ムラサキヤシオツツジ(紫八汐躑躅)
<学名:Rhododendron albrechtii Maxim.>
ツツジ科 ツツジ属 落葉低木
北海道~滋賀・奈良県以北の日本海側に分布し 山地から亜高山の林縁や疎林内など深山に生育する。
撮影日 2019.6.1,2 : 群馬県
高さは1-2m。葉は互生、枝先に集まってつき倒卵形 または楕円形で、先は尖る。
花期は4-6月。葉の展開と同時か先に開花する。
枝先に1-4個の花をつけ、花は鮮紅紫色で、径4cmの 広漏斗形で5深裂し、花冠の上側内面に濃色の斑点がある。
雄蘂は10本で、上部の5本は短く、下部の5本は長く 花冠の外側に伸びる。
おしべ先端に付いている花粉を入れる袋状のものを 葯といいます。
ちなみに葯を付けている棒状のものは 花糸と呼ばれます。
花粉の出し方にもいろいろありますが、ツツジの仲間は 孔開します。
先端に穴が開いて花粉を出すのです。
1本の花糸に2個の役が付いているので2つの穴が 見えます。
参考
ツツジの仲間は花粉が納豆のように糸を引いているような感じです。
実際に花粉を指につけると、糸を引いているのがよく分かります。
ネバネバした感じはありません。さらっとしています。
これは「粘着糸」と言うもので,花粉に長い糸状のものがついているのです。
この糸で,花に来た虫に,花粉を絡みつかせようとしています。
別名をミヤマツツジ 深山(山地から亜高山)の林縁や疎林内などに
生えることから
またムラサキヤシオとも。
ムラサキヤシオの名は紫八塩で、数回紫色の染汁に 漬けて染め上げたツツジ
という意味だそうです。