セツブンソウ(節分草)
<学名:Eranthis pinnatifida Maxim.>
キンポウゲ科 セツブンソウ属 多年草
<学名:Eranthis pinnatifida Maxim.>
キンポウゲ科 セツブンソウ属 多年草
撮影日 2016.2.28 埼玉県
「そろそろかな」と思い秩父までかわいいセツブンソウの花を見に
行ってきました。
行ってきました。
地面から花茎を伸ばして細かく切れ込んだ総苞片(花序全体を包む葉の
変形したもの)を開き、その先に可憐な白い花を1輪咲かせます。
変形したもの)を開き、その先に可憐な白い花を1輪咲かせます。
日本固有種 で本州の関東以西、中国地方にかけて分布し
石灰岩地帯を好み、落葉樹林内の斜面などにまとまって自生します。
花びらに見える部分は萼で通常5枚あります。本来の花びらは退化して、
先端が2又に分かれた黄色い蜜腺(甘い蜜を出す器官)になっており、
雄しべを囲むようにつきます。
キンポウゲ科の植物にはがくが花弁のようになったものが多くあり
セツブンソウもその一つで、花弁のように見えるものは『がく』なんです。
では 花弁は というと 退化してしべの周りにある黄色い部分「蜜槽」となっています
雄しべの先端に付いている花粉が入った葯は鮮やかな紫色。
蜜槽 ・ ・ ・ 面白い形していますね。
地下の球根の大きさは径1.5cmぐらいで、先端の尖った球形をしています。
学名(属名)のエランティスは「春の花」という意味だそうです。
節分の頃に花を咲かせるので節分草と名付けられました。
可憐な花は人気が高く、現在は、乱獲や自生地の環境破壊によって希少植物になっています。
環境省のレッドリスト(2007)では、準絶滅危惧(NT)に登録されている。
準絶滅危惧(NT : Near Threatened)
現時点の絶滅危険度は小さいが、生育条件の変化によっては
絶滅危惧に移行する可能性のある種です。