悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

怖い川の増水

2008-07-30 20:46:33 | Weblog
 川の増水には怖い思い出がある。若い頃兵庫県宝塚市に住んでいた。六甲山系の麓で団地の前は宝塚ゴルフ場、少し山を登ると西宮カントリ倶楽部と名門のゴルフ場が2つ並んでいる静かな素晴らしいところだった。

 そのゴルフ場の中を横切って山から流れる川幅10メートルほどの逆瀬川は、いつもは川の中央をわずかに水が流れるだけの静かな川だが、雷雨などの大雨になると正確が一変して増水し、山から下る水がコンクリートの土手から今にも溢れそうになる。

 普段の姿とのあまりの違いにびっくりしたし、川に沿って歩くだけでも流れに吸い込まれそうで怖かった。神戸市の都賀川で28日に起きた川の増水による児童の事故をテレビで見て、遥か昔を思い出した。

 今回の事故は不幸が重なっている。無くなった2人の児童は民営の学童保育所に通っている児童だった。保育所の先生は暑い日が続くので涼しさを求めて川遊びに連れて行ったのだろう。

 当初20センチくらいしかなかった水量が、20分後に135センチになるとは考えもしなかったと思う。もちろん責任は問われるだろうが、良かれと思って行ったことが裏目に出てしまう、保育所の職員も被害者ではないか。

 学童保育に対しては特別の思いがある。学校は夏休みに入っているが学童保育は休みなく開いている。学校があるときは授業が終わってからの”学童”だが、夏休みは朝から開く。通う児童が少ないので家族が車や自転車で学校まで送っている。

 父兄の都合を考えれば児童保育の開設は当然のことなのだが、学校に併設されている学童保育所。みんなが休みなのに毎日学校に通うことは辛いのではないだろうか。

 学童の先生たちもバス旅行をするなど子ども達の喜びそうなことを企画している。このような事故で同じ立場の先生方が後ろ向きにならなければ良いと思うのだが―。
コメント
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