物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

ママコナ

2015-07-29 21:27:37 | ゴマノハグサ科
ママコナ(飯子菜)
<学名:Melampyrum roseum var. japonicum>
ゴマノハグサ科 ママコナ属




北海道南西部・本州・四国・九州に分布する。
山地の林縁などの乾いた場所に生育する半寄生植物
神奈川県では絶滅し、秋田県・埼玉県・千葉県・鹿児島県では絶滅危惧Ⅰ類、神奈川県では準絶滅危惧種に指定されている。


撮影日 2015.07.26: 群馬県

茎は直立し、高さは、30-50 cm、毛があって分枝する。
葉は対生、長さ2~8㎝、幅1~3㎝の長卵形で先が尖り、全縁で葉の両面に
短毛がある。。
花序に近い葉の基部に歯牙状の鋸歯があることもある。



花期は6-8月。茎の先端が針状で鋸歯の苞があり、付根に長さ16-18 cmで唇形の紅紫色の花を付ける



和名は「飯子菜」であり、花弁に2つ並んだ白い膨らみが米粒のように
見えること、または、若い種子が米粒に似ていることが和名の由来
となっている。



花の盛りが過ぎると、米粒のように見える白い膨らみが濃い赤色に変わる。




ヤマユリ

2015-07-27 22:32:19 | ユリ科
ヤマユリ(山百合)<学名:Lilium auratum>
ユリ科 ユリ属 球根植物


日本特産のユリ。北海道と関東地方や北陸地方を除く近畿地方以北の山地の林縁や草地(比較的日当たりの良い山野の斜面など)に分布する。

たくさん綺麗に咲いていました。

撮影日 2015.07.26: 群馬県

草丈は1-1.5m。

花期は7-8月頃。花は、1-10個程度を咲かせる。大きさは直径20cm以上でユリ科の中でも最大級であり、その重みで全体が傾くほどである。花の色は白色で花弁の内側中心には黄色の筋、紅色の斑点がある。
甘く濃厚でとても強い花の香りがある。

ほんとに良い香りですね


発芽から開花までには少なくとも5年以上かかり、また株が古いほど多くの花をつける。



豪華で華麗であることから、『ユリの王様』と呼ばれる。
カサブランカなどの品種で有名なオリエンタル・ハイブリッド(園芸品種の1グループ)はヤマユリが重要な親のひとつとなっています。



鱗茎は扁球形で10cm程の大きさがあり多糖類の一種であるグルコマンナン(コンニャクにも多く含まれる)を多量に含み、縄文時代には既に食用にされていた。




ジョウシュウオニアザミ

2015-07-26 18:00:00 | キク科

ジョウシュウオニアザミ
(上州鬼薊)<学名:Cirsium okamotoi>
キク科  アザミ属  多年草


アザミ属には、分布域が比較的広いものと極端に狭い地域固有種がある。
ジョウシュウオニアザミの分布は狭く、群馬県、新潟県の県境、および
それに接する福島県、長野県の山地(亜高山帯から高山帯)の開けた
草地などに分布している。蛇紋岩地に多い。
(基準産地は群馬県至仏山)

撮影日 2015.07.19: 群馬県

高さ60-90cmになる大型の薊。
オニアザミに似ているが、オニアザミより葉の切れ込みが深く、
とげが鋭い。



花期は7-8月。下向きに1-3個程の花をつける。頭花は筒状花のみで構成されており、花の色は紫色。総苞は粘る。
花期にも根生葉は残っている。



オニアザミに似るが、狭筒部が広筒部より少し長いことや総苞片が7?8列であることなどで区別できる。








クロヅル

2015-07-24 09:38:05 | その他
クロヅル(黒蔓)<学名:Tripterygium regelii>
ニシキギ科 クロヅル属 落葉つる性木本



東北地方から兵庫県の日本海側および奈良県、四国ならびに九州の山地稜線や林縁、林内に自生する。雌雄同株。
幹の直径は15mmになるつる状の木です。地表の他の植物を這い、
ときに高木に巻きつき、這い上がることもある。
若い今年枝は黄褐色または赤褐色、前年枝は濃紫褐色で、
より古い枝はしだいに灰色になる。


撮影日 2015.07.19: 群馬県

葉は葉柄があって互生、年枝ごとに4-10枚はえる。
卵形から楕円形で、長さ5~15cm、幅4-10cmで、両面とも無毛。
葉先は急鋭頭、基部は浅心形からくさび形、縁は鈍鋸歯になる。




花期は7~8月。花は枝先の円錐花序に多数つき、直径約6㎜の5弁花で
緑白色。雌しべの花盤のまわりに雄しべ5個がつく。花糸が花弁が落ちた後も残っている。




( 果実に特徴があり、長さ12~18㎜の3枚羽根の翼果で、9~10月に熟す。雌しべの子房が三角形になっていて、3枚羽根を連想させる。 )


和名の由来は蔓が黒っぽくなることから。
別名、ベニヅル、サイゴククロヅル


こんな虫が止まっていました。




ちょっと大きく・・・


カミキリムシの仲間みたいな感じですが・・・
果たして何者なんでしょうか。




ギボウシ   開花

2015-07-23 10:48:45 | ユリ科
オオバギボウシ(大葉擬宝珠)
<学名:Hosta sieboldiana>
ユリ科 ギボウシ属 多年草


開花し始めのものが多くいろいろな段階のものを見てきました。


過去記事⇒


北海道、本州、四国、九州の広い地域山地の草原や林縁に見られる。
高さは50?100cmくらいになり葉は根生葉、形は卵状長楕円形で、
葉の長さは30?40cm、幅は10?15cmくらいになり、葉柄がつく。
花期は6?8月。漏斗型の白色または淡紫色の花をやや下向きにつける。
花軸につく蕾が下部から上部へと咲き進んでいく。



だんだん伸びて

蕾が膨らんで






早春の若葉は山菜のウルイとして利用される。

蕾が橋の欄干の擬宝珠

これが擬宝珠というやつですね。

に似ているのでギボウシ(擬宝珠)という
名前になった。

どうでしょう、似ていますか。