この結腸捻転馬は、全身状態も悪くなく、結腸の膨満もひどくないので、
腹腔内で捻転を整復できるかも?ということで、かなり頭よりを開腹した。
胸骨剣状突起から15cmのところから切り始め、
術創の長さは17cm。
臍からの距離が13cm。
結果的には、この術創から捻転した結腸を整復することは私にはできなかった。
Kentuckyの有名馬病院の外科医は、結腸捻転のほとんどを腹腔内で整復している。
頭よりを切開した方が、そうしやすい、としているのだが、
どういう技術なのか、
あるいは腕力と腕の長さなのか、詳しく訊いてみたいものだ。
ただ、多かれ少なかれ膨満し、浮腫性に肥厚した結腸に回復期間を与えるためには、
結腸を腹腔外へ出して骨盤曲を切開し、内容を捨て、結腸根部まで空にしてやることは意味がある、と考えている。
ー
そして、再発防止策としての結腸固定術 colopexy.
胸骨剣状突起から7cmの部位に行った。
腹側結腸胸骨曲を固定するので、この部位に固定するのが妊娠子宮に圧迫されないために重要、と考えている。
Kentuckyの馬外科医たちは、胸骨剣状突起から5cmの部位から左よりへ開腹し、
創を閉じるときに、結腸紐を縫い込んでいる。
ー
いずれ私たちもKentucky式の手技をやるようになるのか、
我々のオリジナルの方法を続けていくのか、
これからの課題だ。
理想は、予防できるようになり、結腸捻転・変位がほとんど起こらなくなることだけど、ね。
///////////////
うちの庭にあらわれたシカの群れ。
庭木をかじって行きやがった。
やっぱり番犬を雇わないとダメだな。
しかし再発防止はなかなか手強い課題のように感じます。
雇う?その方向ですか?
春山には熊の気配はなかったけど、入山は止めて、いとこわんわんとあちこち出かけました。観光地を散策したりホテルに泊まったり船で海に出たり。
途中でたくさんの犬や鹿、キジやヤマドリ、馬や牛たちにも会いましたが、番犬気質は、ちょっと困る。「この犬、鳴けないの?」とまで言われたり
今回も遊び倒しました。
遊び倒すの楽しそうです。