物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

シラタマノキ

2015-10-31 21:00:00 | ツツジ科
季節の花ではないですが・・・
これから冬の間花も少なくなりますのでこのような季節はずれの記事が多くなると思います。ご了承ください。


シラタマノキ(白玉の木)<学名:Gaultheria pyroloides>
ツツジ科 シラタマノキ属 常緑小低木






中部以北の亜高山帯以上の草地等に生える常緑の小低木。
高さは30cm程度。葉は互生し、鋸歯を持つ3cm程度の楕円形。
革質で硬く、先は丸い。

撮影日 2007.10.7: 群馬県

花期は7-8月で、上部の葉の脇や枝先から総状花序を出し、
1輪から6輪の壷形の花を下向きにつける。



撮影日 2012.7.22: 長野県

5mm程度のドウダンツツジのような釣鐘型の花をつける。

9月頃、萼が肥大して果実を覆い、白い玉状になることから
シラタマノキの名がある。

撮影日 2007.10.7: 群馬県


撮影日 2014.9.14: 長野県



ほんとに真っ白な玉状です。


ちょっと下から見ると萼が覆っているのが分かりますね。

潰すとサリチル酸の臭いがする。
らしいです。私は嗅いでみたことが無いですが・・・

同属のアカモノの果実が赤いのに対して、本種は白い
果実をつけることから別名シロモノと呼ばれることもある。


アカモノ                     花の記事   実の記事 



ヤブマメ

2015-10-31 07:30:00 | マメ科
豆果が見られたので記事にしてみました。

ヤブマメ(藪豆)
<学名:Amphicarpaea bracteata (L.) Fernald subsp. edgeworthii (Benth.)
H.Ohashi var. japonica (Oliv.) H.Ohashi>
マメ科 ヤブマメ属 蔓性1年草




日本全土 林のふちなどに生える。
茎には下向きの毛が生え、葉は3小葉からなり、長さは3~6㎝の
広卵形で両面とも伏毛がある。

撮影日 2015.9.20: 群馬県

花期は9~10月。花は長さ1.5~2cm、短い総状花序に密集してつく。


旗弁は紫色。翼弁と竜骨弁は白っぽい。


総状花序とは別に短い柄に閉鎖花をつける。
果実(豆果)は扁平で長さ2.5~3cm。

撮影日 2015.10.25: 群馬県




縫合線に伏毛がある。



種子はふつう2~3個、扁平で径約3.5mm、ウズラ卵のような
黒い斑点がある。



地下にも閉鎖花をつけ、豆果も地中にできる。
できた果実は丸くてふくらみ、種子は1個




コボタンヅル

2015-10-27 06:00:00 | キンポウゲ科
コボタンヅル(小牡丹蔓)
<学名:Clematis apiifolia DC. var. biternata Makino>
キンポウゲ科 センニンソウ属 つる性の半低木









葉は2回3出複葉で対生、小葉は先が鋭く尖り、粗い鋸歯があり、
両面に短毛がある。(ボタンヅルの葉は、1回3出複葉)

.


花は白色、で仙人草(センニンソウ)に似た十字の花を咲かせる。
直径約2㎝。花弁は無く、十字形の花弁に見えるのは4個の愕片。
雄しべは多数、葯の長さ2~3㎜。



良く似た種類
   センニンソウの葉は全縁。

   母種のボタンヅルは、葉が1回3出複葉、小葉の鋸歯が多い。

   四国、九州に分布するコバノボタンヅルは花数が少なく、
   花がやや大きく、葯が長さ約1㎜と小さい。



ボタンヅル

2015-10-26 06:00:00 | キンポウゲ科
ボタンヅル(牡丹蔓)<学名:Clematis apiifolia >
キンポウゲ科 センニンソウ属 落葉つる性半低木








本州~九州の日当たりのよい草原や林縁などで、他の木や草などに
からんで生育するツル植物。
つるの長さは、2-4mになり、茎の基部が木質化する。

葉は1回3出複葉で、長い葉柄をもち茎に対生する。
小葉は長さ3-6cmの卵形で先端はとがり、
縁は不ぞろいな鋸歯状になる。

和名は、葉の様子がボタン(牡丹)に似ていて、
つる性であることからついた。
花期は8-9月。茎の先端や葉腋から3出集散状の花序を出し、
径1.5-2.0cmの白色の花を多数つける。

十字型になる4枚の花弁に見えるのは萼片で、花弁はない。
萼片は長楕円形で外側に短毛が生える。雄蕊、雌蕊は多数ある。


果実は卵形の痩果で、花後、花柱が羽毛状に長く伸びる。
(変種のコボタンヅルは、葉が2回3出複葉。)

センニンソウ 同様の毒を持つ毒草です。








センニンソウ

2015-10-25 06:00:00 | キンポウゲ科
ちょっと季節外れに成ってしまいましたが・・・

センニンソウ(仙人草)
<学名:Clematis terniflora DC.>
キンポウゲ科センニンソウ属(クレマチス属)
常緑つる性  多年草/半低木






日本全土の道ばたや林縁など、日当たりのよいところに生える蔓植物。



長く茎を伸ばし、節ごとに葉を対生する。
葉は五枚の小葉を持つ羽状複葉になるのが普通。
小葉は厚くてやや光沢があり、長さ3~7cmの卵形または卵円形で、
先端は小さく突出する。



ふつう鋸歯はないが、茎の下部の小葉は
2~3の切れ込みがある場合もある。
葉の表面に白い模様を出すこともある。

切れ込みが有り  しかも白斑のある葉

撮影日 2015.10.11: 群馬県

葉柄が他の植物の枝や葉に絡み付き、それによって植物体を固定する。
花期は8~9月。茎の先端付近の葉腋から円錐花序をだし、
白い花を多数つける。



花は直径2~3cmで、上向きに咲く。
4枚の倒披針形の花弁に見えるものは萼片で、本当の花弁はない。
雌しべは数個あり、花柱は細長い。



名前の由来は、種子につく白い長い毛の集まりを仙人のヒゲに
たとえたという説が一般的です。

毒草
であり、注意を要する。牛や馬は食べない。
全草が有毒で葉や茎の汁に触れると皮膚炎を起します。

誤って食べると胃腸炎や嘔吐などが起き、
多量に食べると生命の危険もあります。