物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

ヌスビトハギ <Desmodium podocarpum DC. subsp. oxyphyllum (DC.) Ohashi>

2013-08-27 07:23:51 | マメ科
前のマルバヌスビトハギの亜種という形になります。

茎頂と上部の葉腋に総状花序を出し、穂状に淡紅紫色の小さな形花を
多数つけます。

 
花はマメ科特有の紅紫色の蝶形花

 

一つの花は4~5mmと小さいです。

 

 
葉は三出複葉で菱形状卵形で先が尖っています。



 
豆果は2個の小節果よりなり、節は深くくびれる。
表面にある鉤形の毛で人や動物に付着するひっつき虫です。


 



マルバヌスビトハギ <Desmodium podocarpum DC. subsp. podocarpum>

2013-08-26 09:23:16 | マメ科
ヌスビトハギとは亜種の関係にあります。学名上はこちらが母種です。
日当たりの良い草地や道端などに生え、岩手以南に分布しているようです。

 

花は紅紫色でたくさんの花が総状花序につきます。

一つの花は4~5㎜と小さくこの個体はやや白っぽく見えます。


がくには短い鈎型の毛が生えています。
 
葉は名の通り円い感じの3出複葉で両面に短毛が生えています。

 


ヌスビトハギの葉と比較すると円い感じか良く分かります。

ヌスビトハギでは巾のいちばん広いところが小葉の付け根側にありますが
マルバヌスビトハギでは小葉の真ん中かそれより先側にあります。
巾自体が広いですし
 
豆果はヌスビトハギと似たひっつき虫です。




フジカンゾウ <Desmodium oldhamii Oliv.>

2013-08-25 19:26:39 | マメ科
 ヌスビトハギの中では大きいほうで1m以上になることもあります。
名前の由来は、ピンクの花を「藤」に、葉を同じマメ科の「甘草」に
見立てたものとのことです。

本州から九州までの平地から低山地の林内・林縁に生え、茎先に長い
総状花序を出して花を咲かせます。


 
花はピンクで綺麗です。

 

拡大

 

 
蕾の伸びだした株です。

フジカンゾウの特徴は奇数羽状複葉です。
小葉は5~7個で8~12cmの倒卵形で先は尖る。
ヌスビトハギの仲間は3出複葉ですがフジカンゾウは奇数羽状複葉
なんですぐ区別が出来ます。


 
豆果も他のものより大きく、ヌスビトハギ同様のくっつき虫です。




ヤブハギ <Desmodium podocarpum DC. subsp. oxyphyllum (DC.) H.Ohashi var. mandshuricum Maxim.>

2013-08-25 13:11:37 | マメ科
 

 ヌスビトハギの一型(変種)です。山地の林の下など日陰に多いです。
最大の特徴は葉が下にかたまって付いていることですが、
ヌスビトハギとの中間的なものも見られます。

樹木の生い茂る道端に群生していました。
葉が下にロゼットのごとくあって花序がぐんと伸びだしているのが
わかると思います。

花はピンク色でマメ科特有の「蝶形花冠」。小さいですが良く見ると
なかなか綺麗なものです。

 
 ちょっと拡大  1つの花は5ミリぐらいですね。

 
葉の状態は節間が詰まっていて下にかたまって付いています。

葉は3出複葉で小葉は卵形~長卵形で先が尖っています。

 

豆果は二個の節果で鈎型の毛が生えていて動物にくっついて
散布されます。
いわゆるひっつき虫として有名ですね。



トキイロクズ <Pueraria lobata (Willd.) Ohwi f. alborosea Makino>

2013-08-21 22:52:24 | マメ科

クズ<Pueraria lobata (Willd.) Ohwi>は秋の七草の一つとしても
知られていますが、空き地や河原などいたるところの空き地などに
生えている蔓性の雑草です。
花はマメ科特有の蝶形花でよい香りがします。
群馬の一部には《くぞふじ》と呼ぶ方言があります。
 
 で、時に白花が見られることがあります。
シロバナクズと呼ばれます。
ややピンク色をしたものもありトキイロクズとされますが
どちらも同じものです。

今年も咲きだしていました。

 

トキイロクズの過去記事は ⇒ トキイロクズ

 
8/25     朱鷺色の濃いやつ  写真追加です。

綺麗な色です。