物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

花巡り④ワレモコウ<Sanguisorba officinalis L.>

2012-08-23 21:19:40 | バラ科
 夏休み花巡り 今回取り上げるのは
ワレモコウ     です。
夏の終わりから秋にかけてあちこちで見かけることが出来ますが
余り調べもせずただ紫褐色の花穂を撮っていました。
今回花穂をよく観察してみました。

三層構造になっているのがわかりますね。
【この花は上から下へ開いていくようです。
下の濃い褐色の部分は蕾です。
その上
やや白い部分は雄しべの目立つ花達
その上の赤いところが雄しべが落ち雌しべが成熟した花
いわば雌花のような花達 】
自分の花の花粉で受粉しないように雄性先熟で自花受粉を避ける
仕組みを持っているのですね。
雄性期の花が白くリング状に下へ咲き進んでいくようです。
( ちなみにこの花には花びらは無くガクなんです。) 
 
 
 おまけは昆虫達
色々見ていますが写真に撮ったものの中からいくつかを紹介します。
(アサギマダラぐらいしかわかりません・・・)

 

 


 



花巡り ③ 珍種  フタゴツリフネソウ

2012-08-19 17:44:04 | ツリフネソウ科
 今日はとっても珍しい ツリフネソウ をご覧ください。
 
フタゴツリフネソウ
です。
花以外は普通のツリフネソウと変わり有りません。
花がちょっと・・・いいえ だいぶ違います。

未だちょっとわかりにくいですが、
横から見ると

距が2つあるのがわかると思います。
上から見ると・・・

1つの花ですが2つの花がくっついているように見えます。
 
花が双子のようなので 「フタゴツリフネソウ といいます。
 
 
 
 
 
 
 
ナンチャッテ・・・?   実はただの奇形変わり者です。  お騒がせしました。
たぶんこの形質は固定していないただの一時的奇形と思います。
 



花巡り ②  荒船山

2012-08-19 09:45:55 | 表紙
夏休み花巡り②回目は途中で見た山です。
 
群馬県甘楽郡下仁田町と長野県佐久市にまたがり
妙義荒船佐久高原国定公園に属している標高1,423 mの山です。
平坦な頂上部があり切り立った崖「艫岩」のある姿が
荒波を割って進む船を思わせることから"荒船"と呼ばれます。

 途中の国道端駐車場にあった表示板

 何時もは、朝早かったり・霧や靄の中だったりで
余り姿を見なかったのですが、今回はっきり見えたので
途中の駐車場に車を止めて写しました。

 看板にあるように妙義山中乃岳駐車場から見ると
平らな姿が良く見えます。(以前3月に中乃岳駐車場から撮ったもの)

中央奥の平らなのが荒船山



花巡り ① ハス <Nelumbo nucifera Gaertn.>

2012-08-17 22:23:11 | ハス科
 夏休みに色々と見て回りました。
一秋の大好きな花  ハス  です。
インド周辺を原産とする多年草の大型水生植物
地下茎(レンコンと呼ばれる)を食用とし花は観賞用として植えられます。
仏教の世界では極楽浄土の世界を象徴する花です。
 
蕾もかわいいです。

開きかけ

このぐらいの開きかけが好きですね。

睡蓮とともに開くときに「ポン」と音を立てるとかといううわさがありますがそんなことはありません。あしからず・・・
だいぶ開いて・・・  (ハスの花は朝早くに咲きます。午後には閉じてしまうので午前中に見ましょう。)

やがて散り

花托と呼ばれる部分の中に実が埋まっています。

蜂の巣のように見えることから蜂巣⇒ハスに成ったとか

 
 
ハスの葉や花は水面から上に伸びて開くのですが睡蓮は水面上で咲き葉には一箇所切れ込みがあります
睡蓮です。

 
ハスの葉は円くて切れ込みがないです。花は水面より上に突き出て咲きます。




ブタナ <Hypochaeris radicata L.>

2012-08-17 10:57:29 | キク科
先日 高山植物と一緒に生えていた ブタナ をご覧いただきましたが
ブタナはところどころで見かけるようになってきましたが今まで記事にしたことがありませんでした。
 
 たまたま隣町でブタナの群生を見ました。これはきっと記事にしろとのお導き(?)かと思い・・・

ブタナ はヨーロッパ原産の帰化植物でタンポポモドキの別名があります。
 
花は黄色の舌状花のみ(キク科タンポポ亜科)でタンポポに似ているといわれます。

私はコウゾリナのほうにより似ていると思います。
コウゾリナの仲間ですから、・・・

葉は根生葉のみで毛が生えているのが目立ちます。(実は花茎にも鱗片状ですが葉が付いています。)
 

切れ込みには浅、深 色々変異が有るようです。
 
種はタンポポよりやや大きいみたいです。

 
 食べられるそうなんですが、どうなんでしょうね。