馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

そろそろ疝痛シーズンの始まり

2018-01-22 | 急性腹症

去年の11月、12月と、私は夜間診療がほとんどなかった。

とても平穏な初冬をすごさせてもらった。

例年年が明けると、妊娠末期の繁殖雌馬の疝痛がやってくる。

しかし、今年の1月はそれもほとんどなかった。

それが・・・・・

日曜の夜、2歳馬の疝痛。

空回腸捻転で、盲腸の先にも巻きついて盲腸尖が壊死していた。

回腸を盲端にし、空腸を盲腸へつなぎ、盲腸尖も切除した。

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月曜の今日は、

午前中、2歳馬の去勢。

陰睾だということで、吸入麻酔して開始。

鼠径部陰睾だったようで、開腹手術にはならなかった。

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午後、飛節OCDの関節鏡手術。

それを疝痛の繁殖雌馬が順番待ち。分娩4日後。

結腸捻転だった。

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終わったと思ったら、妊娠末期の繁殖雌馬の疝痛の依頼。

盲腸重積だった。

空腸を腹側結腸へバイパスした。

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そろそろ開腹手術のシーズンの幕開けのようだ。

 



4 コメント

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Unknown (piebald)
2018-01-23 00:07:17
「新年、あけまして・・・」
別の意味もあるんですね。
今年の開腹手術シーズンは、少な目に過ぎますように。
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Unknown (はとぽっけ)
2018-01-23 07:29:57
 飼料にも、運動も気を付けて日々観察もおこたらずがんばっているのでしょうけどね。関わっているヒトが弱ると、発症も増えるかも。出産と相まって大変なのでしょうけど、うれしい、よかった、がたくさんありますように。hig先生、気力、体力、充実して、余力で運も味方に引き寄せてお仕事頑張ってほしいです。お体、大切に!
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>piebaldさん (hig)
2018-01-23 22:04:18
11月12月は一年で一番疝痛がすくない時季なのですが、年が明けると、そう腹を開けることが増えます。今年もまた始まったようです。
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>はとぽっけさん (hig)
2018-01-23 22:06:09
やむをえない疝痛もありますが、飼養管理で防げたのに、という疝痛もあります。
まあ、人の生活習慣病もそうですからね;笑
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