物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

トキリマメ

2023-03-19 05:00:00 | マメ科

トキリマメ(吐切豆)
<学名:Rhynchosia acuminatifolia Makino>
マメ科 タンキリマメ属 つる性多年草


未だ枯野の世界だったんですが道端に何やら赤いものが・・・
 ? 花 ?  新芽 ?   覗いてみると
トキリマメの鞘でした。



撮影日 2023.2.25: 群馬県


宮城県以西~九州の低山の林縁などで見られ、他の植物に巻き付いて
伸びるつる草。
葉は互生で、3小葉。小葉は薄く、先がやや急に細くなって尖る。
葉の中央より基部寄りで葉幅が最も広い。

花期は7~9月、
葉腋に総状花序を付け細長い筒状の形をした黄色い蝶型の花を
密集するよう咲かせる。



豆果はほとんど柄がなく、長さ15~17mm、秋に紅く熟し、
莢の中には楕円形をした黒く光沢のある種子が2個入っていて、
開裂したあとも莢の縁(縫合線)の上にぶら下がってついている。

和名の由来はよくわかっていない。別名、オオバタンキリマメ。
タンキリマメによく似ている。タンキリマメとの違いは、
葉先にかけて細くなるところ。

枯れた葉が付いていました。
丸まった葉を開いてみると・・・

葉の中央より基部寄りで葉幅が最も広く、先が急に細く
尖っているのでトキリマメですね。

タンキリマメは全体に毛が多く、
葉先が尖らず、葉質が厚い。また、最下の萼片が萼筒より長い。
葉裏や萼片に黄色の腺点があり、豆果が赤く熟すのは同じ。


ツルマメ ~2020~

2020-09-29 22:00:00 | マメ科

ツルマメ(蔓豆)
<学名:Glycine max (L.) Merr. 
 subsp. soja (Siebold et Zucc.) H.Ohashi>
マメ科 ダイズ属 一年草



撮影日 2020.09.19: 群馬県

本州、四国、九州、沖縄の日当たりのよい野原や道端に生える1年草。
茎は蔓性で細長く、長さは1~4 m、他の木や草に絡みついて伸び
茶褐色の下向きの毛が多い。

葉は長い柄を持った3枚の小葉からなる3出複葉で、互生。
各小葉は披針状の長卵形、長楕円形、披針形などが見られる。

葉の縁はなめらかで、長さ3.5~6.0 cm、幅1.5~2.5 cmほど、
両面に短毛があり、裏面の脈上には特に毛が多い。
先端は円頭から、やや尖るものまで変異がある。


小葉の基部には小托葉があり、狭披針形で黄色く柔らかい毛がある。

花期は8~9月。葉腋から房状花序を出し、長さ6mm前後の淡紅紫色の
蝶形花を3~4個つける。まれに白花もあるそうです。

萼はツリガネ形で5裂し、黄褐色の細かい毛が密生する。
花弁のうち旗弁の中央部分は凹んだ形状をしている。雄しべは10本で、
下側の9本が下部で癒着して一体となる。

秋にダイズによく似た長さ2~3cmほどの豆果をつけ、
淡褐色の毛が密生する。

若い豆果は枝豆によく似ています。

莢の中に2~3個のダイズによく似た平たい種子が入っており、
食用にすることもできるが、サイズはとても小さい。

 



ツルマメはダイズの近縁で、その原種と考えられていて、
古代より人々が栽培し、さらに品種改良したものがダイズになった
といわれる。



物臭狸の『雑草日記』   ツルマメ ~大豆の原種~

物臭狸の『草木見聞録』  ツルマメ ~大豆の原種~