咲き残り1花が開いていました。ギリギリ花を見られました。
ノカンゾウ(野萓草)
<学名:Hemerocallis fulva L. var. disticha (Donn ex Ker Gawl.) M.Hotta>
ススキノキ科 ワスレグサ属 多年草
以前の分類体系(エングラー)ではユリ科とされていたが、
最近のAPGではススキノキ科とされている。
本州~沖縄にかけて雑木林の縁や野原、田畑の畔などやや湿ったところに多い。
葉は根際から生え、細長い線形で弓状に曲がって垂れる。 主脈はへこんでいる。
ヤブカンゾウよりひとまわり小型で、葉は幅1~1.5cmと細い。
撮影日 2019.08.14: 群馬県
花期は7~8月。花茎は高さ70~90cm。 花は百合に似て直径約7cm、橙赤色から赤褐色まで変化が多い。
花びら(花被片)は6枚で、真ん中に黄白色の筋が入っている。 花は一日花で、朝開き夕方にはしぼむ。
花筒は長さ3~4cmあり、ヤブカンゾウやハマカンゾウより細くて長い。
近縁種のヤブカンゾウは八重咲きだが、よく似ていて 花が咲くまでは区別がつかない。
若芽、若葉、花は食用になる。 花は、6~8月ころ採取して、揚げ物、煮物、茹でて浸して
酢の物 などにして食べる。 若葉は、3~4月ころの白い芽や柔らかい葉を 採取して、さっと茹でて、
水にさらしてから、あえもの、酢の物、 おひたし、油いためなどで食べる。
名前の由来は、漢名の萱草(かんそう)をそのまま音読みして、 野山に咲く、カンソウから、ノカンゾウに転訛したという。