物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

ツルカメバソウ

2021-05-16 20:28:49 | ムラサキ科

ツルカメバソウ(蔓亀葉草)
<学名:Trigonotis iinumae (Maxim.) Makino>
ムラサキ科  キュウリグサ属 多年草

 

環境省の絶滅危惧ⅠB類(EN)に群馬県では絶滅危惧II類 に
指定されているめずらしい植物です。


ちょっと天気が悪かったんですが、そろそろいっぱい咲いているかと思い
見に行ってきました。


撮影日 2021.05.15: 群馬県

 

高さ7~20cmになる多年草。倒れて葉腋から長い走出枝を伸ばします。

沢山咲いていました。


葉は互生、卵形で、鋭頭、基部はやや心形または円形、
下部は葉柄が長く、上部は葉柄が短い。

5~6月、茎の途中から1個の総状花序を伸ばし、
淡青色の花を7~10個つける。

小さい花ですが、かわいい綺麗な花です。

基本白花ですが咲き初めなどやピンクだったりと色変わりするようです。
この仲間はそんな性質があるのですが、この花はさほどその性質は
強くないみたいです。

ちょっと濡れていますが、葉の形はこんな感じで亀の甲羅の形といわれます。

になって伸びるの甲羅のようを持つということで

蔓亀葉草となったものです。


キュウリグサ ~2020~

2020-03-14 21:00:00 | ムラサキ科

キュウリグサ(胡瓜草)
<学名: Trigonotis peduncularis>
ムラサキ科 キュウリグサ属 一年草

 

 


撮影日 2020.3.8: 群馬県

日本全土の道ばたや庭などに生えるいわゆる雑草のひとつです。
ムギ作の伝来にともなって帰化した古代帰化植物の1つといわれています。

秋に芽生え、ロゼット状に葉を広げて冬を越し、次第に立ち上がって
背丈が高くなる。高さ15~30cmで下部の葉は長い柄があり、
長さ1~3cmの卵円形。互生。

花期は3~5月。茎の先にサソリ形花序(巻散花序)を作り、
直径約2mmぐらいの淡青紫色の花を次々と開く。

もう少し先進むと巻散花序がはっきりとわかるんですがね。

とっても小さい花ですがきれいなものですね。
花の中央リング状の部分が黄色いです。

 

 

 

 



茎葉を揉むとキュウリ(胡瓜)に似た匂いがするというのが名前の由来。
といいますが、(?)
きゅうりのにおいとはちょっと違うと思います・・・


ウメバチソウ

2019-09-05 08:00:00 | ムラサキ科

ウメバチソウ(梅鉢草)

<学名:Parnassia palustris L. var. palustris>

ニシキギ科  ウメバチソウ属  多年草

 

 

北海道から九州の山地帯から亜高山帯下部の日当たりの良い湿地や 小川のそば、

山地の水がしみ出るような斜面など湿った草地に生える。

撮影日 2019.09.01: 群馬県

 

出葉は数個が束生し、柄のあるハート形。高さは10-40cmで、 花茎には葉が1枚と

花を1個つける。

葉身は長さ幅とも2~4cmの広卵形で、基部は心形。茎葉は無柄で 茎を抱く。

 

花期は8~10月。径2~3cmの白い梅のような花を先端に1輪上向きに 咲かせる。

花弁はウメの花弁に似て円く、緑色の脈が目立つ。

 

花の中央に雄しべが5本ある。 雄しべは1日に1本だけ立ち上がって花粉を出す。

 

雄しべの隣に細かく分裂し先端に小さい球状の黄色い腺体がついた 花粉を出さない

仮雄しべがある。 もじゃもじゃした仮雄しべは、9~11本に枝分かれしているのが 特徴。

 

      腺体の数によって判別し、

                   コウメバチソウは仮雄蕊1本に7~11個。 

                    ウメバチソウは仮雄蕊の先に12~22個の腺体がつく。

以前はユキノシタ科とされていたが、APG植物分類体系では、 ニシキギ目にウメバチソウ科が新設され、

 APGIIIではニシキギ科に移された。

 

 

和名の由来は、花を家紋の「梅鉢」に見立てたものである。

「梅鉢」は、家紋のひとつで、種類があるようですが、中心部が おしべの形ではなく、

ただの丸になっている「星梅鉢」などが よく似た感じです。

 

 

花がハレーションを起こしてつぶれてしまうので、撮影は難しい花です。


タチカメバソウ ~2019~

2019-06-14 06:21:17 | ムラサキ科

タチカメバソウ(立亀葉草)

<学名:Trigonotis guilielmii (A.Gray) A.Gray ex Gurke>

ムラサキ科  キュウリグサ属  多年草

 

 

 

撮影日 2019.05.26: 長野県

 

北海道、本州の山地の渓谷の湿った場所に生育

スミレを見に行く途中に群落があります。

沢沿いの道端に群生していました。 小さい花ですがなかなかきれいな花です。

茎は直立して高さ20~40cm、茎に圧毛が生え、やわらかく細長い。

葉は互生、卵形から広卵形で、長さ3~7cm、幅1.5~3cm、全縁。 下部の葉の葉柄は長く、上部の葉柄は短い。

 

花期は5~6月。茎先にふつう2又になる花序(先が巻いたさそり型花序)に 花をまばらに8-15個つけ下方から開花する。

 

花序は成長に従って巻いていたものがまっすぐに伸び小花柄は 長さ1~1.5cmある。

 

大きさは違いますがキュウリグサの花と良く似ています。

 

萼は緑色で5深裂し、裂片の先は鋭くとがる。 花は白色または淡青紫色で、径7~10mm、花冠は車型で、 5裂して平らに開き、花冠喉部に5裂した黄色の付属体がつく。

 

 


名前は "茎が立ち、葉が亀の甲羅に似ている" ことによる

 

どうですか。亀の甲羅の形に見えるでしょうか。