悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

尊敬する先輩の死

2008-07-04 19:14:02 | Weblog
 43年の長きにわたって公私共にお付き合いをしていただいたMさんが亡くなった。74歳とまだまだ若い。友人からの連絡で知ったのだがすでに葬儀は終わっている。社長で現役を引退されてから業界との関わりを一切絶っておられたので、近親者だけの葬儀はいかにもMさんらしい。

 私が26歳で営業所長として大阪に転勤した時からのお付き合い、お客様だが可愛がっていただき、翌年には私の結婚式にご招待するほどになった。しかし、Mさんの上司を招待しなかったため気を使われて欠席。このときに筋を通すことを教えられた。

 お祝いに頂いた湖畔の風景画は今でも我が家のリビングで安らぎを与えてくれている。Mさんは人柄のよい実力者でどんどん昇格され、社長在任も10年以上だったのではないだろうか。私が本社に戻って東京から出張するようになると会議中でも時間を調整してくださり、話を聞いていただくだけではなくいつも会社の近くのホテルで昼食をご馳走になった。

 その間高度成長時代もあったが順調に売り上げを伸ばしていただき、全社で一番のお客様になった。よき時代で毎月1回はゴルフをご一緒してきた。Mさんの会社の主催で、あるときはわが社の企画で北海道から鹿児島や沖縄のゴルフ場をご一緒したことを思い出す。実力は拮抗しており40年近くも続いた良きライバルだった。

 大阪市内に住んでおられるMさんは資産家で、遊んでいる広い土地を耕し野菜作りをされていた。私が家庭菜園を始めたのはMさんの影響だった。苗の植え時、肥料のやり方などを教わり、今につながっている。

 残念なのは6月20日に大阪へ行ったときにお会いしなかったこと。そのときの病状でお会いできなかったかも分からない。今回は葬儀で急に行ったため時間がなかったのだが、電話しなかったことが悔やまれる。

 元気でおられると思っていたので49日の法事で行くときにお会いできればと先延ばしにしてしまった。電話をして「時間がないので帰ります」では怒られるなどと考えたのが失敗だった。

 言葉では言い尽くせないほどお世話になったMさん、今はご冥福をお祈りするしかない。本当にお世話になりました。お礼を申し上げます。カラオケの最後にMさんのリードで合唱した「青春時代」を歌いながら―。   合掌

 


コメント
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