物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

イノモトソウ  の仲間

2014-12-25 07:00:00 | 羊歯
SDカードが壊れて没になったやつを撮り直しに行ってきました。
 
なかなか時間が取れないのでまとめていないのですが、
写真だけですが載せておきます。
 
 
林道脇の法面に沢山群生している常緑性の羊歯です。
イノモトソウ オオバノイノモトソウ と その雑種である セフリイノモトソウ
があります。

 
ここにはその3種が写っています。

中央にセフリイノモトソ その下や左のやや小さいのがイノモトソウ  左の
大きいのがオオバノイノモトソウです。
 
イノモトソウ <Pteris multifida Poir.>

葉の中軸に翼が有ります。
 
 
オオバノイノモトソウ <Pteris cretica L. >

葉の中軸に翼はありません。
 
 
葉先の方だけに翼が出ています。
雑種だけに親の形質が半分ずつ出ているのですね。
 
それぞれ栄養葉と胞子葉を並べてみました。
 
 
 



トキリマメ

2014-12-23 18:00:00 | マメ科
トキリマメ(吐切豆)
<学名:Rhynchosia acuminatifolia Makino>
マメ科タンキリマメ属 蔓性多年草
 
 
林道脇に赤い実がたくさんぶら下がっているのを見ました。
トキリマメの実でした。
 
宮城県~九州の山野の半日陰~日当たりの良い林縁に生え、
全体に黄褐色の毛が生え茎は長く伸びて他物にからみつく。
葉は薄く3小葉で互生し、小葉は卵形で長さ5cmぐらい、
裏面にややまばらに伏毛がある。
下半部が最も広く、先が急に細くなってとがるような形。
花期は7~9月。
葉の脇から葉より短い総状花序を出し、黄色の蝶形花をつける。
萼は褐色の毛におおわれ、5裂する。
 
過去記事(花の写真有)⇒ 

果実は豆果細毛があり扁平な長楕円形で、赤く熟し
長さ約2cm、幅約1cm


中に黒色の種子が2個入り熟すと
裂開して径5㎜ほどの偏球形の種子を出す。

タネは袋の外枠にぶらさがったような形に付いている。
 

豆というと莢がはじけて種を飛ばす方式が有りますが
これはなぜ莢にくっ付いているのでしょうね。



鳥に食べてもらって分布を広げているのでしょうか。


 
別名"オオバタンキリマメ(大葉痰切豆)"
果実に痰(たん)を切る作用があるという俗説から
「タンキリマメ」と名付けられていますが、薬効は
確認されていません。



ナツトウダイ

2014-12-21 08:58:37 | トウダイグサ科
トウダイグサ科 ━③
トウダイグサ科の三番目はナツトウダイです。
 
 
 
 
ナツトウダイ(夏燈台)
                           <学名:Euphorbia sieboldiana Morr. et Decne.>
トウダイグサ科 トウダイグサ属 多年草
 
 
 
地下茎は細くて横に這い、地上に高さ40cm前後の直立する茎を出す。
 全体に緑色だが茎と茎葉は紫紅色を帯びることも多い。
葉は互生し柄がほとんどなく倒披針形から細長い楕円形で扁平で滑らか。
切ると白い汁が出る有毒植物。

撮影日 2008.5.5: 群馬県
 
花期は春 4~5月 。
茎の先端にはやや菱形を帯びた長楕円形の葉が5枚、平らに輪生し、
花序が上に出る。

5本の枝が傘状に広がり、その先端に杯状花序が付き、その基部から
二叉分枝した枝が出て先端に杯状花序をつける、ということを
繰り返すことで平らに広がった花序全体が出来上がる。
杯状花序の基部には1対の総包がつく。総包は三角状卵形から
卵状広楕円形。

子房の外面も果実の外面も平滑。
 
杯状花序では、基部にある小総包がお椀のような形になっており、
その縁に腺体がまるで花弁のように並ぶが、この種では腺体の両端が
尖って外に突き出て、上から見ると三日月型になっている。

私的には三日月というより蟹さん・爪の形に見えるのですけどね。

 
この部分は暗赤紫色になって目立つ。
椀状の小総包からは1本の雄しべからなる雄花数本と1本の雌しべから
なる雌花1本が出る。雌花は小総包から柄を伸ばして横を向く。

和名の由来は素直には夏燈台で、夏に咲くトウダイグサの意味に取れる。
だが、開花期は春で、日本では同属の他種に先駆けて咲くもので
その点では明らかに和名と現実との乖離がある。



ハツトウダイ(初燈台)の誤りではないかとも言われている。
 
 
前の記事タカトウダイと比べてみてください。違いが良く分かると思います。
 
タカトウダイは腺体が惰円形、 子房の表面はいぼ状突起が密。
ナツトウダイは腺体が三日月型 子房の表面は平滑。





タカトウダイ

2014-12-18 10:30:00 | トウダイグサ科
トウダイグサ科 ━②
トウダイグサ科の二番目はタカトウダイを取り上げます。
 
 
 
 
 
タカトウダイ(高燈台)<学名:Euphorbia lasiocaula Boiss>
トウダイグサ科 トウダイグサ属 多年草
 

路傍や畑地に生育する多年草で草丈50~70cmほど、
葉は、茎の中程はヘラ型で互生茎の頂部の葉は丸みの強いヘラ型の
葉を5枚ずつ輪生させます。
 

 
茎や葉を傷つけると白い乳液を出し乳液が皮膚につくとかぶれる。 

全草に有毒成分を含み、毒
の主成分はジテルペンのユーホルニン
 


花期は6月-8月、茎頂に輪生する葉の中心から普通5本の花茎を出して
放射状に花茎を伸ばす。

葉のような広楕円形の総苞をつけ、杯のような形の花序(杯状花序)を
形成します。


杯状花序は2個の苞葉の間に雌花1個と雄花4個がつく。


花弁もガクもなく、中心に、四つの淡黄色で楕円形の腺体
雄蕊と雌蕊とがあります。

雌花の花柱は3個、先が2裂する。
撮影日 2011.8.18: 群馬県

子房の表面にはいぼ状突起が密にある。

 
高燈台の名は背の高いトウダイグサの意で
草丈が他の仲間よりも高いことからです。
 
 
秋になると茎葉が赤く紅葉する草紅葉のひとつ。
撮影日 2014.9.28: 群馬県
 
 本州、四国、九州 に分布
 
タカトウダイの特徴は
     楕円形の腺体
     子房の表面にいぼ状突起
です。
 
 



SDカード 破損

2014-12-17 10:42:42 | 表紙
休みに観察に出かけ
 
常緑のシダ 特に
イノモトソウオオバノイノモトソウセフリイノモトソウ 
などがいっぱいあったので
また、
気になるシダもいくつかあって
 
いろいろ撮ってきました。
 
 
 
 
 
 
しかし・・・・・・・・・
 
なんとSDカードが・・・・
 
壊れた
 
 
読み込めない。・・・・
 
で アウト   
 
 
後の祭りですが
場所ごとにカードを変えるなど、破損を考えておくべきでした。
 
 
写真ないので
イノモトソウの仲間については こちら  の過去記事をご覧ください。
 
 
 
全然関係ないけど おまけ
昔撮った
バナナの花 ご覧ください。