物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

ヤマエンゴサク ~2017②~

2017-04-27 06:00:00 | ケシ科

ヤマエンゴサク(山延胡索)
<学名:Corydalis lineariloba Siebold et Zucc.>
ケシ科 キケマン属 多年草








群生していました。


撮影日 2017.04.23: 長野県
縮小したら分かり難いですね。



変わった花形をしていますネ。



花の付け根部分 苞 に注目。
ヤマエンゴサクは苞に切れ込みがあります。



(ジロボウエンゴサクの苞には切れ込みが見られません。)

今回はこんな葉をしているものが見られました。
① 丸い小葉


② 切れ込みのある葉


今回は細長いものはみられませんでしたが、
いろいろなタイプがあるのですね。
葉の変異も大きいですね。




フデリンドウ ~2017~

2017-04-25 18:00:00 | リンドウ科
長野からのスミレ観察の帰り地元の山で光り輝く小さな青紫の群落に
出会いました。

フデリンドウ(筆竜胆)
<学名:Gentiana zollingeri Fawc.>
リンドウ 科リンドウ属 越年草












北海道〜九州の山地の林内や日当たりの良い
やや乾いた草原に自生する。


撮影日 2017.4.23: 群馬県



高さは5~10cm。葉は対生し、広卵形で全縁、質はやや厚い。



根生葉はない。上半部に葉が密に対生する。



花期は3〜5月、漏斗状の青紫色の花を、茎の上部に1~10数個、
上向きにつける。日があたっている時だけ開き、曇天、
雨天時は、筆先の形をした蕾状態になって閉じている。



花冠の喉部には斑点状~短線状の斑紋があり、基部は淡黄色
先は5裂し、裂片の間に副片がある。



雄しべは5個、花冠筒部の中間に着生し、
等長。花糸は長さ4~5㎜。葯は楕円体、
長さ1.5~2㎜。雄性先熟であり、花粉を出し終わってから
雌しべの柱頭が開く。
花柱は長さ1.5~2㎜。柱頭は雌性期には2裂する。



果は長さ6~7㎜の狭い倒卵形、果実は上向きにつき、
熟すと2裂し、雨を溜め、種子が流れ落ちる。(雨滴散布
日射しを浴びて春に花を咲かせ、梅雨の雨を利用して
種子を散布する賢い仕組みでしょうか。


参考:ほかに雨滴散布の代表的なものとしては
   ネコノメソウの仲間があります。

名前は直立する茎の上部に花が集まってつき、
筆のような形をしていることに由来する。






もうちょっと

2017-04-24 05:00:00 | 表紙
休みはいろいろなところへスミレ観察に飛び回っていました。
未だ整理がついていないのですが結果はいずれ近いうちに
アップしたいと思っています。

イチリンソウ は未だ蕾でした。

撮影日 2017.4.23: 長野県


帰りにかわいいフデリンドウの群落がみられました。

撮影日 2017.4.23: 群馬県



ヤマエンゴサク ~2017~

2017-04-18 06:00:00 | ケシ科
ヤマエンゴサク(山延胡索)
<学名:Corydalis lineariloba Siebold et Zucc.>
ケシ科 キケマン属 多年草








本州〜九州の山野の湿った林内、林縁部や道ばたに生える。
全体無毛で高さは10~20cm。地中に球形の塊茎がある。

山道の道端に咲いていました。

撮影日 2017.04.16: 群馬県

小葉は線形〜卵円形でしばしば3裂し、細長いものも
みられるなど葉形は変化が多い。



細い葉のものも見られました。

(ササバエンゴサクと呼ばれることもあります。)
以前撮ったものですが丸い小葉のもの

撮影日 2015.04.29: 群馬県

花期は4-5月。茎の上部に総状花序の濃い青紫色または
紅紫色の花を咲かせる。長さ15〜25mm


撮影日 2017.04.16: 群馬県

花弁は4個で外側に2個、内側に2個つく。外側のうち
上の1個がもっとも大きく、基部が袋状の距になって
後ろにつきでる。内側の2個の花弁は左右から合わさって、
先端が合着し、雄しべと雌しべを包んでいる。

変わった花形ですね。



苞は披針形〜扇状くさび形、苞は先が3~5裂する。


色の変化もいろいろあります。

種子は平滑、種沈(エライオソーム)がある。

春先に花を咲かせ、落葉広葉樹の若葉が広がる頃には
地上部は枯れてなくなり、翌春まで地中で過ごす
スプリング・エフェメラルの一種。



ニッコウネコノメ  ~2017~

2017-04-14 06:00:00 | ユキノシタ科






埼玉へナガバノスミレサイシンを見に行ってきました。
ニッコウネコノメが綺麗に咲いていました。


撮影日 2017.4.9: 埼玉県

ニッコウネコノメ(日光猫目)
<学名:Chrysosplenium macrostemon Maxim.
             var. shiobarense (Franch.) H.Hara>
ユキノシタ科 ネコノメソウ属

 









花序の苞葉は黄色くなり萼裂片は緑色~黄緑色で
先はやや尖り著しく平開し萼が水平近くまで開くのが特徴です。



雄しべは8個で萼片より長く出し葯は暗紅紫色。








おまけ

こんなところにアカヤシオ



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