物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

甘菜

2023-03-21 07:00:00 | ユリ科

アマナ(甘菜)
<Amana edulis (Miq.) Honda >
ユリ科 アマナ属 多年草

アマナはスプリング・エフェメラルとして人気の花ですが、
だんだん数が減ってきている植物です。
今年も出会うことができました。


撮影日 2023.3.11: 群馬県

背丈の高い草地には生えないため、春先に草刈りやなどの行われるような、
里山的環境に見られることが多い。

葉の間から15cm程の花茎を立て、その先端に白い花を一つだけ
つける。

花の少し下には一対の苞があり、小さな葉状で緑色をしている。
花は日が照ると開く。(陽が陰ってくると閉じる。)
アマナには 晴れた日には花がよく開くが、曇りの日には閉じてしまう。
陽が陰ってくると閉じてしまうという性質のある花なんです。

アマナはチューリップに近い仲間です。
(花の見かけはごく小さなチューリップそのものという感じ。
以前はTulipa edulisとしてチューリップ属に入れられていました。)
チューリップとの違いは花柄に1対の苞が付いていること。
チューリップの花柄には苞は付いていません。


タマガワホトトギス

2021-08-01 10:16:50 | ユリ科

タマガワホトトギス(玉川杜鵑草)
<学名:Tricyrtis latifolia Maxim.>

ユリ科ホトトギス属

 

しばらくぶりで榛名山へ行ってきました。

咲きだしたばかりでした。

撮影日 2021.7.31: 群馬県(榛名山)

北海道から九州の冷温帯域山地の沢沿いや湿った林内など、
水気のある場所に生育する日本固有種。
直立または斜上し、高さ40〜80cm、葉は互生し広楕円形で
長さ8〜18cm、基部は茎を抱く。
花期は7〜9月。茎頂や上部の葉腋に腺毛のある散房花序を出し、
黄色い花をつける。

花被6枚は斜上し黄色で内面に紫褐色の斑点があり外花被片の
基部に袋状のふくらみがある。
花糸は互いに寄り添って立ち、上部で反り返って先端に
葯を外向きにつける。
花柱の先は3つに分かれ、各枝の先はさらに2裂し、
粒状の毛をもち紫色の斑点がある。

ホトトギスの仲間は花被片の斑点を鳥のホトトギスの
胸にある斑点になぞらえてホトトギスと
呼ばれるようになった。タマガワホトトギスの和名は黄色を
ヤマブキの色に見立て、
ヤマブキの名所、京都府井手町の玉川に名を借りたもので、
多摩川ではありません。

 

おまけ
こちらも咲きだしたばかりの ヤマジノホトトギス


ヤマユリ ~甘く濃厚で強い香りの大きな花~

2020-08-01 22:00:00 | ユリ科


撮影日 2020.07.26: 群馬県

 

 

 

ヤマユリ(山百合) 
<学名:Lilium auratum Lindl.>
 ユリ科 ユリ属 多年草

 

 

 

 

日本特産のユリで、北海道~近畿地方以北(北陸地方を除く)の山地の
比較的日当たりの良い林縁や草地に分布する。
草丈1~2mぐらいの球根植物。

花期は7~8月頃。甘く濃厚でとても強い香りの大きな花を1~10個程度咲かせます。 
大きさは直径20cm以上でユリ科の中でも最大級で、その重みで全体が 傾くほどである。 
花弁の内側中心には黄色の筋、紅色の斑点があります。 

豪華で華麗であることから、『ユリの王様』と呼ばれる。
カサブランカなどの品種で有名なオリエンタル・ハイブリッド (園芸品種の1グループ)は
ヤマユリが重要な親のひとつでした。 
発芽から開花までには少なくとも5年以上かかり、 また株が古いほど多くの花をつけます。
鱗茎は扁球形で10cm程の大きさがあり多糖類の一種であるグルコマンナン(コンニャクにも
多く含まれる)を多量に含み、 縄文時代には既に食用にされていたという。

山百合の和名は、山中に生えることからつけられた。


ヤマユリ ~2019~

2019-08-12 05:00:00 | ユリ科

ヤマユリ(山百合)

<学名:Lilium auratum Lindl.>

 ユリ科 ユリ属 多年草

 

 

日本特産のユリで、北海道と関東地方や近畿地方以北(北陸地方を除く)の 山地の

比較的日当たりの良い林縁や草地に分布する。 

撮影日 2019.08.02: 群馬県

草丈1~2mぐらい。

花期は7-8月頃とても強い香りの大きな花を1~10個程度咲かせます。

大きさは直径20cm以上でユリ科の中でも最大級で、その重みで全体が 傾くほどである。

花弁の内側中心には黄色の筋、紅色の斑点があります。  

豪華で華麗であることから、『ユリの王様』と呼ばれる。

カサブランカなどの品種で有名なオリエンタル・ハイブリッド (園芸品種の1グループ)は

ヤマユリが重要な親のひとつでした。

発芽から開花までには少なくとも5年以上かかり、 また株が古いほど多くの花をつけます。

 

 

 鱗茎は扁球形で10cm程の大きさがあり多糖類の一種である グルコマンナン(コンニャクにも多く含まれる)を

多量に含み、 縄文時代には既に食用にされていたという。

 


 

山百合の和名は、山中に生えることからつけられた。


コオニユリ ~2019~

2019-08-11 18:00:00 | ユリ科

       コオニユリ(小鬼百合)

         <学名:Lilium leichtlinii Hook.f.     

                   f. pseudotigrinum (Carriere) H.Hara et Kitam.>

         ユリ科 ユリ属 球根性多年草

 

 

   全国の湿原の周辺地域や湿った草原に生育する多年草。 高さ30~60cm。オニユリに似るが、全体が小さい。

   湿原の周辺に咲く花の中では派手なもので、目立つ。

 

   葉は互生し線状披針形で長さ8~14cm、 幅0.5~1.2cm、多数つき、先端は尖り、 柄はない。

   若い時には白い綿毛があるが、 後になくなる。縁に低い半円状の小突起がある。

 

   コオニユリには葉の腋に珠芽(むかご)つかない。

 

   花期は7~9月。茎の上部総状花序に2~10個つき、下向きに咲く。 花被片は披針形で6枚あり、

   橙赤色で濃斑があり約7cm、強く そり返り、雄しべが目立つ。花被片の内側には黒紫色の斑が 散りばめたように入る。

 

   実はさく果

   鱗茎は白色、食用、薬用に用いられる。

 

   近縁種のオニユリ(鬼百合)は中国から渡来したものと 考えられている。両者の違いは、本種のほうが花が小さく、

    珠芽(むかご)がつかないことで区別できる。

 

 


  あるHPに下記のような記載がありました。

     この花が咲くと写真愛好家の絶好のターゲットになってしまい、 1日にして周辺が踏み荒らされてしまうことが多い。

     写真撮影が中心になり、植物そのものが採取されなくなった事は 好ましいのであるが、

     誰か一人が我慢できずに立ち入ってしまうと、 後から後から新たな立ち入りが続き、花が終わるまで泥沼になってしまう。

 

        取ることは慎まなければなりませんが、 撮るのも注意しないといけませんね。