今回は写真だけ・・・
もうすぐ節分ですね。
我が家のセツブンソウ どんどん咲いてきています。
今は雪の下になっちゃっています。・・・
昨日草津白根山が噴火しました。
一秋は何度か行って高山植物を撮ったところなんです。
カワヂシャ(川萵苣)
<学名:Veronica undulata Wall.>
オオバコ科クワガタソウ属
(以前の分類体系ではゴマノハグサ科とされていました。)
<学名:Veronica undulata Wall.>
オオバコ科クワガタソウ属
(以前の分類体系ではゴマノハグサ科とされていました。)
本州、四国、九州、沖縄の川岸、水路、水田など湿潤な場所に
生育する越年草。
茎は直立または斜上し、高さ10~50cm、葉とともに無毛で黄緑色、
基部は黄色を帯びあまり赤みを帯びない。
撮影日 2006.4.23: 群馬県
茎や葉は無毛で、若葉は食べられる。
葉が柔らかく、新芽が食用となりますが、青臭さは強くない
もののそれほど美味ではありません。
葉は十字対生し、披針形~長楕円状披針形で、先はややとがり、
基部は円形で柄はなく、茎を抱き、長さ2.5~8cm、幅0.5~2.5cm。
葉縁にはややとがる鋸歯がならび、特に若い葉に著しい。
基部は円形で柄はなく、茎を抱き、長さ2.5~8cm、幅0.5~2.5cm。
葉縁にはややとがる鋸歯がならび、特に若い葉に著しい。
花期5月~6月。葉腋に円錐花序をつけ、長さ5~15cmで
細く、ややまばらに15~50個の花をつける。
花柄は長さ3~5mm、腺毛を散生し、果期にまっすぐ斜上する。
萼裂片は披針形で鋭頭。
花は白色の4弁花、皿状に広く開き、直径約4㎜、花弁に
淡紅紫色の筋がある。雄しべ2本、雌しべ1本。
萼裂片は披針形で鋭頭。
花は白色の4弁花、皿状に広く開き、直径約4㎜、花弁に
淡紅紫色の筋がある。雄しべ2本、雌しべ1本。
同じ仲間なので、花はオオイヌノフグリなどに似ていますね。
果実は長さ2.5~3㎜の果で、やや扁平な卵形~円形、
長さ幅ともに2.5~3mm。花柱は宿存し長さ1~1.5mm、
萼片から突出しない。
種子は扁平で長さ約0.5㎜の惰円形、淡褐色。
環境省準絶滅危惧種(NT)に選定されている。
カワヂシャの和名の由来は川のヂシャ(レタス)で、
野菜のレタスに似ていることに由来します。
野菜のレタスに似ていることに由来します。
よく似た帰化種のオオカワヂシャの記事 ⇒ ◎
カイコバイモ(甲斐小貝母)
<学名:Fritillaria kaiensis Naruh.>
ユリ科 バイモ属 多年草
名前の通り、甲斐の国(山梨県) を中心とした場所
(山梨県 静岡県 東京都の一部)に自生している。
非常に限られた狭い範囲であり絶滅危惧種に指定されています。環境省カテゴリ: 絶滅危惧ⅠB類(EN)
山地の林内や林縁に生え草丈は高さ10~15cm程度の多年草。
撮影日 2008.03.23: 静岡県
花は釣鐘形で花被片の外面の突起が無く、
丸い感じのコバイモである。
丸い感じのコバイモである。
花被片の長さ1.2~1.5cm、淡紫褐色で網目状の斑紋がある。
内面基部に黄色い斑紋があるのが特徴。
内面基部に黄色い斑紋があるのが特徴。
よく似たミノコバイモには花被片の外側に突起があり、
この点でも見分けることが出来る。
この点でも見分けることが出来る。
内花被片の縁に、時に小さなギザギザが出ることがあるが、
コシノコバイモのようにハッキリした小突起ではない。
コシノコバイモのような、ふちにギザギザとした突起が無く
全縁で上品な感じである。
コシノコバイモのようにハッキリした小突起ではない。
コシノコバイモのような、ふちにギザギザとした突起が無く
全縁で上品な感じである。
名前は甲斐の国(山梨県)のコバイモとのことで付けられた
1979年、富山大学の鳴橋直弘氏の研究によって
今までコバイモとして一括されていたものが、
いくつかの種として発表されました。
いくつかの種として発表されました。
コバイモの類は分布が非常に偏っている。
種類によって生えている場所が限られている。
種類によって生えている場所が限られている。
コバイモの類は葯の色が同定の重要な決め手となるので、
花の中を確認することも必要です。
カイコバイモの葯は白いです。
花の中を確認することも必要です。
カイコバイモの葯は白いです。
コシノコバイモ(越の小貝母)
<学名:Fritillaria koidzumiana Ohwi>
ユリ科 バイモ属 多年草
本州の山形県から石川県にかけた日本海側、
静岡県、岐阜県、愛知県の山地の林内に生育する。
静岡県、岐阜県、愛知県の山地の林内に生育する。
地下の鱗茎は2個の半球形の鱗片からなる。
茎の高さは10~20cmになり、葉は下部では対生、
上部では3輪生し、葉身は披針形から広線形。
茎の高さは10~20cmになり、葉は下部では対生、
上部では3輪生し、葉身は披針形から広線形。
撮影日 2008.04.27: 新潟県
花期は4~5月。花は茎先に下向きに1個つく。
花は淡黄色の広鐘形で、花被片は長さ2cm、
中部下寄りで外側に角張って張り出す。
花被片の基部や縁に暗紫色の網目状の斑紋があり、
花被片内側の中部より下側、下側から3分の1~
5分の2の位置から上に向かう腺体がある。
花被片内側の中脈と内花被片の縁に著しい
毛状突起があるのが特徴。
花被片より短い雄蕊が6個あり、
葯はクリーム色になる。
花は淡黄色の広鐘形で、花被片は長さ2cm、
中部下寄りで外側に角張って張り出す。
花被片の基部や縁に暗紫色の網目状の斑紋があり、
花被片内側の中部より下側、下側から3分の1~
5分の2の位置から上に向かう腺体がある。
花被片内側の中脈と内花被片の縁に著しい
毛状突起があるのが特徴。
花被片より短い雄蕊が6個あり、
葯はクリーム色になる。
名前は越後のコバイモとのことで付けられたが
北陸地方、岐阜県、静岡県、福島県にも産し
バイモの仲間では比較的多く会うことの出来る。