物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

ノカンゾウ

2019-08-16 18:00:00 | ススキノキ科

咲き残り1花が開いていました。ギリギリ花を見られました。

ノカンゾウ(野萓草)

<学名:Hemerocallis fulva L. var. disticha (Donn ex Ker Gawl.) M.Hotta>

ススキノキ科 ワスレグサ属 多年草

以前の分類体系(エングラー)ではユリ科とされていたが、

最近のAPGではススキノキ科とされている。

本州~沖縄にかけて雑木林の縁や野原、田畑の畔などやや湿ったところに多い。

 葉は根際から生え、細長い線形で弓状に曲がって垂れる。 主脈はへこんでいる。

 ヤブカンゾウよりひとまわり小型で、葉は幅1~1.5cmと細い。

 

撮影日 2019.08.14: 群馬県

花期は7~8月。花茎は高さ70~90cm。 花は百合に似て直径約7cm、橙赤色から赤褐色まで変化が多い。

花びら(花被片)は6枚で、真ん中に黄白色の筋が入っている。 花は一日花で、朝開き夕方にはしぼむ。

 花筒は長さ3~4cmあり、ヤブカンゾウやハマカンゾウより細くて長い。

近縁種のヤブカンゾウは八重咲きだが、よく似ていて 花が咲くまでは区別がつかない。

 

若芽、若葉、花は食用になる。 花は、6~8月ころ採取して、揚げ物、煮物、茹でて浸して

酢の物 などにして食べる。  若葉は、3~4月ころの白い芽や柔らかい葉を 採取して、さっと茹でて、

水にさらしてから、あえもの、酢の物、 おひたし、油いためなどで食べる。

 

 

名前の由来は、漢名の萱草(かんそう)をそのまま音読みして、 野山に咲く、カンソウから、ノカンゾウに転訛したという。