ちょっと先日の続きでもある。
診断はかなり疫学情報に頼っている。
どんな病気が多いとか、この症状ならどんな病気だろうとか、疫学情報は診断の役に立つ。
診断だけでなく、予後判定も、今まで経験した何十例のうち何頭は治ったとか、どうなったとか見当がつく。
だから、疫学情報を記録しておくことは臨床獣医学にとって意義がある。
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さて・・・・
馬はほかの動物に比べて腫瘍は少ないとされていたりする。
しかし、飼われている動物種によって年齢層が違うので単純にはというか、ほとんど比較にならないように思う。
近年、イヌやネコは高齢化が著しくて、腫瘍がとても多いらしい。
しかし、どんどん消費される食用動物foods animal では高齢になることが少ない。
馬は・・・その国で飼われているのが、競走馬なのか、乗馬なのか、あるいは愛玩用なのかで年齢構成もかわるだろうし、馬の種類もかなり異なる。
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だからUSAなどでは、馬の腫瘍の発生率などと言っても簡単には算出できないのだろう。
あまりにも飼養されている馬の品種も、目的も、頭数も、さまざまだから。
そこへいくと、家畜共済制度が普及し、飼われている頭数や年齢構成が把握されている日本では、罹患率、発病率、致死率などが算出しやすい。
そのことは、獣医学的にも価値がある情報なのだと思う。
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前置きが長くなった。
おまけに支離滅裂になった。
今日は前置きだけにしておこう・・・・・・
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読みつないで読み終えた。
以前から読んでみようと思っていたが、なんとなく後回しにして来た。
ハンガリーの大学の獣医学教育を受けている実習生が来たり、
コンラート・ローレンツ博士の本を読んだりしたので、この本も読んでみる気になった。
丁度いいのにめぐり合うと、良く眠れますね。
新聞小説だったせいか、少しずつ読み進めるのに良かったようです。
まだ共産圏だった頃の東欧の雰囲気がわかりました。
私もこの夏、ヨーロッパ方面?に興味あるナ~と思っていたところでした^^;(東欧共産主義時代のチェコで小学生時代を過ごしたという、米原万里さんの本などを乱読して、セルビアはハンサムが多いとか(!)、冷戦後に共産主義をやめた国々は中欧と呼ばれたがっているとか、雑トリビアを集めていました^^;)
チェコのカレルチャペック著”ダーシェンカ”は読まれましたか?軽~い犬本で有名ですよね☆
ハンガリーは、写真のイメージしかありませんが、2頭の馬を並走させて両馬のお尻に片足ずつ載せてにこやかに立っている民族衣装?の男の人の写真、すごい!と思った記憶があります、、東欧、中欧は馬の歴史も深そうですね、ドイツ馬術とか☆
hig先生のご出身大学の馬術部は自然馬術、イタリア馬術の流れらしい、と噂してきたところでした☆そうですか?
ハンガリーも馬率が高い国のようです。
私の母校の馬術部は「百姓馬術」とか「長靴馬術」と言われていたようです。イタリア系ですか?それはどうかな・・・・