物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

クマイチゴ

2015-06-26 10:14:00 | バラ科
クマイチゴ(熊苺)
<学名:Rubus crataegifolius> バラ科 キイチゴ属


北海道、本州、四国、九州の山間部の林道沿いなど、
やや荒れたところによく茂みを作っている。

赤く熟れた実が目立ってきました。

撮影日 2015.06.20: 群馬県

根茎は地下を横に這い、あちこちから地上に茎を伸ばす。
キイチゴ属の中では大型なほうで茎は1~3m直立するか傾斜する。
木質化するが太くは育たない。赤紫色で赤黒っぽい斑点があり、
毛がなくて刺が多い。葉は長さ2-5cmの葉柄があり鉤形の刺がある。
葉身は広卵形でややモミジ状に裂け、表面には伏毛があり、
裏面の葉脈には刺がある。
花期は4月~6月、径1-1.5cmのノイバラ状の白い花を短い枝先に
いくつか集まってつける。
花弁は5枚で 細くてちじれていて、花弁と花弁の間に隙間がある。


果実は6月ごろに赤く熟し食用になる。
美味しい木苺の一つです


粒粒の1つ1つは他のキイチゴのような丸くはなくてややとんがっているのも
クマイチゴの実の特徴のひとつです。




和名の由来は、熊の出そうなところに生える木苺ということ。



なんだかなー

2015-06-21 11:43:45 | その他

近況報告 的な話です。
実は左肩が痛くて上がらなくなっちゃったんです。
最初はねるも夜も
寝られないほどだったんですが、
今はやや良くなってきています。
医者に行ったら「50肩」ー「半年もすれば痛くなくなる」ということで
片方の肩だけで反対側(利き手側)はぜんぜんなんとも無いので
さほど不自由しないと思っていたのですが・・・
着替えもままならず、運転にも支障が・・・  
片手が利かないと
こんなにも影響が大きいとは思いもしませんでした。

撮影日 2015.05.31: 長野県

見に行きたい花はあるけどちょっと山へ・・・と行くわけには・・・
山といえば長野県との境にある浅間山が少し前に噴火しました。
浅間の近く、草津白根山も噴火警戒のレベルが上がっていてたしか
立ち入り禁止になっていたはずです。
草津白根山

撮影日 2015.05.17: 群馬県(野反湖から)

浅間山は
うん十年前、一秋が高校受験の年に噴火した記憶があります。
一秋の住む藤岡市まで音が聞こえ火山灰もだいぶ降りました。
パジャマ姿で火山灰を集め・・・風邪ひいて受験が大変だった
記憶があります。

御嶽山や口永良部島など各地で噴火が相次いでいます。
早く静まって影響がないといいのですけどね。
そんなわけでブログ更新などままならないかもしれませんが
よろしくお付き合いください。


撮影日 2015.05.31: 長野県



ルイヨウショウマ

2015-06-10 09:00:00 | キンポウゲ科
ルイヨウショウマ
(類葉升麻)<学名:Actaea asiatica >
キンポウゲ科 ルイヨウショウマ属



山地の森林内に生える多年草で高さ40-70cm。
葉は互生し、茎につく葉は2~3回3出複葉。小葉は長さ4-10cmになる
卵形から狭卵形で、縁には不ぞろいの粗く鋭い鋸歯がある。

撮影日 2015.05.24: 群馬県

花期は5-6月。茎の先に総状花序をだし、白い花を多数つける。

萼片は4個。へら形の花弁は4個で長さ2~3mm。
雄蘂は多数で長く、長さ4~6mm。

萼・花弁とも4個あるが、開花時には落ちやすく、多数の雄しべがよく目立つ。


果実は液果で、径6mmぐらいの楕円形で黒熟する。
果実は赤熟するものがあり、アカミノルイヨウショウマという。

名前は葉がサラシナショウマに似ていることによる。



ヒメヘビイチゴ

2015-06-08 06:00:00 | バラ科
ヒメヘビイチゴ(姫蛇苺)
<学名:Potentilla centigrana Maxim.>バラ科 キジムシロ属



ちょっとピンボケばかりの写真なんですが、長野からの帰りの峠で撮ったものです。

低地~山地のやや湿った草地や林縁などに生える10~30㎝ぐらいの多年草。茎は細長く、地を這い群生する。


撮影日 2015.05.31: 群馬県

葉は3出複葉、小葉は楕円形で、薄く、縁に粗い鋸歯がある。裏は白っぽい。




 5~6月頃葉腋から花柄を出し、直径約7~8㎜の黄色い5弁花を数個つける。




花弁は5個。萼片(内萼片)5個と副萼片(外萼片)5個はほぼ同長で先が尖る。副萼片は花弁の下にあり、幅がやや広い。



花後に花床は ふくらまず、いちご状の果実をつくらない

一般的に小さいものにはヒメ(姫)と名を付けることが多く、ヘビイチゴに似て小さいのでヒメヘビイチゴと呼ばれます。

名前は " ヒメヘビイチゴ " とヘビイチゴが付いていますがヘビイチゴの仲間ではなくキジムシロの仲間なんです。

ヘビイチゴの仲間とキジムシロの仲間の区別ついては  ⇒ 
シロバナノヘビイチゴ → 過去記事   



トチノキ

2015-06-06 23:00:00 | その他
なかなか時間がとれず 細々何とか時々更新していますが、
なかなかReコメ・訪問ができていませんことお許しください。


トチノキ(栃の木)<学名:Aesculus turbinata>
トチノキ科 トチノキ属




普通高いところに咲くのでなかなか写せないんですが、
手の届くところに花があったので近くで写すことができました。


撮影日 2015.05.24: 群馬県

東日本を中心に分布する樹高25m落葉性の高木で、水気を好み、
適度に湿気のある肥沃な土壌で育つ。



直径1mを越えるものが少なくない。
葉も大きく、全体の長さは50cmにもなる。
長い柄の先に倒卵形の小葉5~7枚を掌状(掌状複葉)に、
枝先に集まるように着ける。



5月~6月に、葉の間から穂状に花を咲かせる。花穂は高く立ち上がり、
個々の花と花びらはさほど大きくないが、雄しべが伸び、全体としては
にぎやかな目立つ姿をしている。



花は白~薄い紅色。



果実は初秋に実り、ツバキの実に似た果実は、熟すにつれて
厚い果皮が割れ、少数の種子を落とす。
種子は大きさ、艶、形ともにクリに似ているが、色は濃く、
球状をしている。
種子はデンプンやタンパク質を多く含み、「栃の実」として渋抜きして
食用になる。
縄文時代の遺跡からも出土しているくらい食用としての歴史は古い。