物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

ツリフネソウ  ~2018~

2018-09-30 18:00:00 | ツリフネソウ科
ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)
<学名:Impatiens textorii Miq.>
ツリフネソウ科 ツリフネソウ属 一年草



花とその造りの記事 

実と種の記事 ⇒★


撮影日 2018.07.15: 群馬県
山地のちょっと湿った感じのところを好んで生え、
赤紫色の花を吊り下げるように咲かせます。

高さ40-80 cm程度。葉は楕円形から広披針形。
 → (吊舟草)
夏から秋、茎の先端部に赤紫色の花が釣り下がるように多数咲く。

秋を代表する花
距が長く筒状になっている。

種子が熟すと、ホウセンカなどと同様に弾けて飛び散る。




メドハギ類 比較

2018-09-28 18:00:00 | 
紹介した
メドハギ
シベリアメドハギ
メドハギとシベリアメドハギとの雑種
の3種について参考に比較画像を載せておきます。
雑種は中間的なのが分かるかと思います。


シベリアメドハギの葉の付き方が少し荒いのがわかります。


茎の色の違い

葉の様子


小葉の付け根の色に注目してください。
雑種は中間の色をしていますね。


葉脈の見え方が違います。
シベリアメドハギは細脈までよく見えるのに
メドハギではあまり見えません。
雑種は中間的です。



果枝

雑種はほとんど実が成らないです。
茎の色合いの違いが良く分かります。




シベリアメドハギは毛深いです。柄が長いのもわかると思います。
メドハギの果実は丸みがありますね。








メドハギとシベリアメドハギとの雑種 ~2018更新~

2018-09-28 12:00:00 | 
<学名:Lespedeza cuneata × Lespedeza juncea>
マメ科 ハギ属 多年草






メドハギシベリアメドハギを紹介しました。
今回はその2種
メドハギ<学名:Lespedeza cuneata (Dum.Cours.) G.Don>

シベリアメドハギ<学名:Lespedeza juncea (L.f.) Pers.>
との 種間雑種
を紹介します。
花の時期を逃してしまったようで、花数が少なく
良い状態のものが見られませんでした。

              
              
高さ50cmから1mになる多年草で株立ちになり母種より幾分
大きな株立ちになるものが多い。

撮影日 2018.09.23: 群馬県
形態は両種の中間的でほとんど種子をつけない。              
枝葉の出方はメドハギに似ているがシベリアメドハギのような
荒い感じはしない。              
              
茎は赤褐色をしている。シベリアメドハギの紫褐色に比べ
明るい感じの色合いです。

葉は3小葉で葉柄は緑色をしている。
葉枕部や葉柄の付け根などは赤味を帯びていることが多い。

小葉は長卵形から倒卵形で先端は鈍頭でほぼくぼむことは無い。

普通小葉の中央端付近から先端にかけての部分が最も巾が広い。   

葉脈の様子を見ると細脈の目立ち方はシベリアメドハギほどでは
無いがメドハギよりも目立っている。
   


花は9月頃葉腋に1~3花着ける。

調査地では毎年9月中頃に咲き始め9月の彼岸頃が盛りのようです。

花色はシベリアメドハギよりは薄いピンク色の蝶形花が基本で
旗弁の付け根に赤紫色の斑点(蜜標)がある。



花色には変異が大きいようです。      
     


雑種の場合は種をつけないことが多いですが、この雑種も
果実をほとんど付けない。探して株全体で1つ2つ見つけることが
できる程度。ほとんどが未熟果で落ちてしまう。
果実の形は楕円形でシベリアメドハギに似ている。

何年か前に撮った果実の様子
がくはメドハギより巾があるものの果実の半分程度の長さを
している。メドハギより全体に白く長い毛が多いが、
シベリアメドハギより短く両種の中間的な感じ。       
      



メドハギ ~2018~

2018-09-27 10:00:00 | 
メドハギ(筮萩)
<学名:Lespedeza cuneata (Dum.Cours.) G.Don>
マメ科 ハギ属 多年草



一秋の地元の河原では良く似たシベリアメドハギと共に
9月には白い花をたくさん咲かせます。

撮影日 2018.07.15: 群馬県
日当たりの良い草地や土手・河原などにごく普通に見られるハギの仲間。
葉が小さくたくさん付きよく枝分かれして株状になる。

日当たりの良い草地や荒地・河原などに生えるごく普通な
高さ50cm~1mぐらいになる多年草。

最近では法面工事後の種子吹きつけなどに中国など外国からの種子が
使われているため外国産メドハギが帰化しているといいます。
在来種との識別はほぼ困難のようです。      
茎はよく枝分かれして株立ち状になる。        
茎の色は普通緑色。古くなると茶褐色を帯びる事もある。

葉は3小葉で葉枕や葉柄は緑色をしている。 
 

小葉は倒卵形で先端は鈍頭か多少くぼむこともある。    


  普通小葉の先端付近が最も巾が広い。

葉脈の様子を見ると側脈が目立っているが細脈は目立っていない。

花は8~9月頃葉腋に1~3花付ける。

調査地では毎年8月末に咲き始め9月の彼岸頃が盛りのようです。

割と花期が長いようです。白い蝶形花で旗弁の付け根に
赤紫色の斑点(蜜標)がある。

旗弁は巾が細い感じで尖ったように見える。旗弁の付け根の斑点と舟弁の先端部が赤紫色になる他は真っ白である。

がく歯は巾が狭い。


果実はやや丸く扁平。がくは果実の半分程度の長さである。
全体に白く短い毛が生えているが目立たない。