物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

アズマイチゲ

2015-03-31 08:50:44 | キンポウゲ科
アズマイチゲ(東一華)<学名:Anemone raddeana>
キンポウゲ科 イチリンソウ属 多年草
(スプリング・エフェメラル 早春植物の一種)


先日、未だ開いていなかった状態のものを記事にしたものが開いていました。

山地の林の中や林の縁、草地などに生える。
高さは15-20cmで、根際から出る葉には長い柄があり、
2回3出複葉、茎につく葉は3出複葉で3枚が輪生。

撮影日 2015.3.22: 群馬県

茎先に直径2-3cmの花弁状の萼片を持つ花を1個つける。
萼片は白色で8-13枚。花弁はない。
(白い花びらのように見えるのは萼片)


花の真ん中に雄しべがたくさんあり、
その中に雌しべがやはりたくさんある。


別名「雨降花」と呼ばれることもあり、摘み取ると雨が降る
という説があるそうです。

アズマイチゲの名前は「東(関東)の一華(イチリンソウ属の花の
一名)」ということから。



ようこそ 物臭狸の花日記へ

2015-03-30 08:13:25 | 表紙
物臭狸の花日記

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キブシ

2015-03-30 06:00:00 | その他
キブシ(木五倍子)<学名:Stachyurus praecox>
キブシ科 キブシ属 雌雄異株の落葉低木


樹高は3から7mに達するものもある。

撮影日 2015.3.28: 群馬県

花は、3-5月の葉が出る前に淡黄色の総状花序につける。
長さ3-10cmになる花穂は前年枝の葉腋から出て垂れ下がる。

今の時期あちこちで長い花穂がとても目立っています。

花は短い柄があり、長さ7-9mmの鐘形。萼片は4個で
内側の2個は大きく花弁状、花弁は4枚で花時にも開出せず
直立する。

雄花は淡黄色








雌花はやや緑色を帯びる。








雌花、雄花とも雄蕊は8個、雌蕊は1個あるが、雌花の雄蕊は
小さく退化している。
雄花

雌花


和名は、果実を染料の原料である五倍子(ヌルデの虫こぶ(フシ))の代用として使ったことによる。

日本固有種で、北海道(西南部)、本州、四国、九州、小笠原に分布し、
山地の明るい場所に生える


別名、キフジともいう。



ナズナ & イヌナズナ

2015-03-29 06:00:00 | アブラナ科
名前は同じナズナですが属も花色も違うので間違うことはないと思います。


撮影日 2015.3.15: 群馬県

暖かくなってナズナもだいぶ伸びて花がたくさん咲いています。

ナズナ (薺)<学名:Capsella bursa-pastoris Medik.>
アブラナ科 ナズナ属 越年草

ムギ栽培の伝来と共に日本に渡来した史前帰化植物と考えられています。

別名ぺんぺん草とか三味線草と呼ばれることもあります。

高さは20 ~40cm程度。白い4枚の花弁を持ち直径3mmぐらいの小さな花を多数穂状に付ける。次々に花を咲かせる無限花序で、
下の方の花が終わって種子が形成される間も、先端部では次々と
開花していきます。

果実は特徴のある軍配型。(三味線の撥(ばち)によく似ている)

名前の由来は、夏になると枯れる、夏無(なつな)からや、撫でたいほど
可愛い花という意味、撫菜(なでな)からなど、諸説あるようです。
春の七草のひとつで食用になります。



撮影日 2015.3.21: 群馬県

こちらも花がたくさん咲いていました。



イヌナズナ (犬薺)<学名:Draba nemorosa >
アブラナ科 イヌナズナ属 越年草

草丈10~30cmになる越年草
多くの場合、下部から茎を分けて、斜上またはほぼ直立させます。
葉は長さ1~4cm、幅7mm~1.5cmほどの長楕円形で、
葉縁にやや波状の粗い鋸歯があります。

春から夏にかけて、各茎頂に密な花序に径3mmほどの小さく黄色い
四弁花(十字花)をつけます。

果実は、扁平な長楕円形状

ナズナに似ていて、違うので「似て非なるもの」の「非(イナ)」から転訛してイヌナズナとなったようです。
「イヌ」の名は「役に立たない」ことから「イヌ(犬)」であるという説明もあります。

有毒ではないようですが、食用にはしないようです。
種子を利尿や咳止めとして用いることもあるようです。




どちらも花はちっちゃいですが綺麗なものなんです。
ナズナの花



イヌナズナの花



同じアブラナ科ですから菜の花(アブラナ)と作りは同じですね。



比較してみましょう。

ナズナの葉はタンポポのように切れ込み
イヌナズナは切れ込まないです。
葉の形はまったく違います。
イヌナズナは毛深いよう
です。



色は違いますが造りは同じですね。



ナズナの果実は軍配形です。

子供のころ、この実を切れない程度に下に引っ張り、
ブラブラ状態にして振り音を出す遊びをしたものです。