例年そうだったのが、今年も那須の温泉は熱かった!
ほとんど入れる限界の温度。
しかし、ヒートショックプロテインが出ているのだろう。
朝、夕に入るとしゃんとする;笑
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私は、行きの飛行機で左の耳が痛くてマイッタ。
耳管が詰まっていたのだろう。
耳抜きをしようとしたがダメだった。
帰りの飛行機では少し違和感があったが、耳管が通って痛みが消えるのを感じた。
温泉療法の効果だと思う。
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2日目は腸管手術実習。
1時間ほど講義して、実習。
私達は日本で一番たくさん腸管手術をしている。それも圧倒的に多数。
獣医師が2人で開腹手術することもある。
良いことではない。
しかし、なんとかできる。
百戦錬磨、一騎当千だからだ。
そりゃ疲れるよ。でも、できる。
この研修で開腹手術をするようになって15年ほどだろうか。
すでに那須やほかの施設でも開腹手術で救命された馬もでている。
古い日本語の獣医外科学の教科書には、「馬の腸管手術は現実的ではない」というような記載さえあった。
しかし、それをbreak through することに、この研修は役に立ってきたのではないだろうか。
腹腔探査、空腸-空腸端々吻合、結腸骨盤曲切開をやってもらい、
空腸結腸吻合の説明もした。
夜は、腸管吻合の練習をしたグループも居た。
この研修で言い続けていること、
「外傷縫合を上手に手早くできる獣医師なら、腹腔解剖の知識、腸管の切開・切除・吻合の技術を持てば腸管手術はできます。」
疝痛はどの環境の馬にとっても最大の死因である。
どの環境の馬獣医師も、疝痛馬を助けられるように考えて努力してもらいたい。
それが本当の愛馬精神であり、馬医者としての使命ではないか。
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ウルトラマンは私が幼稚園児の時。
帰ってきたウルトラマンが、小学生のときかな。
輝く使命を胸に受け♫
帰ってきたぞ、帰ってきたぞ、ウルトラマン♬
古い本、はとぽっけも見ました。軍馬のお医者さんの本。馬用の薬草のことがかいてあったり。当時助けられなかった馬たち、今なら、、、、。
ほんと、馬医者先生方には、期待いっぱいで尊敬しています。
3分も5日も長くもあり、短くもあり。
ある大学の馬の解剖実習は、内臓だけを半日だけ教えるそうです。それでは卒業してもまったく馬医者として不足です。しかし、現実としてそういう教育しか受けずに臨床を始めることになっています。実習を含めた卒後研修の場はたいへん重要だと思います。
是非そういうのを公募して、その原因を知りたくもあり、この業界に貢献されたい飼養者に提供いただいたら良いのかも知れません。
既にそうされているのかも知れませんが。
手術で成功されているのはその前提として的確な診断をされてきた所だろうと思います。
牛の獣医さんでは未だに切って死んだのか、切らなくても治ったのか判然としない症例は多いようです。
馬に限らずこういうのを現実的ではないというのではないですかね。
私はウルトラマンというよりガンダム世代らしいのですが、こういうキャラクターに全く惹かれずに育ちました。
それも変なんでしょうねー
診断できていないと、「手術しなければ治らなかったのか、手術しても治らないのに手術したのか、手術しなければ助かったのかもしれないのに手術したために死んだのか」わからない。ということでしょうか?
古い外科学の教科書にあったのは、そもそも腸管手術に必要な知識と技術と器材と環境が足りなかった時代の話です。
那須では、症例馬も助かっていますし、実習馬も術後もほとんど問題ありません。もうかつての教科書の時代を超えて進んでいるのです。
症例数の少ない私でも1例目から感じていたのは、助けられないものは助けられない、が、助けられるものは手術によって助けられると言うある意味当然なことです。
その実証は、hig先生の教えなしにはありませんでした。
本当に感謝です。
この先、どのようにそれを広げていくか、なのですが…。歯痒くもあります。
そうですよね。広げていかなければなりません。