物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

タチカメバソウ  ~ムラサキ科の野草~

2016-05-31 06:00:00 | その他
タチカメバソウ(立亀葉草)
<学名:
Trigonotis guilielmii (A.Gray) A.Gray ex Gürke
ムラサキ科  キュウリグサ属  多年草


北海道、本州の山地の渓谷の湿った場所に生育

沢沿いの道端に群生していました。

撮影日 2016.05.29   長野県

茎は直立して高さ20~40cm、茎に圧毛が生え、やわらかく細長い。
葉は互生、卵形から広卵形で、長さ3~7cm、幅1.5~3cm、全縁。
下部の葉の葉柄は長く、上部の葉柄は短い。



花期は5~6月。茎先にふつう2又になる花序(先が巻いたさそり型花序)に
花をまばらに8-15個つけ下方から開花する。



花序は成長に従って巻いていたものがまっすぐに伸び小花柄は
長さ1~1.5cmある。

大きさは違いますがキュウリグサの花と良く似ています。



萼は緑色で5深裂し、裂片の先は鋭くとがる。



花は白色または淡青紫色で、径7~10mm、花冠は車型で、
5裂して平らに開き、花冠喉部に5裂した黄色の付属体がつく。



名前は " 茎が立ち、葉が亀の甲羅に似ている " ことによる







ウスバシロチョウ <Parnassius citrinarius>

2016-05-29 22:53:08 | 表紙
今日 長野へスミレ観察に出かけましたが・・・
残念ながらスミレはほとんど終わりになっていました
 (ノдヽ);

途中の林道でたくさんひらひらと舞っていた蝶々を撮ってみました
 ヽ(=´▽`=)ノ

たぶん  ウスバシロチョウ という蝶でしょうか。


撮影日 2016.05.29: 長野県

一秋は蝶々のことは良く知りません。  
(^-^;
蝶のことはチョーっと良く分りません。
なかなか止まってじっとしていてくれません。



あまり大きくはないです。
アゲハ蝶の仲間だそうな・・・・







ミヤマハコベ

2016-05-27 08:34:52 | ナデシコ科
ミヤマハコベ(深山繁縷)
<学名:Stellaria sessiliflora Y.Yabe>
ナデシコ科 ハコベ属 多年草





北海道西南部~九州の低山~山地の半日陰の渓流畔に生育する。
茎は地を這い、上部は斜上し20~40cm。

撮影日 2016.05.22: 群馬県

葉は黄緑色で対生し、広卵形で長さ1~3.5cm。基部はやや心形。
表面は無毛。裏面脈上に微毛がある。下部の葉には葉柄がある。


花期は5~7月。上部葉腋から有毛の柄をだし、他のハコベより大きく、
直径1~1.5cmの花を開く。花弁は白色、2深裂して、深く切れ込み、
10弁に見える。

 
雄蕊10個。花柱3個。



イチヨウラン

2016-05-25 08:00:00 | ラン科
チヨウラン(一葉蘭)
<学名:Dactylostalix ringens Rchb.f.>
ラン科 イチヨウラン属 多年草











亜高山帯や冷涼で明るい林内に生育する地生蘭。


撮影日 2016.5.22: 長野県

地下の根茎は細く、短く横に這い、根茎から1葉を出す。
葉は、長さ1~2cmの葉柄があり、葉身は卵円形で、長さ3~6cm、
幅3~4cmになり、先端はやや鈍頭。多肉質で硬く、表面は
青味を帯びた緑色で、光沢はない。



花期は5~7月。花茎は直立して高さ10~20cm、鞘状の鱗片葉が
1-2個つき、その先に1個の花をつける。




苞は4角状楕円形で長さ2~3mm。萼片と側花弁は長さ2~2.5cmで
倒披針形または線状披針形で、先端はやや鈍頭。
色は淡緑色で紫色の斑点がある。



唇弁は広楕円形で下垂し、白色で紫色の斑点があり、ほぼ中央で
側裂片と中裂片に3裂する。


個体数が少なく長野県などを始め多くの県で 絶滅危惧種 
指定されています。

和名のイチヨウランは、一葉蘭の意で、葉が1枚しかつかないことによる

別名、ヒトハラン、ヒメヒトハラン



だいぶ前に八ヶ岳で出会ったことが有ったのを思い出しました。
その時は肝心の葉を撮っていませんでした。

撮影日 2008.7.13: 長野県



シロバナノヘビイチゴ

2016-05-24 18:00:00 | バラ科
長野へスミレを見に行ったのですが、あちこちでシロバナノヘビイチゴが
綺麗に咲いていました。


<学名:Fragaria nipponica Makino>
バラ科 オランダイチゴ属 多年草








本州の宮城県から中部地方まで、および屋久島に分布し、
山地帯から高山帯下部の日当たりの良い草地に生育する。

撮影日 2016.5.22: 長野県

根茎は肥厚し、枝はよく分枝し、長い匍匐枝を伸ばし、地をはう。
葉は根生し、長い葉柄をもった3小葉。頂小葉は卵形から長楕円形で
長さ2-5 cm、各小葉は側脈が目立ち、縁には鋭い鋸歯があり、
裏面には伏毛がある。葉柄と花茎に開出毛がある。



花期は5-7月。細い花茎の先端に少数の花をつける。




花は白色で径15-20 mm、円い花弁は5個で、萼片、副顎片も5個になる。


小花柄の毛はやや斜上し、果時には湾曲して下向きに果実(果床)をつける。



果実(果床)は花後に径1 cmの球形から卵形で赤く熟す。
ヘビイチゴの仲間ではなく、食用栽培種のオランダイチゴの仲間
オランダイチゴのように美味。
別名 モリイチゴ(森苺)ともいう。