物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

図書 紹介 ~冬芽 参考図書・追加~

2016-01-25 09:00:00 | 図書資料
今は冬芽の観察の時期ですね。
ということで冬芽の観察に使える図書を紹介したいと思います。

冬芽関係の図書をいくつか以前紹介(冬芽 参考図書)しましたが
その後何冊か新たに購入しているので追加紹介します。

まずは冬芽の図鑑
冬芽でわかる落葉樹
樹皮や冬芽の写真、花や実の写真も載っています。
検索表が付いていて冬芽を調べるのに向いています。



落葉図鑑
こちらは冬芽ではなく葉の図鑑ですが、
原寸大の葉のイラストによる図鑑です。
検索するというより種名が分かっているものの葉を調べるのに
使えます。



冬芽と環境
ちょっと専門的といえる本です。
冬芽とは~いろいろな学術的な研究内容が出ています。




図書 紹介    『日本の野生植物』

2016-01-13 08:38:58 | 図書資料
平凡社から出版された「日本の野生植物 草本Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」
「日本の野生植物 木本Ⅰ・Ⅱ」が改訂されて新しくなりました。

30年ぶりの改訂。新分類体系APG3による最新植物図鑑。
新しい知見を加え、検索表や写真も一新!

だそうです。

第1巻は
ソテツ科~カヤツリグサ科
大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司/ 編

旧版と違い新しい系統分類体系APGⅢによって分類されています。


【APGⅢとは】
DNA解析にもとづく新しい分類体系。被子植物系統研究グループ (Angiosperm Phylogeny Group)の略称。
分子系統学の発展にともない、形態にもとづく旧来の
エングラー体系やクロンキスト体系に代わって、APG体系が
主流となった。
1998年のAPGⅠからはじまり、現在は2009年のAPGⅢに
改変されている。




第1巻   2万4000円(税別)
    ※刊行記念特価:20,000円+税(2016年3月31日まで)
第2~4巻 2万2000円(税別)
第5巻   2万4000円(税別)
ちょっとお値段が・・・


1) 被子植物の新しい系統分類体系APGⅢを採用。
2) 属の検索表、種の検索表を一新。
3) 旧版の知見をもとに、新しい情報を付加。
4) 南西諸島、小笠原諸島の植物にも重点を置く。
5) 帰化植物、外来植物にも配慮した解説。
6) 美しい新写真によるカラーページ増補。
7) 充実した総索引(別冊)によりレファランス性がさらに向上。

さて、 このブログも科別の書庫を作っていますが
分類体系はエングラー体系になっています。
APGに変えていかないといけないのですが・・・
なかなか









オッタチカタバミ

2016-01-12 09:10:58 | カタバミ科
カタバミの仲間を取り上げています。カタバミにそっくりな帰化植物
オッタチカタバミをご覧ください。前の記事カタバミと比べてみて
いただくためこちらにも記事を作りました。


オッタチカタバミ(おっ立ち片喰)
<学名:Oxalis dillenii>
カタバミ科カタバミ属の多年草








道端などでごく普通に見かけるようになってきました。
北アメリカ原産の帰化植物です。


スズメノエンドウと一緒に


撮影日 2015.3.21: 群馬県

カタバミと瓜二つの感じです。

詳しくは
 日記の方でにしています。




ウスアカカタバミ

2016-01-11 18:00:00 | カタバミ科
ウスアカカタバミ(薄赤片喰)
<学名:Oxalis corniculata L. f. atropurpurea (Planch.) Van Houtte ex Hegi>
カタバミ科 カタバミ属 多年草






カタバミとアカカタバミの中間的な形質をしている。
カタバミとアカカタバミの雑種とも考えられている。
最近ではアカカタバミもウスアカカタバミもカタバミに含める見解が
普通である。

撮影日 2006.5.20: 群馬県

全体に赤味を薄く帯び、両者の中間的な外観をしている。
赤味の度合いには幅がある。花にはやや薄い赤い班紋が
ある
のが普通。


葉の表は緑色~緑紅紫色で、やや赤味を帯びる程度。
茎は赤味を帯びる。

葉の色は暗紫色ないしは濃紅紫色から緑色に近いものまで、花の斑紋も鮮明なものから不明瞭なものまで変化が連続していて、同定の難しいものもある。



カタバミ

2016-01-10 18:00:00 | カタバミ科
カタバミ の仲間 ~野生・自生種~


あるブロ友さんのブログに伺ったときにカタバミの仲間の記事を拝見しました。
私もカタバミの仲間はいくつか記事にした記憶はあるのですが、
記事にしていないものもあるので今回いくつか記事にしてみます。

まず
記事にしてあるものは

オオヤマカタバミ(大山酢漿草)
<学名:Oxalis obtriangulata Maxim.>


環境省絶滅危惧Ⅱ類(VU)

葉は根生葉のみで葉柄が長い複葉で、小葉は倒三角形で
先が凹み全縁で独特の形をしています。
分布は中部以西の山地とされていますが、群馬でも
見ることができます。

コミヤマカタバミ(小深山片喰)
<学名:Oxalis acetosella>


山地帯~亜高山帯の針葉樹の林内に生え
葉は片喰(カタバミ)と同様の逆ハート形をした3枚の小葉で、
長い柄の先につく。


花は5~6月頃、色は白く、淡い紅紫色の筋が入る。


帰化種や園芸種は雑草日記で取り上げます。


今回取り上げるのは

カタバミ(酢漿草、片喰)
<学名:Oxalis corniculata>
カタバミ科 カタバミ属 多年草



地下に大根のような根を下ろし地上に匍匐茎をよく伸ばして
地表に広がる。繁殖が早く、しかも根が深いので駆除に困る雑草。
葉は、ハート型3枚のとがった先端を寄せあわせたが形。
三出複葉だが、頂小葉と側小葉の区別はつけづらい。

撮影日 2015.9.7: 群馬県

春から秋にかけ(暖かいところでは一年中咲いている。)黄色の花を
咲かせる。花びらは5弁。
厄介な雑草ではありますが意外と可愛い花です。




果実は先がとがった円柱状で、真っ直ぐに上を向く。
熟すと動物などが触れた刺激で、自ら赤い種子を勢いよく弾き出す。
最大1m程度までの周囲に飛ばすことができるんだとか。

良くつまんで種を飛ばして遊んだものです。


葉や茎は、シュウ酸水素ナトリウムなどの水溶性シュウ酸塩を
含んでいるため、咬むと酸っぱい。葉にはクエン酸、酒石酸も
含まれる。
カタバミには、蓚酸という成分が含まれているので、葉の汁を10 円玉に
こすりつけると、錆がとれてピカピカになります。


「カタバミ」とは「傍食」または「片食」がその語源(葉が半分
という意味)と言われている。
 夜になると葉を閉じて葉が半分になったように見えるのでカタバミの名になったということです。

地方名には「かがみぐさ」、「すいば」、「しょっぱぐさ」、
「すずめぐさ」、「ねこあし」、「もんかたばみ」などがあります。





由緒正しい(?) 一秋の家の家紋はカタバミを図案として用いた
剣片喰なる家紋です

いろいろな変、品種が知られています。
ケカタバミ <O. c. var. trichocaulon>
        全体的に毛が多い
アカカタバミ < O. c. f. rubrifolia>
        葉がやや小さくて赤い。(通常のカタバミよりも環境に
        対する耐性が高く、都市部の道路路肩など、自動車の
        排気ガスが常に吹き付けられるような場所でも自生し、
        株を大きく伸ばす。)
ウスアカカタバミ  <O. c. f. atropurpurea>
        葉の色がカタバミとアカカタバミとの中間のもの。
ホシザキカタバミ  <O. c. f. plena>
        弁花弁の枚数が10枚程度の重咲き
タチカタバミ  <O. c. f. erecta>
        茎が直立する。