晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

資本論ノオト第5回

2009-09-13 15:32:25 | Weblog
 函館駅に戻って来ました。青函連絡船が発着していた頃の面影はありませんが、人々の話している言葉から、思った以上に東北との間で人の行き来があることがわかりました。 

 道州制を論議する時、北海道だけは、エリアが今の北海道と変わらず面白みに欠けます。東北と一体の道州制をイメージするのも面白いのではないでしょうか。


 資本論ノオト第5回

 *私が、『資本論』から引用している箇所、2つの訳を比較する箇所は超有名なフレーズであり、脳髄に叩き込んでおくべき所である。
 日共推薦、多喜二の『蟹工船』も良いけれどそんな安直なものでは無く、やはり『資本論』などの骨太の大作(池田教では無い!)を読んだという経験は、フルマラソンを走破した経験があるというのと同じくらい自分の心の中の支えになる。

第2節 商品に表示される労働の二重性格(メモ追加)
 商品の使用価値の中には、有用労働だけが含まれるのではなく、自然的な素材(自然から取り出した原材料)も含まれていることを、マルクスは、ウィリアム・ぺティの言葉から以下のように引用する。

 長谷部文雄訳では、「労働は、質量的富の父であって、土地は、その母である。」

 コレクションでは、「労働は、ウィリアム・ぺティが言うように富の父であり、大地が富の母である。」と、ちょっと格調が低い。

 最後に、第2節の締めくくりを、長谷部訳では、「およそ労働は、一方では、生理学的意味での人間的労働力の支出であって、同等な人間的労働または、抽象的、人間的労働というこの属性においては、それは商品価値を形成する。
 他方では、特殊的な、目的を規定された形態での人間的労働力の支出であって、具体的、有用的労働という属性においては、それは使用価値を生産する。」となる。

 ここはコレクションでは、「一方では、すべての労働は生理学的意味で人間の労働力の支出であり、同等の人間労働または抽象的に人間的な労働という属性の下では、それは商品価値を形成する。
 他方では、すべての労働は、特殊な、目的の定まった形態での人間労働の支出であり、この具体的で有用な労働という属性の下では、それは使用価値を形成する。」となる。

 次回は、第3節。
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