物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

ヒゲナシイタチササゲ <Lathyrus davidii Hance f. kaiensis Hiyama>

2010-07-28 20:04:12 | マメ科
 イタチササゲという植物を知っていますか。

 イタチササゲは山地の林縁や草原などに生える1mぐらいにはなる大型の多年草で
巻き髭で他の草に巻き付いて伸びます。
花が黄色からだんだん黄褐色に変わりそれがイタチの毛色に見えるということで
イタチササゲと呼ばれます、
 

 そんなイタチササゲに巻き髭を持たないものがいて
ヒゲナシイタチササゲ
と呼ばれます。
 

 去年見つけたところへ行ってみましたが、草刈されてしまって切られていました。
未だ完全に枯れてはいませんでした。
花は未だでしたが 髭のない 葉が分かります。


頂小葉があるものが有りました。  巻き髭は頂小葉が変化したものなんでしょうが
こちらの葉は先祖返りなんでしょうかね。



オオバメドハギ  観察記録

2010-07-28 00:50:18 | 
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              オオバメドハギ 
                                          《 マメ科 ハギ属  Lespedeza davurica (Laxm.) Schindl. 》
 
 アジア東部~東北部原産の帰化植物で2001年に愛媛県今治市で伊東隆之氏によって発見され
2003年に発表された。(植物研究雑誌Vol.78 大橋広好・根本智行・伊東隆之)
 
 1959年檜山庫三氏によって群馬からも報告があったがシベリアメドハギの誤同定であった。
 
 大森威宏氏は群馬県立自然史博物館保存の標本その他を調査し群馬県立自然史博物館研究報告12号で
『群馬県植物誌のリストが作成された1980年頃までに群馬県からはオオバメドハギもカラメドハギが群馬県内に分布する証拠は見いだせなかった』
とした。
〔 研究報告はこちらでご覧いただけます。 http://www.gmnh.pref.gunma.jp/research/no_12/   〕
 さらに2007年9月29日に安中市秋間でオオバメドハギを採集され中国産種子に混
入していたものと考えられるとした。
 
 群馬県では大森威宏氏による安中市での発見が初ということになる。
 
 私の見たものも法面工事後であり、やはり中国産種子に混入していたものと考えられるもののようです。
( 尚、写真を自然史博物館の大森先生に見ていただき『オオバメドハギの可能性が高い』との回答をいただいて
います。)



 
 
 
 

 



オオバメドハギ <Lespedeza davurica (Laxm.) Schindl. >

2010-07-26 18:58:58 | 
  これも帰化植物の  オオバメドハギ  です。
去年8月に果実をつけたものを市内山間地の林道法面で見つけました。
そのときの記事はこちら・・・  http://blogs.yahoo.co.jp/hanano500/55492351.html 
 
今年 花を見たくてひと月早く行ってみました。
咲いていました。   小さいですが意外と綺麗な花です。

一つ一つの花はメドハギに似ていますが花序に沢山付く点はメドハギとは違います。
がく歯が毛深くて長い点も違います。





コマツナギ <Indigofera psuedotinctoria Matsum.>

2010-07-23 23:20:41 | マメ科
セイヨウミヤコグサ に続いての帰化植物です。
コマツナギは在来種ですが、近年法面工事に伴って中国から入ってきたコマツナギがあちこちで見られるようになって来ました。
 
 では,  コマツナギ の大木(?)をご覧ください。

 
まるで萩のように見えます。
通常のコマツナギはせいぜい1mぐらいまでにしかなりません。
ところがここのコマツナギは2mはあります。
花数も多いでしょうか。

 
花一つ一つは小さいですが萩同様沢山花が付いて綺麗なものですね。

 
在来のコマツナギも中国のコマツナギも同じものと言われていますが雰囲気がぜんぜん違います。
土留め用に中国あたりのメドハギやシベリアメドハギなども入って来ていますが在来種と同じもので
はっきりと区別できません。 
 
 困ったものです。
    と言いながら   オオバメドハギ牟  とか  トウクサハギ  など、まだまだ珍しい帰化種を見つけてニター  
  としている 物臭狸 です。 



どんぐりの図鑑

2010-07-23 21:11:54 | 図書資料

 
 一秋は 図鑑・植物の本に付いて オタク でもあります。
沢山の図書を買って読んでいます。 (頭に入っているかは別です。)
そんな中から 高価で専門的な本では無く 安価で読みやすくて判りやすい本を時々紹介しています。
( [図書資料] と言う書庫を作りました。 )
 

 
今回紹介する本は
                どんぐりの図鑑  です。

 先日ある方のブログでブナのどんぐりが取り上げられていました。
これから秋にかけていろいろなドングリが実ります。
そんなドングリの仲間 ( ブナ科 ) の紹介やどんぐりの形態・生態が詳しく出ています。

どんぐりも面白いものです。