なかなか時間が取れないのでまとめていないのですが、
写真だけですが載せておきます。
林道脇の法面に沢山群生している常緑性の羊歯です。
イノモトソウ オオバノイノモトソウ と その雑種である セフリイノモトソウ
があります。
ここにはその3種が写っています。
中央にセフリイノモトソ その下や左のやや小さいのがイノモトソウ 左の
大きいのがオオバノイノモトソウです。
イノモトソウ <Pteris multifida Poir.> 葉の中軸に翼が有ります。
オオバノイノモトソウ <Pteris cretica L. > 葉の中軸に翼はありません。
葉先の方だけに翼が出ています。
雑種だけに親の形質が半分ずつ出ているのですね。
それぞれ栄養葉と胞子葉を並べてみました。
フユノハナワラビ(冬の花蕨)
<学名:Botrychium ternatum (Thunb.) Sw.>
ハナヤスリ科 ハナワラビ属
ハナヤスリ科 ハナワラビ属
夏の終わり頃に小さな葉状体を広げ、冬に胞子葉をだして夏は枯れる、
冬緑性シダ植物。
冬に胞子葉をもたげ、あたかも花のようである羊歯というのが和名の由来。
撮影日 2014.10.19: 群馬県
本州~九州の日当たりの良い山野に生える。
栄養葉の柄は長く、基部近くで胞子葉を分岐する。
栄養葉は葉軸が三岐する。小羽片は広卵形で鈍頭、辺縁は鈍鋸歯。
葉柄や羽軸は無毛。
栄養葉の柄は長く、基部近くで胞子葉を分岐する。
栄養葉は葉軸が三岐する。小羽片は広卵形で鈍頭、辺縁は鈍鋸歯。
葉柄や羽軸は無毛。
胞子葉は栄養葉より長く、上部につく胞子嚢穂は2回~3回羽状に分岐し、
円錐状に丸い胞子嚢をつけ、秋に熟した後に枯れる。
撮影日 2014.10.19: 群馬県
秋から春までを生育期間するフユノハナワラビはヒガンバナや
在来種のタンポポなどとよく似ており、いずれも人間活動に関係するような
人里の植物である。
在来種のタンポポなどとよく似ており、いずれも人間活動に関係するような
人里の植物である。
今回ちょっと変わった羊歯たちを中心に紹介しました予約投稿は
これでおしまいとなります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ヒメウラジロ(姫裏白)
<学名:Cheilanthes argentea (Gmel.) Kunze>
ホウライシダ科 エビガラシダ属
ホウライシダ科 エビガラシダ属
高さ5-20 cmぐらいの常緑のシダ。日本では岩手県以西の日当たりの良い
石垣や岩上、路傍など、比較的乾燥した場所に見られる。
冬季寒い所では葉が枯れる。
根茎は短くて直立から斜上し、赤みを帯びた暗褐色の線状披針形の鱗片を
つけ葉を束生する。
葉身は長さ3-10 cm程度になり、幅は同じかやや狭くなる程度
1回羽状,下部の羽片とくに一番基部の羽片は2回羽状になる。
1回羽状,下部の羽片とくに一番基部の羽片は2回羽状になる。
胞子嚢群(ソーラス)は葉縁に生じ、合着して,連続する偽包膜に包まれる。
葉柄は紫褐色で光沢があり、葉身より長く折れやすい。
葉は乾燥すると巻いて強縮するが、水分が加わると開いて元の状態に戻る.
ヒメウラジロ属Aleuritopterisとして独立させることがある。
葉柄は紫褐色で光沢があり、葉身より長く折れやすい。
葉は乾燥すると巻いて強縮するが、水分が加わると開いて元の状態に戻る.
ヒメウラジロ属Aleuritopterisとして独立させることがある。
葉裏が真っ白です。
和名は植物体が小型で、葉の裏面が粉白色を帯びることから
「ヒメウラジロ」と呼ばれますがウラジロGleichenia japonicaとは別の属です。
「ヒメウラジロ」と呼ばれますがウラジロGleichenia japonicaとは別の属です。
この羊歯も多くの県で絶滅危惧種の指定がされているようです。
③ハコネシダ(箱根羊歯)<学名:SeAdiantum monochlamys Eaton>
ホウライシダ科ホウライシダ属
ホウライシダ科ホウライシダ属
山間の崖に生える。根茎は短く横に這うか斜めに立ち、多数の葉をつける。
根茎の表面には黒褐色の毛が密生する。
葉は全体の長さが20-40cm程度になり、その半分か、
それよりやや短い葉柄がある。
ちょっと変わった羊歯の仲間を取り上げてきましたが
今回はより普通の羊歯に近い形をしています。
撮影日 2014.10.24: 群馬県
葉柄は基部に鱗片があるがそれより上は無毛で、
黒っぽい褐色でつやがあり、硬い
黒っぽい褐色でつやがあり、硬い
葉身はよく育つと三回羽状複葉に分かれ、
枝先にはすべてほとんど同じ大きさの小葉がつく。
枝先にはすべてほとんど同じ大きさの小葉がつく。
小葉は倒卵形で、やや三角がかる。基部側の両側面は平滑で、
先端側の曲線には鋸歯が入る。葉質は厚くないが硬く、
表面にはつやがなくて緑色、縁はわずかに裏側に巻くようになりがち。
先端側の曲線には鋸歯が入る。葉質は厚くないが硬く、
表面にはつやがなくて緑色、縁はわずかに裏側に巻くようになりがち。
ソーラス(胞子嚢群)は小葉に一つずつ着く。
葉裏 (おや ちっちゃい芋虫くんが・・・)
葉の先端が裏側に巻いて偽包膜となるが、見かけではほぼ円形になっている。