ハンショウヅル(半鐘蔓)
<学名:Clematis japonica Thunb.>
キンポウゲ科 センニンソウ属 つる性低木
撮影日 2021.6.20: 群馬県
本州~九州の山地の林縁、林内などに生える木質の落葉性つる性低木。
茎はしばしば暗紫色を帯び、長く伸びる。
葉は粗い鋸歯のある卵形~倒卵形の3小葉からなる三出複葉で対生する。
小葉は長さ4~9 cmの卵形で葉質はやや固くて先端は尖り、両面に短毛が生える。
葉柄が巻いて、他の木や草に絡み付いて伸びる。
5月~6月、葉の間から柄を出し、先に鐘形の紅紫色の花を下向きにつける。
花柄は6cm~12cmで中ほどに小さな小苞が1対ある。
花弁はなく、花弁に見えるのは4枚の厚い萼片で、白毛で縁取られ長さ2.5cm~
3cmで先端は尖る。花糸は扁平で、軟毛が密生している。雌しべは雄しべに
隠れるようになり、花柱には長い毛があります。
下向きに咲く花を半鐘に例えたことが名前の由来。
痩果は長さ約6 cmの狭卵形で、宿存する羽毛状の花柱が尾状についている。
属名Clematisの通り園芸栽培されるクレマチスの仲間、センニンソウや
ボタンヅルなどと同じく日本に自生するクレマチスです。