ゴルフをやめたのは肺の手術をしてからなので十年になる。途中五年ほど前にテニスを一緒にしていた仲間の旅行会で一回だけ回ったことがある。久しぶりのプレーなのに百を切るまあまあの成績だった。体力的にも自信はあるが、それでも復活しようとは思わなかった。
自治会で三ヶ月に一度のコンペを開いている。昔宅配便で北海道から沖縄までゴルフクラブを送りながらコンペに参加していたことを知っている仲間たちからは、「なぜやらないの」と聞かれる。
生意気な答えだと思うが「卒業したからね」というと、ほとんどの人は納得してくれる。実際は忙しいことも理由の一つだ。ゴルフコンペに参加するには朝の見守りを休まなければならない。一緒に朝の見守りをしている五人の人たちは誰もゴルフをやらない。いや会社員時代にはやっていたが、私と同じように退職とともに止めた人がほとんどだ。
三月に一度くらいのゴルフ会なら朝の見守りを休んで参加することもできるが、一つのゴルフ会に参加すると、他のゴルフ会から誘われてどんどん広がってしまうのが怖い。ゴルフをするのを黙っていれば分からないのだが、そこがゴルフの面白さで、ついついどのコースをいくつで回ったなどと話をしてしまう。
そんなときパークゴルフに誘われた。クラブは一本だけ使い、ボールはゴルフよりも大きいが、ゴルフのパターと同じような打ち方で良い。パークゴルフとグランドゴルフの違いは分からないが、パークゴルフはゴルフのルールに似ている。バンカーもあるしOBもある。そしてコース全体に芝が張ってあり、フュエアウエーとラフとの区別もある。公園などで行っているグランドゴルフとは違い、森に囲まれたコースはゴルフと同じような気分になる。
都合がよいのはスタートの時間がゆっくりなので、朝の見守りを済ませてから参加できる。費用も安く会費無料の会員登録をするとプレー費は三十六ホールを回って九百円、それにクラブとボールを借りるレンタル料が三百円、合わせて千二百円と、プレー費の安いのが魅力だ。
何よりも良かったのは朝の見守りをしている仲間たちが皆一緒に参加するようになったことだ。パークゴルフ場は三十六ホールを二時間半で回れるので、九時半のスタートでも十分に間に合う。毎回コースは混んでいてホールごとに待ち時間ができるが、それでも十二時には上がることができる。簡単な昼食をしながら表彰式をして解散。帰ってから午後のスクールガードにも参加できる。
しかも二十人ほどのコンペなら予約をしなくても回れるので、雨が降りそうだったら中止になる。ゴルフコンペのように雨や強風の日までプレーをしたくない。
コンペには四回参加したが平日なのにコースはいつもお客さんでいっぱいだ。ほとんどが高齢者に分類される六十五歳以上の人たちで、三分の一は女性。難しい練習をする必要はないし、靴も普段はいているスニーカーで良い。用具は上達すると自分のクラブが欲しくなるらしくマイクラブの人たちも多いが、ビギナーならレンタルで十分だ。上達してクラブとボールを買い揃えるとしても一万五千円程度で良いものがある。
易しいとはいえコースの攻め方には頭を使う。コースを回る回数の差だと思うが私と同じくらいの年の女性に上手な人がいた。最初にコースを回ったときに、私たちの後ろの組で回ってきたのだが、ほとんどのホールをワンオンさせる。ホールは三十~八十メートルと短いのだが、ホールには適当な傾斜があるし、人為的にくぼみも作ってある。
芝生を長めに伸ばしたラフに向かって強めに打ち、芝の長さで減速させてグリーンに乗せる。コースを知り尽くしているという感じだった。真似をするが、毎回芝(ラフ)の長さが違うので、スピードが変わり難しい。強弱まで読んでいるのだ。
パー三十三のホールを四つ回るので百三十二打がパープレイだが、上位入賞するためにはアンダーで回らなければ望めない。上手な女性たちの戦略的な責め方を参考にして回ったので、四回目には十二アンダーの百二十で優勝した。ゴルフのパターと同じように流し込むのではなく、カチンとしっかり打たないと芝に負けてしまう。少しはゴルフの経験が生きているのだろう。
喜んでパトロール仲間にスコアーを話したら、その友人は百十以内で回るという。上には上がいるものだ。
誰にでも気楽にできるパークゴルフ。それでも攻め方でスコアーに大きな差が出る。しばらく毎月一回の大会を楽しみながら、百十を切ることを目標に参加する。
自治会で三ヶ月に一度のコンペを開いている。昔宅配便で北海道から沖縄までゴルフクラブを送りながらコンペに参加していたことを知っている仲間たちからは、「なぜやらないの」と聞かれる。
生意気な答えだと思うが「卒業したからね」というと、ほとんどの人は納得してくれる。実際は忙しいことも理由の一つだ。ゴルフコンペに参加するには朝の見守りを休まなければならない。一緒に朝の見守りをしている五人の人たちは誰もゴルフをやらない。いや会社員時代にはやっていたが、私と同じように退職とともに止めた人がほとんどだ。
三月に一度くらいのゴルフ会なら朝の見守りを休んで参加することもできるが、一つのゴルフ会に参加すると、他のゴルフ会から誘われてどんどん広がってしまうのが怖い。ゴルフをするのを黙っていれば分からないのだが、そこがゴルフの面白さで、ついついどのコースをいくつで回ったなどと話をしてしまう。
そんなときパークゴルフに誘われた。クラブは一本だけ使い、ボールはゴルフよりも大きいが、ゴルフのパターと同じような打ち方で良い。パークゴルフとグランドゴルフの違いは分からないが、パークゴルフはゴルフのルールに似ている。バンカーもあるしOBもある。そしてコース全体に芝が張ってあり、フュエアウエーとラフとの区別もある。公園などで行っているグランドゴルフとは違い、森に囲まれたコースはゴルフと同じような気分になる。
都合がよいのはスタートの時間がゆっくりなので、朝の見守りを済ませてから参加できる。費用も安く会費無料の会員登録をするとプレー費は三十六ホールを回って九百円、それにクラブとボールを借りるレンタル料が三百円、合わせて千二百円と、プレー費の安いのが魅力だ。
何よりも良かったのは朝の見守りをしている仲間たちが皆一緒に参加するようになったことだ。パークゴルフ場は三十六ホールを二時間半で回れるので、九時半のスタートでも十分に間に合う。毎回コースは混んでいてホールごとに待ち時間ができるが、それでも十二時には上がることができる。簡単な昼食をしながら表彰式をして解散。帰ってから午後のスクールガードにも参加できる。
しかも二十人ほどのコンペなら予約をしなくても回れるので、雨が降りそうだったら中止になる。ゴルフコンペのように雨や強風の日までプレーをしたくない。
コンペには四回参加したが平日なのにコースはいつもお客さんでいっぱいだ。ほとんどが高齢者に分類される六十五歳以上の人たちで、三分の一は女性。難しい練習をする必要はないし、靴も普段はいているスニーカーで良い。用具は上達すると自分のクラブが欲しくなるらしくマイクラブの人たちも多いが、ビギナーならレンタルで十分だ。上達してクラブとボールを買い揃えるとしても一万五千円程度で良いものがある。
易しいとはいえコースの攻め方には頭を使う。コースを回る回数の差だと思うが私と同じくらいの年の女性に上手な人がいた。最初にコースを回ったときに、私たちの後ろの組で回ってきたのだが、ほとんどのホールをワンオンさせる。ホールは三十~八十メートルと短いのだが、ホールには適当な傾斜があるし、人為的にくぼみも作ってある。
芝生を長めに伸ばしたラフに向かって強めに打ち、芝の長さで減速させてグリーンに乗せる。コースを知り尽くしているという感じだった。真似をするが、毎回芝(ラフ)の長さが違うので、スピードが変わり難しい。強弱まで読んでいるのだ。
パー三十三のホールを四つ回るので百三十二打がパープレイだが、上位入賞するためにはアンダーで回らなければ望めない。上手な女性たちの戦略的な責め方を参考にして回ったので、四回目には十二アンダーの百二十で優勝した。ゴルフのパターと同じように流し込むのではなく、カチンとしっかり打たないと芝に負けてしまう。少しはゴルフの経験が生きているのだろう。
喜んでパトロール仲間にスコアーを話したら、その友人は百十以内で回るという。上には上がいるものだ。
誰にでも気楽にできるパークゴルフ。それでも攻め方でスコアーに大きな差が出る。しばらく毎月一回の大会を楽しみながら、百十を切ることを目標に参加する。