真夜中のドロップアウトカウボーイズ@別館
ピンク映画は観ただけ全部感想を書く、ひたすらに虚空を撃ち続ける無為。
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07年ピンク映画ベスト・テン
一般映画、雑記
/
2008年12月02日
そこかしこに未見作も残しつつ、とか何とか拱いてゐる内に年も明けてしまひかねない頃合につき、今年も
ヤッツケ気味に
見切り発車気味に07年ピンク映画ベスト・テンを掻い摘んでみるものである。全般的には、正方向にも逆の意味でも若干決定力不足に、と見るところなので簡略に済ませる。
07年(昭和換算:79-3年)ピンク映画ベスト・テン
第一位「
未亡人アパート 巨乳のうづく夜
」(オーピー/監督・共同脚本:吉行由実)
小粒ながら、誠実な娯楽映画としての、総合的な完成度に於いては随一。
第二位「
ノーパンパンスト痴女 群がる痴漢電車
」(Xces/監督:松岡邦彦)
クライマックスのグルーヴ感は圧巻。唯一のウイーク・ポイントは主演女優。
第三位「
桃肌女将のねばり味
」(オーピー/監督:竹洞哲也)
縦横無尽な本格を披露する、松浦祐也が力強く牽引する鉄板青春映画。
第四位「
裸の女王 天使のハメ心地
」(新東宝/監督:田中康文)
必ずしも成功を果たしてゐるとはいへないが、正調娯楽映画への志向は買へる。
第五位「
痴女・高校教師 ‐童貞責め‐
」(Xces/監督・共同脚本:神野太)
実用部門最高傑作。
濡れ場に突入してもヒロインにメガネを外させない
姿勢は、宇宙が生まれ変つても正しい。
第六位「
密通恋女房 夫の眼の前で…義父に
」(Xces/監督:大門通)
“久須美欽一・ストライクス・バック”を高らかに告げる痛快作。
第七位「
新妻の寝床 毎晩感じちやふ
」(オーピー/監督:関根和美)
特にどうといふこともないが、主演の小峰由衣と、大胆にも親子役に扮する城春樹と牧村耕次の軽妙かつ芳醇な絡みは見させる。
第八位「
厚顔無恥な恥母 紫の下着で…
」(Xces/監督・脚本:山内大輔)
ソリッドさも兼ね備へつつ、こちらも実用部門から。主演の花野真衣の体はヤバい。
第九位「
社長秘書 巨乳セクハラ狩り
」(オーピー/脚本・監督:山邦紀)
男優部門の久須美欽一と並び、久方振りに脱いで呉れた吉行由実がカンバック賞受賞。
第十位「
潮吹きヘルパー 抜きまくる若妻
」(Xces/監督:新田栄)
馬鹿馬鹿しいながらに、実は手堅く、そして綺麗に纏め上げられた一作。
未見作の主だつたところとしては、公開順に
「ロリ作家 おねだり萌え妄想」(オーピー/監督:渡邊元嗣)
「女引越し屋 汗ばむ谷間」(オーピー/監督:竹洞哲也)
「特命シスター ねつとりエロ仕置き」(オーピー/監督:渡邊元嗣)
「痴女教師 またがり飲む」(オーピー/監督:池島ゆたか)
「
変態穴覗き 草むらを嗅げ
」(オーピー/脚本・監督:山邦紀)、等々。
個別部門としては抜粋気味に、主演男優賞は「
ワイセツ和尚 女体筆いぢり
」の佐野和宏。自ら手掛けた脚本の、後半の変節は重ね重ね惜しい。カンバック賞の久須美欽一と吉行由実に加へ、新人賞は結城リナ。
因みにこちらも粒が小さいワーストは
第一位「
をんなたち 淫画
」(国映・新東宝/監督:大西裕)
ゴダールの言つてゐたことは嘘であることだけは判つた。
第二位「
いたづら家政婦 いぢめて縛つて
」、「
銀行レディ エッチに癒して
」(共にオーピー)の二作を通して小川欽也が採用した反スターシステム。
第三位「
魔乳三姉妹 入れ喰ひ乱交
」(オーピー/監督:浜野佐知)
話がまるで成立してゐない。
第四位「
淫情 ~義母と三兄妹~
」(国映・新東宝/監督:坂本礼)
酷く虚しい一作。
第五位「
老人と美人ヘルパー 助平な介護
」(Xces/監督・脚本:山内大輔)
大根にも程がある棒立ち主演女優に、映画全体が負けてしまつた。
それと、国沢実も二本とも酷かつた。
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