馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

乗馬、いかに衰えるか

2006-11-26 | 日常

 エンデュランスの獣医委員を務めていて馬に乗りたくなり、何年かぶりで乗せてもらってきた。

大学を卒業してから5年くらいたって、オーストラリアで外乗したことがあった。そのときはインストラクターに「あなたは勝手に走らせて構わないわヨ」と言われたが、ヴィデオ撮影しながらゆっくり乗っていた。新婚旅行だったので。

他の人に「北海道の獣医さんは馬に乗れるんですね」と言われたのが、おかしかった。

 それから約10年。隣町に乗馬クラブができたので、子供にレッスンしてもらい、私は15分間勝手に乗らせてもらったことがあった。何日間か筋肉痛で歩き方が変になったのを覚えている。

それからさらに約5年経って、きのうは30分レッスンしてもらった。

軽速足がこんなに難しかったか?駆足すると人も息が切れるのだったか?

今日は、肩の広背筋、腹筋、背筋、腿の内転筋、ほかが筋肉痛だ。ジョギングで使う筋肉とも違うし、スキーで使う筋肉とも違う。

乗馬は良い運動だ。今、注目の体幹筋を鍛えられそうだ。

時間が許せば、また子供を連れて乗せてもらいにいきたいと思う。

「サンデーライダーになってはいけない」なんて昔聞いたことがあったが、サンデーライダーになるのも難しいのが現状なのだけれど。来週末は、東京出張だ。

                        -

 日高の臨床獣医師の何割かは大学馬術部出身だ。私よりはるかに本格的に学生馬術をやってきた人達だが・・・・・昔乗れたからと言って、今も乗れると思わないほうが良いようですよ~

                        -

今朝は出勤したら開腹手術の最中だった。

他の診療をこなして、午後は別な開腹手術を1頭。P5010037_1

子馬なのでまだ直腸検査できないが、超音波で小腸の閉塞を術前診断できた。

(写真は別症例;丸く見えるのが閉塞して膨満した小腸)

夕方、関東の獣医さんから疝痛馬の相談。

疝痛の季節ではないが、重なるときには重なるものだ。


6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
先生、こんばんわ。私も、サンデーライダーです。... (納豆)
2006-11-26 22:29:21
先生、こんばんわ。私も、サンデーライダーです。今日も、騎乗致しました。先月、去年の今頃発症した頚椎の椎間板ヘルニアの一歩手前の状況になり、再発しました。3週間位ろくにくびも体も動かしていなかったので筋肉痛です。心地よい筋肉痛ではあります。(健康の有難み)
先生も馬乗りであったのですね、と私も思いました。外国で乗馬だなんて素敵です、それも新婚旅行だなんて、うらやましいです。わたくしは、独身、キーきー貴族ですから。すいません、文章が乱れました。(笑)

今日も大好きな馬に乗せていただき、幸せでした。(騎乗レベルの悩みはつきませんが)
ここ関東平野は、明日は雨です。電車を4社乗り換えて出稼ぎですが、サンデーライダーを続けるためにもがんばります!
返信する
>納豆さん (hig)
2006-11-27 06:13:52
>納豆さん
 良い運動した後の筋肉痛は心地よいですね。私の場合、馬に乗るための筋肉を維持することは難しそうですが、体が忘れているバランスくらいは思い出せるようにしたいと感じました。
 
 しかし、きのう、今日と何気ない動作が苦痛です(泣)。
返信する
先生仰るとおり筋トレを目的とした乗馬の動きを模... (zebra)
2006-11-27 06:16:05
先生仰るとおり筋トレを目的とした乗馬の動きを模する機械がありますね。
最後に馬に乗ってから久しい小生ですが、やはり生身の不確定な動きに追従する事こそが一番のトレーニングになるのではと感じます。
自身の軽薄な経験と先生のログを重ねますと、開腹に際した術前診断の重要性を感じます。コンベックスのプローブは腹腔内の探索に強力な手段となるのですね。リニアのプローブしかありませんが、手持ちの機械は有効に使いたいと思います。
返信する
>zebraさん (hig)
2006-11-27 06:28:35
>zebraさん
 確かに。でも、乗馬運動の機械も欲しいです(笑)。

 3MHzなどのセクタは深いところを見るためには有効ですが、画質が落ちるので、5MHzの直腸検査用リニアも疝痛の診断に結構使っています。
 
返信する
 私もサンデーライダーです。競技会に出たいと思... (きゃさりん)
2006-11-27 12:07:47
 私もサンデーライダーです。競技会に出たいと思って乗っていた頃は厩舎作業などもバリバリやっていましたので、二の腕などは男性のような「力こぶ」が出ており、体脂肪率も19%ほどでした。が、しかし・・・今は・・・きゃ~ これ以上、筋肉が落ちないように自分なりに頑張っています。最近、おへその両脇あたりと内側の大腿部が筋肉痛なので「効いてる?」とほくそ笑んでいます。
 乗馬を始めた頃は、体全体に力が入っていたので、よく全身筋肉痛になり、うめいていました。
 ところでどうして仔馬は「直検」が出来ないのですか?腸が細いからですか?超素朴な疑問でごめんなさい。
 それと、「ばんえい競馬」が廃止に向かう事になったと知って、ショックです。JRAさんが救済に協力してくださらないのかしら?(勝手な事思ってごめんなさい)
返信する
>きゃさりんさん (hig)
2006-11-27 21:50:56
>きゃさりんさん
 乗馬は技術があれば筋力は要らないのか、それとも独特の筋肉は必要なのか・・・・私はわかりかねています。
 育成馬、現役競走馬を乗りこなすS先生も、20kmのトレイニングライドの翌日は筋肉痛だと言ってました。某有名競走馬を調教していたという女性も、20km乗った後は「もうおなか一杯」と言ってましたね~。

 子馬が直腸検査できないのは、単に小さいからです。300kg、年明けころでないと、直腸検査には無理があります。私は手が小さいのでやろうと思えばこの季節の子馬でもできるかもしれませんが、最近は超音波の方が安全で役に立つと思っています。

 ばんえいは・・・・・・本当にやるべきことをやりつくしたのか?本当にもうやっていけないと言っていいのか?と言う思いがあります。
JRAは・・・・助けてはくれませんね。そんな力もなく、そんな気もないでしょう。
返信する

コメントを投稿