ヤブツバキ(藪椿)
<学名:Camellia japonica L.>
ツバキ科 ツバキ属 常緑高木
日本原産
普通は高さ5–6m。樹皮はなめらかで灰白色、時に細かな突起が
まばらに出る。枝はよくわかれる。
冬芽は線状楕円形で先端はとがり、円頭の鱗片が折り重なる。
鱗片の外側には細かい伏せた毛がある。鱗片は枝が伸びると脱落する。
冬芽は線状楕円形で先端はとがり、円頭の鱗片が折り重なる。
鱗片の外側には細かい伏せた毛がある。鱗片は枝が伸びると脱落する。
葉は互生、長楕円形から広楕円形、鋭尖頭で、
葉脚は広いくさび形、縁には鋸歯が並ぶ。
葉質は厚くて表面につやがあり、濃緑色で裏面はやや色が薄い。
葉脚は広いくさび形、縁には鋸歯が並ぶ。
葉質は厚くて表面につやがあり、濃緑色で裏面はやや色が薄い。
花期は冬から春にかけて、早咲きのものは冬さなかに咲く。
一秋の住む隣町には推定樹齢千年といわれる大椿があります。
市内の神社には150年物が
サザンカ(山茶花)
<学名:Camellia sasanqua Thunb.>
ツバキ科 ツバキ属 常緑高木
山口県、四国南部から九州中南部、南西諸島等に分布
樹皮は灰褐色で表面は平滑。
葉は長さ2 - 5cm程度の鋸歯のある楕円形で、互生。
秋の終わりから、初冬にかけての寒い時期に
5弁花を咲かせる。
秋の終わりから、初冬にかけての寒い時期に
5弁花を咲かせる。
見分けポイント
① 大きさ
・ツバキ:5~12cm。
・サザンカ:長さが3~7cm。
山茶花の方が一回り小ぶりです。
また、椿の葉はワックスがかかったように艶々としています。
山茶花の葉は表面に艶はありません。
また、椿の葉はワックスがかかったように艶々としています。
山茶花の葉は表面に艶はありません。
② 鋸歯(葉のふちのギザギザ)
・ツバキ:鋸歯が浅い
・サザンカ:鋸歯がツバキから比べて深い
③ 葉の裏側の毛
・ツバキ:裏返してもほとんど毛がない
・サザンカ:裏返すと葉脈に沿って毛が生えている
我が家の椿
サザンカ
④ 葉脈
・ツバキ:中心の葉脈がクリア
・サザンカ:中心の葉脈が黒っぽい
太陽にかざしてみると、山茶花の葉脈は黒く、椿の葉脈は白く見えます。
この葉脈の色の違いも分かりやすい見分け方ポイントです。
この葉脈の色の違いも分かりやすい見分け方ポイントです。
◆花
①花形
・ツバキ:花がやや筒状で立体的で厚みがある
・サザンカ:花がツバキから比べて平面的で薄い
我が家の椿
サザンカ
②開花時期
・ツバキ:12~4月。真冬の季節に咲き始め、春まで楽しめます。
・サザンカ:10~2月。秋から真冬にかけて咲き、椿よりも楽しめる
期間は短め。
童謡「たきび」にも山茶花が出てきますよね。秋から冬への変わり目に
咲き始めるのが山茶花です。
花の品種や種類によっても変わってきますが、一般的にサザンカの
花の品種や種類によっても変わってきますが、一般的にサザンカの
花の方が咲くのが早く、ツバキの方が遅いです。
③散り方
椿
椿
・ツバキ:花の頭ごとボトッと落ちます。
・サザンカ:花びらが1枚1枚パラパラと散ります。
花首から落ちるツバキの散り際から「首が落ちるので縁起が悪い」と
武士には嫌われていたというエピソードが有名ですね
④香り
・ツバキ:椿に香りはほとんどありません。
・サザンカ:香り豊かな花として知られています。
⑤子房にの毛
・ツバキ:子房には毛がありません。
・サザンカ:子房には毛があります。
サザンカ
⑥雄しべ
・サザンカ:筒状にならない。
・ツバキ:筒状にまとまっている。
・サザンカ:筒状にならない。
我が家の椿
サザンカ
◆実
・ツバキ:ツルツルしています。
・サザンカ:毛があります。
まとめると
ザンカ(山茶花) ツバキ(椿)
科属 ツバキ科ツバキ属 ツバキ科ツバキ属
花期 10~12月 12~4月
花径 5~7cm 3~10cm
花姿 平開 平開しない 落花 ばらばらに散る 首から落ちる
雄しべ 筒状にならない 筒状になる
樹高 50~1200cm 50~1800cm
葉長 3~7cm 5~12cm
葉縁 鋸歯(細かいギザギザ) 鋸歯あり
葉柄・若枝細毛 有 無
葉形 円形で先が尖る 細長め
実 球形で表面に毛がある 球形で表面がツルツル
芳香 有 無
花期 10~12月 12~4月
花径 5~7cm 3~10cm
花姿 平開 平開しない 落花 ばらばらに散る 首から落ちる
雄しべ 筒状にならない 筒状になる
樹高 50~1200cm 50~1800cm
葉長 3~7cm 5~12cm
葉縁 鋸歯(細かいギザギザ) 鋸歯あり
葉柄・若枝細毛 有 無
葉形 円形で先が尖る 細長め
実 球形で表面に毛がある 球形で表面がツルツル
芳香 有 無
━ ━ ━ ━参考にはならないでしょうが、過去記事もご覧ください。━ ━ ━ ━
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