香りのよい白くきれいな花
撮影日 2019.06.30: 群馬県
今の時期白い葉が目立っています。
マタタビ(木天蓼)
<学名:Actinidia polygama (Siebold et Zucc.) Planch. ex Maxim.>
マタタビ科 マタタビ属 落葉蔓性木本
北海道、本州、四国、九州山地の林縁に自生する。
落葉性の蔓性木本で葉は互生し葉柄があり、形は楕円形で細かい 鋸歯がある。
葉は蔓状の枝に互生し長い葉柄があり2~7cm、 形は楕円形で細かい鋸歯を持つ。
つるの先端部の葉は、花期に白化し送粉昆虫を誘引するサインと なっていると考えられる。
花は6月~7月に径2cmほどの香りの良い白い花を咲かせる。
雄株には雄蕊だけを持つ雄花を、
両性株には雄蕊と雌蕊を持った 両性花をつける。
花弁のない雌蕊だけの雌花をつける雌株もある。
名前の由来は、アイヌ語でマタタンプと呼ばれているためマタタンプが 転訛(てんか)して、マタタビになったという 説や、
古名で、和多々比(わたたび)と呼び、ワタタビが転訛して、マタタビの 名になったという説もある 。
またよく言われているのは「長旅に疲れた旅人が、マタタビの果実を 食べたら元気が出て、
「また旅」をしたということから名づけられた」 というマタタビ語源説もあります。
別名夏梅とも呼ばれます。
マタタビといえば猫・・・
ネコ科の動物はマタタビ特有の臭気(中性のマタタビラクトン および塩基性のアクチニジン)に恍惚を感じ、
ライオンや トラなどもマタタビの臭気に特有の反応を示す。
イエネコがマタタビに強い反応を示すさまから 「ネコにマタタビ」という言葉が生まれた。
マタタビに含まれている揮発性のマタタビラクトンなどの成分が 猫の大脳をマヒさせ、眠気を引き起こし、
運動中枢やせき髄などの 反射機能を鈍らせることで起こるそうです。 いわば人間にとっての麻薬のようなものですね。
子供のころ猫を飼っていました。 標本の新聞紙交換などをしていた時のことです。
標本の上で飼い猫がゴロン、ごろごろと・・・ 何度もこすり付けて新聞紙をだめにされました。
開いたらマタタビの 花枝の標本でした。 マタタビ威力大でした。
果実は熟すとそのまま食べられるが、舌に刺激が残り、美味なものではない。
生食のほか、塩漬け、みそ漬け、薬用酒(マタタビ酒)などにして利用される。
通常の果実よりも虫こぶになったものが薬効が高いそうです。
ちなみにキウイフルーツもマタタビ科であり、果実を切ってみると 同じような種の配列をしていることがわかります。