物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

イワナシ

2015-05-29 18:00:00 | ツツジ科
イワナシ  (岩梨)
<学名:Epigaea asiatica Maxim.>
ツツジ科イワナシ属



日本固有種。
北海道西南部~本州の日本海側、山地から亜高山帯の林縁に分布しています。
茎は赤褐色の粗い毛を持ち、地上を這って広がり、長さは10-25cmぐらい。
葉は短い柄があって互生し、やや革質。葉の形は卵形で先端は尖り、
長さ4~10cm、幅2~4cm程度、縁には褐色の粗い毛が生えています。

この花を見るのが目的のひとつでした。たくさん咲いていました。

撮影日 2015.05.17: 群馬県

花期は5月~7月上旬。

とても綺麗な淡紅色の花です。

枝の先端に3~8個の花を総状花序に付け、
長さ1cmほどの淡紅色の綺麗な鐘形の花を咲かせます。

萼は深く5裂、花冠をつける。花冠は先端が5裂し広がる。
雄蕊は10本。

こういう花形の花を見ると、ついつい覗いてみたくなっちゃう悪い癖があります。


果実は緑色から赤褐色の果皮に包まれ、径1cmの扁球形の果、
ナシのような甘味があり、食用になる。

和名の岩梨とは、岩場に生え、梨のような味のする実をつける事からそう呼ばれるようです。



ショウジョウバカマ

2015-05-29 08:12:47 | ユリ科
ショウジョウバカマ  (猩々袴)
<学名:Heloniopsis orientalis >
ユリ科 ショウジョウバカマ属
 

山地の小川沿いや水分の多い傾斜地などに自生する多年草。
葉はなめらかな広い線形で、根本から多数出てロゼット状に平らに広がる。

撮影日 2015.05.17: 群馬県

花茎はその中から出て高さは10~20cm、先端に横向きに花が開く。
花の色は生育場所によって、淡紅色、紫色、白色と変化が大きい。


花期は低山では3~4月であるが、高山では雪渓が溶けたあとの6~7月ぐらい。

(花被は花が終わった後もそのまま残り、色あせしても咲いたときの姿で、
夏に緑の花が咲いているような姿になる。)

紅色の花を、能楽に取り入れられている中国の伝説上の動物「猩々」の
能装束の赤い毛に、
地面を放射状に這うように広がる葉っぱをそのハカマ(袴)に見立てたのが
名の由来といわれます。



シラネアオイ

2015-05-27 08:48:07 | キンポウゲ科
シラネアオイ(白根葵)
<学名:Glaucidium palmatum Sieb. et Zucc.>
キンポウゲ科シラネアオイ属 多年草


ある植物を見に野反湖へ行ってきました。
野反湖周辺はいろいろと整備され "シラネアオイ" が沢山植えられたところが有ります。
目的の植物を見る前にシラネアオイをカメラに収めました。

撮影日 2015.05.17: 群馬県

北海道から本州中北部の日本海側にかけての山地帯と亜高山帯の
やや湿り気のあるところに生える日本固有種。
高さ20~30 cm程度。

花期は5-7月頃。

花弁はなく、花は大きく、径5cm~10cmぐらいの
淡い紫色の大きな萼片が4枚あり、大変美しい姿をしている。

.

.



日光白根山に多く、花がタチアオイに似ることから白根葵と名づけられた。
別名「山芙蓉(やまふよう)」、「春芙蓉(はるふよう)」ともいう。



図書 紹介    『日本のテンナンショウ』

2015-05-25 08:07:13 | 図書資料
北隆館発行の
原色植物分類図鑑
『日本のテンナンショウ』
を紹介します。

著者はこの仲間の研究を進められている邑田仁博士
種の解説と写真のほか、分布図が載せられていて
地方分化が進んでいるので分布図は大変参考になります。



一秋は宝の持ち腐れになっちゃっていますけど・・・

目次から
1 テンナンショウ属の特徴
2 世界のテンナンショウ属・節の分類
3 日本産テンナンショウ属の図鑑
4 テンナンショウ属の仲間(近縁属の分類;近縁属の特徴)





へびのおかた ~ ヤマザトマムシグサ ~

2015-05-24 23:38:23 | 不明
一秋の地元の山
峠を越えてこちらへ下って来る側は
これになります。

車で走りながらしか見ていませんが、住み分けているのでしょうか。

.



これは 何



 
 テンナンショウなんでしょうか。


*****    *****  5/25追記   *****    *****
教えていただきました。
   ヤマザトマムシグサ     
というテンナンショウ、マムシグサの仲間だそうです。