悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

NHK「田んぼ」その②

2010-09-30 19:42:40 | Weblog
 テレビで学んだことがいろいろとある。稲は花が咲き自家受粉することで稲穂が実るというが、その花の咲く時間は温度が30~35度、湿度も高い7月のある日、僅か2時間しかない。

 稲穂が割れて黄色いオシベが6本が顔を出し受粉する映像が、1秒間に5000コマ、感度は普通のテレビカメラの400倍というスーパーカメラに収められている。この受粉がなければ米が実らないのだから神秘的だ。

 その穂が出るときは出穂(しゅっすい)と言い、12時間で5センチも伸びるという。夏に中干といって田の水を抜くことは実際の田んぼで見ているが、根をしっかりと張らせ台風や稲の重さを支えるためで、根は30cmにもなる。

 稲は高温に強いが低温には強いと言われる。しかし今年のように高温が続くと稲穂の育ちが悪くなる。今日籾摺りをしたが、はじかれる小さな実が多く玄米ベースで昨年に比べ約10%少ない275㎏しか取れなかった。

 もう一つ自然界の摂理が食物連鎖だ。田んぼには益虫、害虫を含めて数多くの動物がいる。アメンボ、ミミズ、カエル、シマヘビ、イモリ、ザリガニ、タニシ、トンボ、カマキリ、それにバッタ、イナゴなどが連鎖している。

 稲の葉を食べて枯らしてしまうイナゴを餌にするのはバッタ、クモ、カエルなど。面白いのはドジョウ。ドジョウが土をかき混ぜることで水を濁らせ、日光を遮る。結果として雑草が生えるのを防ぐという。

 農薬を使うことでこの連鎖が繋がらないこともあるのだろうが、我々の田んぼは無農薬、無肥料だったので様々な虫類が活躍したのだろう。

今日の籾摺り作業


脱穀時の水分含有量約18%を乾燥機で14.4%まで下げる


籾摺り機。これを終えると玄米。米の選別も行う

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHK「田んぼ」その①

2010-09-29 19:42:40 | Weblog
 NHK「アインシュタインの眼」で「田んぼ・いのちの小宇宙」が面白い。田んぼの1年間を追う企画で春編に続き夏編の放映も始まった(再放送が多い)。最終回の秋編は現在撮影中だという。

 米作りに携わって2年目。小学校5年生の社会科で勉強する米作りなので、リーダーのYさんが米の生育について毎回児童に説明をしている。一緒に聞いていて勉強になるが、たまたま見たNHKハイビジョンの「田んぼ」はスーパーカメラを駆使して珍しい画面を見せてくれるし、Yさんから学んでいることをさらに深く学習できる。

 番組のメーンキャスターはヤクルトの監督だった古田敦也さん。素人の視聴者を代表する古田さんの同じ視線で学習できる良い番組だと思う。代かきは土と水を混ぜる、栄養と酸素を混ぜることが目的だと聞いていたが、土の温度を上げる役目もあるというのは番組で教えられた。

 5月の田植え時の水温は18度だったが、代かきすると6時間後には21度まで上がる。田植えをするには20度以上の水温が必要らしい。田んぼでミミズの活躍が、土作りの大きな力となっていることも知る。逆立ちしたユリミミズが土を吸い込み、お尻から土を吐き出す。有機物を分解するのだという。

 種もみ1粒が1000粒の米に育つこと、茶碗一杯のご飯は種もみ2粒分だということや、育苗箱に蒔く前に一晩風呂に入れているYさん、育苗箱をまだ寒い日の多い4月にビニールハウスに置いて、常温28度を保つように努力するなど、優しい細やかな仕事が基本になっていることを子どもたちに知って欲しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

正しい歩き方

2010-09-28 19:47:00 | Weblog
 「寒さ暑さも彼岸まで」。涼しさを通り越して部屋の中では寒さすら感じるようになった。今日はステイヤング(健康体操)の例会。雨で出足を心配したが40名もの人が参加した。運動を始めればすぐに暑くなるのだが、歩いていくコミセンまでが寒い。

 私は半袖のシャツにベスト、そしてトレーナーを着て行き、1枚ずつ脱いだ。同じ年代でも半袖のシャツ1枚の人もいる。まだ暖房は使わないが、暑がり寒がりの巾は年とともに広がったように思う。そのステイヤングの大きなテーマ。

 正しい歩き方。今までに何回も話を聞いているが新しい会員もいるので改めての講義をする。背筋を伸ばし骨盤を中心にして歩き、腕は体より後ろに大きく振るのが正しいのだが、街中をウオーキングや散歩で歩いている人を見ると腰が曲がり顎が出る、そのために膝から下で歩いている。

 折角歩いているのに勿体ないと思う。きれいな空気を吸い、自然に触れて歩けばよい、という人はそれでも良いのだが、健康のためなら正しい歩き方をした方が良い。朝の見守りをしていて挨拶を交わす人にも腰を曲げて歩く人がいる。

 正しい歩き方を教えてあげたいがお節介過ぎるだろう。今はテレビでも「正しい歩き方」などという番組をやるし、参考になる本はいくらでもある。そして正しい歩き方は骨盤中心なので大股歩きになり、疲れも少ない。

 ”背筋を伸ばす”は太極拳や坐禅でも言われる基本。背筋を伸ばして椅子に座るのは疲れるけれど、慣れると姿勢が良くなる。いつも”背筋”を意識している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本質からずれていない?

2010-09-27 19:16:59 | Weblog
 障害者郵便不正事件の村木元局長が無罪になったが、この事件の核心は、石井一議員の口利きがあったかどうかということではなかったか? 村木元局長の無罪は検察の捜査のやり方に問題があったのだろうが、それは別にして障害者郵便の不正事件が行われていたことは間違いない事実。

 民主党の副代表である石井一議員は上手にもみ消されてしまったのではないか。それを新聞は追っていない(と思う=以下同様)。本質から外れた話題にしてしまったと思うのだが―。

 同じように相撲の野球賭博事件。客になった力士や相撲関係者が罰せられるのは仕方がないが、胴元はどうなったのだろう。暴力団の資金稼ぎという話はあったが、胴元や取り次いだ人たちが逮捕されたという話は聞いていない。大きな利益を上げる胴元こそ悪の核心ではないか。

 新聞やテレビを読んだり見ても理解できないことが多い。マスコミの本質を追う姿勢が欠けていないだろうか?中国が一方的に無茶な要求をして緊張が高まっている尖閣諸島の問題も、「本来外交とはこういうものだ。日本もしっかりと主張しなければならない」。多分塩野七生さんは11月号の文藝春秋にそのように書くと思う。

 国同士の難題、特に領土問題を話し合いで解決できると思うことが平和ボケではないか。そして外交を支えるのは軍事力だということも、今度の事件で認識した方がよい。救われたのは鳩山さんが首相ではなかったこと。鳩山さんだったら何を言い出すか分からない。

 この尖閣諸島問題について小沢さんの考えを聞きたいのだが―。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脱穀作業

2010-09-26 20:19:45 | Weblog
 社協の理事会で隣に座った第1ブロック代表のYさんが「1時から空いている?明日から天気の悪い日が続きそうなので脱穀をしたい。時間があったら来て欲しい」と言う。

 3日行っていないのでオクラとナスが大きくなってしまったはず。畑へ行きたかったがYさんは一人でも作業をするつもりだろう。手伝わなくてはならない。帰ってすぐに米作りのメンバーに電話。急な話だったが6人が集まった。


写真① 左側のOさんがオダから稲を取る。左側のYさんに渡して脱穀、終った藁を写真には写っていない私が受け取る。


写真②

 写真①の脱穀機でオダ掛けした稲を籾(写真②)にして行く。籾が揃っているときれいに脱穀できるのだが、稲を切り取り10束ずつを縄締めした切り口が揃っていないと実が残ってしまう。

 それを藁から拾い出していく。稲数百本分が出てくるのでムダにはできない。この作業に手間が掛かり3時間半近くを要した。まだ完全に終っていなかったが日没で終了。あとはYさんが片付けてくれることになった。

 稲刈りだけではなく脱穀まで児童にも参加させたらよい、との声もでた。確かに人海戦術でやれば楽になる。脱穀機から出た藁をぬかるんだ田で濡らしてはまずい。私は畦に投げる役を引き受けたが、脱穀のスピードが速いので追いつくのに一苦労。長靴、ズボンは泥だらけ、腰、肩が痛くなる大健闘(?)だった。

 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

敬老の集い

2010-09-25 20:43:24 | Weblog
 台風12号は東にそれて北上したので千葉県に直接の影響はなかったが、その余波で昨夜から時々強い雨。土曜日だが父兄参観日で児童が登校するため行った朝の安全見守りも風が強く傘を風上に向けて差すのに苦労する。

 小学校体育館で開催する敬老の集いは10時開会したが、風雨のため出席と回答した104名の内、14名の方が欠席した。小学校までは3㎞以上を歩かなければならない参加者もいるので、車の送迎がない方は仕方ないだろう。

 私も招待される立場だったら歩いてまでは出席しないだろう。天気なら自転車が徒歩で行く学校だが今日は車にした。敬老の集いのために借りた和洋女子大セミナーハウスの駐車場から、5分くらい歩くだけでもズボンが濡れてしまった。

 プログラムは式典と余興の二部構成。式典の時間を何とか短縮したいと思っているが事前の根回しが悪いこともあり、30分もの予定がさらに延びて40分も掛かった。本来15分くらいで押さえたいが挨拶者4人だとそれだけで25分も掛かる。挨拶する人を減らさなければ時間短縮は難しい。

 余興のオープニングは津軽三味線の演奏。続いて小竹小学校3、4年生とのふれあいタイム、そして早めの昼食となりその後音楽鑑賞としてソプラノ歌手が出演。参加者と一緒の合唱も含めて童謡を8曲歌ったが、私には楽しいものではなかった。

 すべての所用時間は2時間15分。出席してくれた75歳以上の方々は喜んでくれたのだろうか?いずれ反省会を行うが、式典のあり方、余興の選び方に加え、台風の季節なので風雨の強い時の送迎対策など反省点が多そうだ。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲刈り本番

2010-09-24 20:17:00 | Weblog
 昨夜からの強い雨で田がぬかるんでいるという。天気予報もまだ午後は雨。さあどうするか?朝7時半時点で実施か延期かの結論が出ない。雨は降っていないので児童は長靴や着替えを持って登校して来る。

 「今日の稲刈りはできるかなあ」と5年生が聞くので、見守りをしながらリーダーのYさんに電話をすると、「水が溜まっているので児童が鎌を使っていて転んだら危ない。できれば予備日の28日に延期したい」という。ただ決めるのは学校だから―という。

 校長、教頭先生が田んぼへ行って現場を確認、実施と決まった。稲が濡れているので切り難くかったり泥だらけにはなったが、結果的には雨も降らず実施して良かった。昼からの天気予報では予備日の28日の予報も雨マークが付くようになったのだから―。


ぬかるんだ田んぼで稲刈りをする5年生

 心配して児童の怪我は二人。1人は女の子。小指を切った。念のため学校に戻し医務室で手当てをしてもらう。もう1人は男子。軽く切っただけだったのでバンドエイドの手当てで大丈夫。


1時間半の作業を終え児童が学校へ帰った後の
田んぼで落ち穂拾いをするPTAのお母さん

 明日も雨が降りそうなのでオダ掛けでの乾燥は少し時間が掛かりそうだ。それでも順調にいけば10月10日頃には全校児童が給食で新米を食べることになるだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新そば

2010-09-23 19:23:30 | Weblog
 そろそろ今年のそば粉が入っているのではないかと楽しみにそば道場へ出かけたが、ご他聞に漏れずそば粉も夏の異常な暑さで入荷が大幅に遅れている。例年だったら10月初めに北海道産の新そばが、少し遅れて安曇野産が入ってくる。

 コミニュティセンターで開く新そば祭りも11月28日(日曜日)と約1ヶ月延期になった。本物にこだわるそば道場のT先生。妥協しないところが素晴らしい。ネットで見るとそばの本場長野県各地で開くそば祭りも11月下旬の開催になっている。但し例年よりも遅れているのかどうかは分からないが―。

 隣町の八千代市でそば店の連合会がそばを自作し新そば祭りをおこなっているが、今年はその畑では全然実らずに泣いているという。毎年楽しみにしているファンがいるので、やむを得ず現地産を諦めて購入した他産地のそば粉で実施するらしい。

 町の蕎麦屋さんには「新そば入荷」とのぼりを上げているところがある。道場仲間の話によると、新そばを数パーセント混ぜて「新そば」としているようだ。粉の問屋さんに注文しても、10キログラム程度でも品不足を理由にして半分以下しか売ってくれないらしい。

 もっとも”新そば”には種類があって、ニュージーランドやオーストラリアなど南半球から輸入する新そばの季節は3~4月頃になる。そば粉の輸入品は益々増え、最近は韓国、中国産が増えているらしい。

 国産品だったら今使っているそば粉は昨年度の産品。プロに言わせると今が一番そばのまずい時期らしい。私には水回しの時の香りの違いくらいしか分からないが、それだけに香りの良い新そばが待ち遠しい。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲刈り準備と収穫祭

2010-09-22 18:45:13 | Weblog
 5月14日に5年生が植えた稲は順調に成育し、24日に稲刈りを行う。今日は社協のボランティアが集まって準備作業。天気予報では24日は一時雨の傘マークがついている。準備作業に参加した校長先生の話では小雨なら決行するとのことだったので、雨を予想して35%ほど稲刈りを済ませた。


手前のオダ掛けを済ませ、刈取った跡に竹竿で次ぎのオダ掛けを組んでいる

 猛暑日となった暑い中の作業を終えて昼は収穫祭。1000円会費で酒と肴を揃えたが差し入れも多く賑やかな会となった。学校は運動会の代休日なので校長、教頭先生、それにPTAの役員も参加してくれた。



 24日の稲刈り本番は児童48名が参加するので2時間ぐらいで終るだろう。オダ掛けした稲は晴天が続けば3日ほどで脱穀できるのだが、雨が続くと更に伸びる。今年の出来は昨年とほぼ同じ240キロ(精米ベース)が見込まれている。

 ただ暑い日が続いたため質はもう一つで、周辺の農家が農協に販売した米の評価は低く、通常ほぼ100%が一等米だが今年は60%程度で、残りは二等米だという。今年の稲の特徴は北側に倒れている。南風が強かった影響らしい。

 この新米は全校児童に給食で食べさせるが、我々には5年生の家庭科授業に招待され一緒に食べる会がある。今日もリーダーのYさんが新米のおにぎりを差し入れいてくれたがさすがに美味い。5年生の招待を楽しみにしている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大きなテレビの力

2010-09-21 19:08:01 | Weblog
 先週放映のテレビ東京「カンブリア宮殿」の反応が凄いと聞いた。山万には全国から照会、問い合わせが寄せられているという。高齢化に悩む地方自治体からの問い合わせも多いらしい。山万だけではなくわが家にも意外な方から電話があった。

 沖縄の知人Sさんからの「テレビを見ましたよ。さすが小網さん、先見の明がありますね」との電話には恐れ入る。先見の明などありません。運が良かっただけですよ。テレビ東京の番組は東京と大阪だけの放映だと思っていたのでSさんからの電話に驚いた。

 昭和58年に引っ越してきたのですが、本当は実家があり通勤も便利な浦和市(当時)を探した。当時から東京のベッドタウンといわれていた浦和市は、大規模開発をしているところはないし、戸建ては価格が高すぎて手が出ない。そんなときに「住宅情報」で新しい街を作っている、住宅地に京成線の新しい駅も作る、住宅内をモノレールが走るなどの記事を読んで見に来たのがそもそもの縁。

 京成電鉄はストも多いし大手会社の中では解決も遅い。悩んだが子どもの学校が近いことと周囲に緑の多いことが決め手となって購入を決めただけ。現在は京成も労使の関係が良くなり、他の大手と同じようにほとんどストもなくなったので、当時の住民の苦労を知る人は少数派なのだろう。

 テレビによると現在のユーカリが丘は245万平米だが、さらに森林を切り開き宅地造成が進んでいる。緑が減るのは辛いが若い人が入居してくれることは、街の活性化のための素晴らしいこと。古い住宅地の世代交代はあるものの、いつまでこの拡張を続けられるのだろう。

 山万の営業所には100人近い社員がいるだけに、発展し続けなければならない宿命が心配になる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする