物臭狸の『花日記』

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ネコノメソウ と ヤマネコノメソウ の識別

2018-03-05 06:00:00 | ユキノシタ科
よく似た2種の識別方法についてまとめてみました。

ネコノメソウ属は
      葉が対生する  ネコノメソウ節  と、
      葉が互生する  ヤマネコノメソウ節 
2節に分類されます。




まずはそれぞれの復習から

ネコノメソウ(猫の目草)
<学名:Chrysosplenium grayanum Maxim.>


全国の日陰~半日陰の湿地に広く分布する全体に柔らかく            
無毛の多年草。茎は長く地表を這って花茎は高さ5~20cm。            
葉は対生し卵円形~広卵形で淡い緑色。低い鈍鋸歯がある。

 苞葉は葉とほぼ同形で黄緑色を帯びる。 

花期は4~5月。茎の頂に淡黄色の小花が集まって付く。            
萼片は淡黄緑色~黄色で直立し、雄蕊4本で蕚片よりも短い。

            
果実のようすが,瞳孔を閉じた昼間のネコの目に似ている            
というので,猫の目草の和名がつけられた。            


ヤマネコノメソウ(山猫の目草)
<学名:Chrysosplenium japonicum (Maxim.) Makino>


北海道~九州の湿った林内に生える高さ10~20cmの小型の            
多年草。全体に長毛が散生する。            
葉は互生、腎円形で長さ1~3cm、縁に浅い鋸歯がある。

花期3~4月。茎頂に直径5mm程の淡緑色の小花が集まって付く。

顎片は4枚で黄緑色で、長さ約1.3mm。花時には平開し            
花茎の基部に有毛の珠芽ができる。 

果実はさく果で、縦に裂開し、雨によって種子散布をする。            





葉序や鋸歯の様子、花(愕)についての識別方法をまとめてみました。


葉の付き方が分かれば簡単に見分けやすいですね。
鋸歯の形で葉1枚からでも区別できます。





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