物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

キバナノヤマオダマキ

2021-07-01 21:31:57 | キンポウゲ科

キバナノヤマオダマキ(黄花山苧環)
<学名:Aquilegia buergeriana Siebold et Zucc.
                           f. flavescens Makino>

 

 


撮影日 2021.06.20: 群馬県


ヤマオダマキの萼片は紫褐色ですが、萼片まで黄色のものを
別品種として分類しています。

ヤマオダマキの花が黄色くなったものです。

こちらではたくさん見られます。


ヤマオダマキ

2021-07-01 06:06:06 | キンポウゲ科

ヤマオダマキ(山苧環)
<学名:Aquilegia buergeriana Siebold et Zucc. var. buergeriana>
キンポウゲ科 オダマキ属 多年草 


撮影日 2021.6.20: 群馬県

北海道から九州に広く分布。山地の道ばたの草地や林縁などに生育する。 
高さ30~70cmになる多年草。地下に丈夫な根茎を持ち根出葉は2回3出複葉で、
葉柄は長さ15~25cm、小葉は長さ2.5~3.5cmの扇形で、先は2~3中裂し、
各裂片はさらに2~3浅裂する。表面は緑色、裏面は粉白色で
裏面基部近くには軟毛が散生する。上部では柄がなく、1回3出複葉になる。 

花期は6~8月。上部に放射相称で直径3~3.5cmの花を下向きにつける。

狭卵形で紫褐色の萼片は5個で花弁状になる。萼片の内側には黄色の花弁5個が
互生し、基部は長く伸びて距になる。

距は紫褐色でやや内側に弓状に曲がり、先は徐々に細くなり先端は小球状になる。

雄蕊は多数あり、中心部は退化して膜状の仮雄蕊となり雌蕊を取り囲んでいる。
雌蕊は5個

花後、果実は直立し、長さ1.5-2cmの5個の袋果となる。
(先熟で離生した雌蕊が下向きから上向きに変わり、成熟して果実となる。)
種子は多数あり、光沢のある黒色をしている。

 
通常は花弁が黄色で萼片やうしろに長く伸びる距が紫褐色であるが
花の色や形には変異が多い。萼片が赤褐色をしているものがもっとも広範囲に
分布するが、本州中部では花全体がクリーム色のキバナノヤマオダマキが多い

距の先端は普通直立するが,東北地方ではここが強く巻き込むオオヤマオダマキ
と呼ばれる型が多い。しかし,いずれの型も中間型が多く,はっきり識別できない。

 

 

おだまき(苧環)とは糸を巻く道具のこと。花の形がこの道具に似ているので
苧環の名が付いた。