物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

コケモモ

2018-08-31 18:02:00 | ツツジ科
コケモモ(苔桃)
<学名:Vaccinium vitis-idaea L.>
ツツジ科 スノキ属 常緑小低木





北海道から九州の亜高山帯から高山帯の岩石地やハイマツの下に生え、
北半球の寒帯に広く分布する。

撮影日 2018.08.15: 群馬県
高さ10~20cmで、茎の下部は地をはう。

葉は革質でつやがあり、長楕円形、
長さ1~2cm、裏面は淡緑色で小さい黒点がある。
花期6~7月、枝先の短い総状花序に筒状壺形の淡紅白色花をつける。
花冠は長さ6㎜で先は四つに中裂し、雄しべは8本。

果実は球形、直径7mmほど、9~10月に赤く熟す。

酸味はあるが甘く、食用にする。
果実酒、シロップ、ジャムなどをつくる






名前は、全体が小さく、果実をモモに見立ててつけられた。





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シラタマノキ

2018-08-31 18:01:00 | ツツジ科
シラタマノキ(白玉の木)
<学名:Gaultheria pyroloides>
ツツジ科 シラタマノキ属 常緑小低木





同属のアカモノの果実は赤く、本種は白い果実をつけることから
別名シロモノと呼ばれることもある。

中部以北の亜高山帯以上の草地等、比較的乾燥した場所に生える
常緑小低木。高さは30cm程度。

撮影日 2018.07.15: 群馬県
葉は厚く革質で互生し、卵状長楕円形~倒卵状長楕円形で
つやがあり網目が目立つ。
花期は7~8月、5mm程度のドウダンツツジのような釣鐘型の花を
下向きにつける。
花冠は淡緑白色に紫紅色を帯びた、壺形で先端はつぼまり、5裂、
裂片は反り返る。

9月頃、萼が肥大して果実を覆い、白い玉状になる。
(ガク片が成長し覆いかぶさり、実をつつみ、白い実ができる。)

これをつぶすとサロメチールの香りがする。





和名の由来は白色の丸い果実をつけることから。
赤い果実のアカモノに対して、シロモノとも呼ばれる。
9月頃、萼が肥大して果実を覆い、径6~8㎜の白い玉状に
なることからシラタマノキの名がある。



果実にサリチル酸メチル(通称名サロメチール)が含まれ、潰すと
サリチル酸の臭いがする。
甘みがあり、食べることができる。






アカモノ

2018-08-31 18:00:00 | ツツジ科
アカモノ(赤物)
<学名:Gaultheria adenothrix (Miq.) Maxim.>
ツツジ科 シラタマノキ属 常緑小低木





北海道、本州(主に近畿以北の日本海側)、四国の低山帯~亜高山帯の
日当たりのよい場所に生える、茎は地を這って先は斜上する
高さ10~30cmの常緑小低木。赤褐色の長剛毛があり、後に無毛になる。
葉は互生し、革質、倒卵形~卵形、長さ1.8~3.8㎝、幅1.3~2㎝。
先は鋭形、縁は細鋸歯、歯先がしばしば剛毛状になる。
葉に強い芳香があり、冬には赤色を帯びる。

撮影日 2018.08.15: 群馬県
花期5~7月。白色、わずかに赤色を帯びる花は枝先の葉腋及び
頂部につく。6~8mmの釣鐘形の花冠は下向きにつき、縁が小さく
5つに裂け、軽くカールしている。花柄は長さ2~4㎝、腺のある
赤褐色の長剛毛がある。小苞は4~6個程度つき、小さな広卵形で
花柄と同色。萼はあざやかな赤色をしていて、咢片は卵形、鋭頭、
赤褐色の長剛毛があり、花が終わると成長して肉質になり、
果実を包み込んで赤色の偽果となる。

果実は果で成熟すると鮮赤色、球形、幅約6㎜、果柄は直立する。
食用になり、甘みがありおいしい。





和名の由来は赤い実からアカモモ( 赤桃 )と呼ばれ、これが転じて
付けられたといわれる。
別名イワハゼ(岩黄櫨)とも呼ばれる。


花の記事 ⇒ ●
実の記事 ⇒ ●



ママコノシリヌグイ

2018-08-31 06:00:00 | タデ科
ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)
<学名:Persicaria senticosa (Meisn.) H.Gross>
タデ科 イヌタデ属 一年草








日本の全土のやや湿り気のある林縁や道端などに生える。
よく分岐して他の草木などに寄りかかりながら蔓性の枝を伸ばし、
しばしば藪状になる。蔓の長さは1-2m。茎は赤みを帯び、
四稜があり、稜に沿って逆向きの鋭い棘が並んでいる。

撮影日 2018.08.17: 群馬県

葉は三角形または長三角形、長さ3~6cm、鋭尖頭、薄質、
葉柄と葉の裏面脈上に逆刺がある。

葉鞘は膜質で短く腎形で、茎を抱く。


5~10月ごろ、枝先に10個ほどの花が枝の先に集まって咲く。

花序の下には腺毛がある。花弁に見えるのは萼片で深く5裂し、
花被の基部が白色で、先端が桃色。
アブラムシかな、

花被は大きくなって果実を包む。
雌しべは1個、雄しべは8個。

痩果は上端がやや尖り、ふくれた3稜形、長さ約3㎜、黒色。



ママコノシリヌグイという名前は
棘だらけの茎や葉から、憎い継子の尻をこの草で拭く というすごい
想像からつけられた。

韓国では「嫁の尻拭き草」と呼ばれているとか。

別名 トゲソバ(棘蕎麦)



エビガライチゴ ~実・2018~

2018-08-22 18:00:00 | バラ科
花の記事
エビガライチゴ ~2018~  の続報 ⇒ 実の記事 です。



エビガライチゴ(海老殻苺)
<学名:Rubus phoenicolasius Maxim.>
バラ科 キイチゴ属 落葉低木





撮影日 2018.08.18: 長野県
別名ウラジロイチゴの名前のように葉の裏が白いのが目立っています。

紅い実ができていました。

愕の紅い毛が目立っていますね。