物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

アブラチャン ~黄花の木花~

2021-03-28 21:00:00 | クスノキ科

最も早く咲きだす黄花です。


撮影日 2021.3.20: 群馬県

 

 

 

 




アブラチャン(油瀝青)
<学名:Lindera praecox (Siebold et Zucc.) Blume>
クスノキ科 クロモジ属 落葉低木

本州・四国・九州に分布する。
樹高は、高いもので高さは6メートルに達する。

葉は互生。質は薄く卵型から楕円形。全縁で葉先はとがり、
葉柄は赤みを帯びる。冬になっても枯れ葉が枝に残っていることが多い。
枝や実にはクスノキ科に特有の芳香があるが、どことはなしに油っぽい。
早春、3月~4月に淡黄色の花をつける。

花は葉に先立って咲き、
春まだ葉がほとんど芽吹いていない森の中では、
ひそかにその黄色の花が目立つ木の一つ。

花は3 - 5個の花が集まってつく散形花序。
淡黄色の花被片は6個。 

花は同時期に咲く同じクスノキ科のダンコウバイとよく似ているが、花柄がつくので区別はできる。

(ダンコウバイは花柄がないので、枝から直接散形花序がでているように見える。)

 

アブラチャンのアブラは「油」、チャンは「瀝青」のことを指す。
つまり「油瀝青」ということで、木全体に油が多いことが名前の由来とのこと。


アズマイチゲ ~2021~

2021-03-18 06:00:00 | キンポウゲ科

今年もかわいい花に出会うことができました。

アズマイチゲ(東一華)
<学名:Anemone raddeana Regel>

キンポウゲ科 イチリンソウ属 多年草


    
            
日本全国の山地や山麓の日当たりの良い場所に分布する高さ15~20cm程の多年草。


撮影日 2021.03.14: 群馬県


スプリング・エフェメラル(春先に花を咲かせ、木々の若葉が広がる頃には
地上部は枯れてなくなり、翌春まで地中の地下茎で過ごす早春植物)の一つ
として知られています。

根際から出る葉は長い柄があり、2回3出複葉、茎につく葉は3出複葉で
3枚が輪生する。

先は丸みがあり、垂れるようになるのが特徴です。

茎先に直径2~3cmで白い花弁状の萼片8~13枚を持つ花を1個つける。
(花弁はなく、白い花びらのように見えるのは萼片)

花の中央、萼片の付け根部分が紫黒色になっています。これもアズマイチゲの
特徴の一つです。

アズマイチゲの名前は「東(関東)の一華(イチリンソウ属の花の一名)」
ということから。

別名「雨降花」と呼ばれることもあり、摘み取ると雨が降るという説が
あるそうです。


コスミレ

2021-03-09 06:17:41 | スミレ科は⇒ すみれ world

だいぶご無沙汰してしまいました。

実は今、個人的にちょっとしたプロジェクトを行っていて

夏までには終わるとは思うのですが

まだ縛らる留守にするかもしれません。

 

だいぶ暖かくなってきました。春ですね。

いろいろな早咲きのスミレ達が咲きだしていました。

 

 

 

コスミレ(小菫)
<学名:Viola japonica Langsd. ex Ging.>

 


北海道南西部~本州、九州の人里近くから山地に生える。高さ6~12cm。



撮影日 2021.03.06: 群馬県

     

葉は花期には長さ2~6cmの長三角形~長卵形で先はとがる。


       

表面は粉っぽく白濁し、基部は浅い心形、普通、無毛。
葉の裏面は紫色を帯びることも多い。夏の葉は三角形で大きくなる。        

花期3~4月。白っぽいものから淡紅色まで変化が多い。


柱頭はカマキリ型。

6

距は長さ6~8mmの円筒形で太めでやや長い特徴がある。

      

側弁は普通無毛。ときに毛のあるものもある。
(側弁有毛のものをヒゲコスミレと呼び西日本に多い。)