頭状花序に10~20個集まってつく。花柄には赤色の腺毛が密につき、
長毛及び小さな星状毛がある。
托葉鞘は長さ7~20㎜、上部が葉のように丸く広がるものと縁毛だけの
2種類がある。
花期は晩夏から秋にかけてで、茎の先端で枝分かれした先に、
直径 4~7mm ほどで、根元が白く先端が薄紅色の多数の花を咲かせる。

タデの仲間の特徴は花弁に見えるものは萼であり、
ミゾソバの花も花弁に見える部分は萼で、花弁はない。

花柱は.3裂。雄しべ8個。


白花






見た目が蕎麦に似ていることが
和名の由来になっている。



ハナタデ ~2018~

2018-11-02 18:00:00 | タデ科
蓼の仲間-4
やや湿った林縁などで普通に見られる蓼です


ハナタデ(花蓼)
<学名:Persicaria posumbu (Buch.-Ham. ex D.Don) H.Gross>
タデ科 イヌタデ属 一年草


別名ヤブタデとも呼ばれ、日本全土の山野の林内や林縁などの
やや湿ったところに普通。

撮影日 2018.10.14: 群馬県
葉は互生し長さ3~9㎝、卵形~長卵形で、先は急に細くなり
尾状にとがる。中央部に普通、黒い班紋があるものが多い。

托葉鞘は長さ3~8㎜の筒形で縁毛は托葉鞘と同長程度又はやや長い。

花期は8~10月。

花序は長さ5~10㎝、細長く、直立し、白色~淡紅色の小さな花を
まばらにつける。小苞の先はやや長い毛状になる。





花蓼の名は、まばらにつける美しいピンク色の花からついた。



サクラタデ

2018-10-31 18:00:00 | タデ科
蓼の仲間-3
蓼の仲間の中では大きく綺麗な花です。

サクラタデ(桜蓼)
<学名:Persicaria odorata (Lour.) Soják 
                      subsp. conspicua (Nakai) Yonek.
タデ科 イヌタデ属 多年草



本州〜沖縄の川岸などの水辺や日当りのよい湿地に群生する多年草。
地下茎を横にのばしてふえ、茎は直立し、分枝しながら高さ1mに
達する円柱形。

撮影日 2018.10.14: 群馬県
葉は互生し、長さ7〜13cmの披針形でやや厚く、裏面には腺点がある。
しばしば中央に淡い斑紋をもち乾くと赤褐色になる。
托葉鞘は褐色、長さ約1.5cmの筒形で、ふちに長い毛がある。

花期は8〜10月。花序は1~3本に分枝し、細長く、曲がるが、
先はあまり垂れ下がらない。

淡紅色の花を穂状にやや密につける。雌雄異株。

日本産のタデ属の中で花が最も大きく花被は長さ約5mmで5深裂
雌花では雌しべが雄しべより長い。雄花の雌しべは雄しべより短く、
結実しない。

雄花は雄しべが雌しべより長く、花被からやや突き出す。
雌花は雌しべが雄しべより長い。花柱は3裂する。

痩果は花被に包まれ、長さ約3.5mmの3稜形で赤褐色から黒色に熟す。



和名は花の色と形が桜に似て綺麗なことに由来する。