閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

彼岸花

2018-09-18 16:10:12 | 日々

お彼岸には咲きそろうようにと咲き始める。
フェンスのおかげで鹿が来なくなったので、川向こうにも咲いている。
しばらくは「マツカゼソウ、および棘のある植物」しか生えなかった川岸一帯が、多種多様な植物に深く埋もれ、その中からヒガンバナがすいすいと長い茎を立て、無音の花火のように花をひらいている。

 

彼岸花のことは昨年いろいろ調べ、ここにも長々と書いたけれど(→「彼岸花の謎」)、やっぱり今年も「あれ? どうしてここに?」という場所にぽつぽつ増えていて、謎はいまだ解けない。

 

切らずに残したアジサイは、いい感じの色になってきた。



咲き残っているメドーセージ(サルビア・ガラチニカ)。

 

本日のにゃんこ。

さんちゃん。テリトリー警備中。

おもてで猫のうなり声がする。
まだ真っ暗な午前4時半。
玄関ドアを開け、見当をつけてライトで照らしたら、白っぽい猫がぱっと逃げた。
どうやら猫ブリッジからベランダに上がりかけていたらしい。
前にも見たことのある、大柄なぶち猫だ。背中に丸い玉模様があり、シッポが鍋の柄みたいなので、とりあえずナベゾーと呼ぶことにする。
長く通ってきていたジャッキーが、ふっつり姿を見せなくなり、スリちゃんの訪問も8月半ばに途切れたままだが、「空席」があるという情報が何かで伝わるのだろうか。
見ると、対応しているのは、クレではなくて、さんちゃんだ。
怪我したあと、どうも自信をなくしてしまったようなクレと、まだまだてんでへなちょこの(皮の薄い!)コマ吉ではどうにもならず、引退した隊長がふたたび前線復帰したらしい。

キバは1本欠けてしまったし、動きにも昔のようなキレはなくなったものの、相変わらずさんちゃんはでかくて体重もあり、うなり声も低音ですごみがある。
ただし、バトルになると、猫のケンカは相撲と同じで重量だけで勝負は決まらない。若い(若いんじゃないかなあ)現役♂のナベゾーのほうが、チャレンジャー精神とモチベーションの高さで有利かもしれない。
チャレンジャーは、勝てば自信を得て、ますますやってくるから、それを阻止して平和を守るためには、さんちゃんを負けさせないように…つまり、ヒトが助太刀を買って出るしかない。
しかし、眠いのよ、4時半は。
おまけに、暗くてほとんど何も見えない。
たまたま猫がこっちを向けば目がぴかりと光るけれど、次の瞬間には消え失せ、特に黒猫なんてどこにいるかサッパリわからない。
外をうろうろしていると、そのうち真鈴さんが「どしたのォ? なんか手伝う?」と出てくるし、コマちゃんはわけもわからずハシャギ回るし、ややこしくて助太刀どころでない。
そのうちナベゾーは川向こうに退却したらしく、さんちゃんも深追いして行かなかったので、わたしはコマをとっつかまえて引き上げる。
こっちには味方が大勢いるんだゾ、という示威行動にはなったと思うから、まあいいでしょう。

2日後。
朝早く、お隣の階段下に白いものが散っていて、鳥の羽かと思ったら、猫の毛である。
取っ組み合って転がり落ちた、という感じかなあ。
白の毛の割合が多く、少しだけチャコールグレイが混じっていて、ぱっと見にはさんちゃんの圧勝のように見えるが、さんちゃんもおなかのところだけは白いので、あまり安心はできない。
すっかりご隠居っぽくなって、夏じゅうぐたぐたしていたさんちゃんだが、ここ数日、とても「きりっ」とした顔をして、なんだか若返ったようだ。
何事もないに越したことはない。とはいえ、たまには「ほんの若干」のトラブルがあったほうが、生き物は生き物らしくなるのかもしれない。
頼むぞ、さんちゃん。
(怪我しない程度にね~)

東の境界で見張りをしていると、コマちゃんが来て「ボクもお手伝いする!」と。

 

「おまえが来ると、雰囲気がだらけるんだよなあ」

 

「あっち行ってろ」「ハイ」

 

本日の「いいね!」

レトロクラシックキーボード

日本人の大半は丸いキーに郷愁を感じないだろうけど、わたしは高校生くらいのとき(まだパソコンもワープロもなかった時代ですよ)タイプライターにすごくあこがれていたので、一瞬「おっ」と思いました。
しか~し、キーボードだけで2万円。
こういうものが、昔の「モンブランの万年筆」みたいな「ステイタス」に、これからなるのかどうか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする