閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

サルナシ

2017-06-15 23:23:16 | 日々

川の向こうのやぶをじっと見つめる。
何かが気になる。
視界の中にひっかかるものがある。

あまり高くない木が重なり合うようにわさわさと生い茂っていて、さらにその上におおいかぶさるように蔓草が伸び放題に伸びている。
緑の葉っぱ、柄が赤い。
あ、それだ、気になるのは。
急いで帰り、Mの双眼鏡を借りて戻る。

ほらほら、あれ。
蔓はちょっとアケビみたいだけど、葉の形がアケビじゃない。
小さい緑色の実らしきものも見える。
「こくわ」「さるなし」「またたび」
そんな名前が頭の中にぽんぽんと浮かんだ。
とりあえず写真を撮って、また急いで帰り、図鑑を調べる。

マタタビとサルナシは、どちらも同じマタタビ属で、画像検索で見ても似ているように思われる。
実の形が、サルナシは丸く、マタタビは先が尖るらしい。
(「こくわ」というのはサルナシの実の別名とのこと)
川のこちら側からでは遠すぎて、せいいっぱい乗り出して撮った写真を拡大してみてもよくわからない。
しかし、川を渡ってしまうと、地形上、このやぶの真下に立つことになる。
問題の蔓はびっしり重なり合った枝葉の上にひろがっているので、真下から見上げても何も見えないのだ。
屋根の下に入ってしまうと、天井が見えるだけで、屋根瓦は見えない。それと同じこと。

猫がいるので、家の近くにマタタビがあるのはまずいんじゃないかと思う。
でも、蔓の勢いからみて、今年はじめて生えたものではなさそうだし、もしこれがマタタビなら、うちの猫どもはとっくに気づいているに違いない。
(もしかして、ちょいちょいやってくるよそ猫どもは、これが目当てで…ってことはないよね?)

サルナシなら、実はミニチュアのキウイで、甘くて美味しい。
ジャムにもなるし果実酒にもできる。
サルナシだといいな!
と思ったけれど、考えてみたら、収穫する方法がないのだった。
川岸の斜面で足場が悪く、はしごも脚立も使えないし、揺すったり竹竿で叩いたりすれば、たぶん一つ残らず川に落ちてしまう。
からんでいる木ごとばっさり切ったとしても、それでいったい何個拾えるだろうか。

手の届かない果実を、あこがれの気持ちで眺めている。
それがいちばん贅沢なことかもしれない。
と、負け惜しみを言ってみるのでした。

 

本日の紫陽花

こんなだったのが、

 

こうなりました。紅がく山あじさい。


本日のにゃんこ

草むらにいると目がグリーンになる真鈴さん。

 

クレはここが好き。

 

マダムに対しては、ほどよい距離をおくのが男子の心得。

 

だけど、マダムがすることは、よーく見ていて…

 

すぐ真似する!

 

本日の「いいね!」


Skills every child needs to know to be future ready

すべての子どもが将来のために身につけておくべき5つのスキル。
共同、共感、集中、問題解決、コミュニケーション。

 

コメント
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