晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

「作家的時評集 2000~2007」 その3

2007-12-11 19:49:22 | Weblog
 ランニングで体が冷えてしまった後のコーヒー、珈琲茶寮「珈楽庵」(こーひーさりょう、からくあん)で、珈琲とホットサンド。調べたら、ここはイタリア料理のクッチーナと同じイーストンの経営。参考までに、珈琲550円、ホットサンド200円。




「作家的時評集 2000~2007」(高村薫著)最終回

 2002年の主な出来事、5月末日韓共催サッカー・ワールドカップ開幕、9月小泉首相訪朝し、金正日と会談
 この年について、高村の関心、地方の価値、現代人の時間感覚、民主党代表選挙など



 2003年の主な出来事、3月イラク戦争開戦、9月阪神タイガース18年ぶりセリーグ優勝
 この年について、高村の関心、イラク戦争をめぐる小泉の言説、阪神優勝、再び、小泉政治など



 2004年の主な出来事、2月陸上自衛隊イラク派遣、6月年金制度改革関連法成立、7月参議院選挙で自民党改選議席を下回る、8月アテネオリンピック、9月宅間死刑囚死刑執行、11月パリーグ新球団に楽天
 この年について、高村の関心、イラク派兵、超高層建築物、年金改革法、選挙に行こう、○言葉と闘う物書き、死刑制度、老い、情報と欲望と犯罪など



 2005年の主な出来事、4月個人情報保護法施行、ペイオフ解禁、JR福知山線事故、9月衆議院選挙で自民党圧勝、11月耐震強度偽装が発覚
 この年について、高村の関心、メディアの呪縛、言論の退潮、家族、公共の喪失、戦争の変質、小泉政治、選挙に行こう、再び小泉改革など



 2006年の主な出来事、1月宮崎勤に死刑判決、9月麻原彰晃死刑確定、安倍首相誕生、民主党代表に小沢、小林薫に死刑判決、12月「国を愛する態度」を目標にした改正教育基本法成立
 この年について、高村の関心、言葉、死刑、天皇制、再び言葉、関西経済、小泉改革の5年、同和問題、教育基本法改正、サミット誘致、格差社会、地方の格差、○同世代としての安倍首相、再び死刑判決、高校など



 2007年の主な出来事、1月そのまんま東宮崎県知事に、5月国民投票法成立、7月参議院選挙で民主党第1党に、9月安倍辞任まで
 この年の半ばまでについて、高村の関心、学力、震災、原子力、安倍政権、憲法改定、政治の言葉、自民党大敗、エネルギーと欲望、団塊世代、政治の劣化など

 ○印の時評は比較的良質。



 今に近づくほど、事の本質が見えにくいものだ。目の前で繰り広げられる現象を追うのに精一杯で、そのことの意味や変化への兆しなど感じることが出来るのは、少し機が熟してからだ。

 それでも、毎日毎日、一刻一秒、時は進み、その流れの中で人は生きている。記憶とは、起こった事象に対して公平ではなく、改めて時評などを読めば、自分に都合の良い出来事ばかりの歴史が頭の中にできあがっていることに気付く。

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