閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

壊れる話

2018-06-14 00:11:43 | 日々

公私ともに(って、「公」もあるのか?)いくつかのことが並行して進んでいるのですが、ここにのせられるものは、あじさいと猫くらいしかないわけで。

 

毎年、夏になると、決まって何かしら電化製品が壊れる。
今年は何だろうかとびくびくしていたら、いきなりTVが壊れました。
Mがリモコンを手にしてチャンネルを変えようとしたら、ぷつっと画面も音も消えて、それっきり。
「え~、また変なとこさわったんでしょう」と、ぶつぶつ言いながら、裏側の複雑配線をつついてみたり、リモコンの電池を替えてみたり、マニュアルをひっぱり出してあれこれやってみたりしたけれど、復活してくれず。
Mの記憶では「前の前の前のワールドカップの年に買った」ということなので、だとしたら12年前。
電器店で聞いたら、修理だともう部品がないかもしれないという。5年くらいでなくなっちゃうんだそうだ。
「コンセント抜いてみました? 意外とそれで直っちゃうことがあるんですよ」
それはやってなかった! と、また帰ってコンセントを抜く…けれど、やっぱり駄目で、ついに買い替えることになった。
しょっちゅうTVを見るわけではないけれど、DVDレコーダーだけ残ってもしょうがないし、まあワールドカップもちょっとぐらいは見るだろうし。
TVの寿命としては長いのか短いのかよくわからない。
これまで特に何の不具合もなかったので、もったいないような気もするけれど、いまどきの電化製品は「直し直し長く大事に使う」ものではなくなっているのだろう。
前にさんざん(わたしが!)苦労したので、今回は設置からセットアップまですべてお店に頼んだところ、新しいTVはおりこうで、チャンネル設定なんかほっといても自分でどんどんやってしまい、世話がいらないのだった。
12年前と比べて、TVは驚くほど高画質に、そして驚くほど安くなっていた。
外寸は一回り小さくなったのに画面のサイズは変わらないというのも謎です。

 

 

 


で、新しいTVにようやく目が慣れてきたと思ったら、こんどは電話が壊れた。
階下のコードレス子機が、突然ピーピー鳴り出して止まらなくなり、見たら「圏外」という表示が出て、操作も充電もできない状態。
さいわい2階の親機は無事なので、ベルが鳴ったら階段を駆け上がればすむんだけど、これが洗濯機を使っていると聞こえないし、庭に出ていたりすると全然間に合わない。
(庭が広いのではなくてね、長靴を脱ぐところでじたばたロスしているのです)
これも10年以上は使っている機種で、同じ子機はもう売っていないらしい。
親機のファクス機能もだいぶ前から壊れていたので(読むことができないのに、まだときどき送られてくるという厄介な状態)、ええい、この際、買い替えじゃ! ということになってしまった。

「黒電話」や「赤電話」の時代を知っているから、電話機というのはそこに「ある」ものであって、ほいほいと「買う」ようなものではないはず…という感覚がいまだに残っている。
そういえば、この家に引っ越してきた当時の電話は、ファクスどころか留守録機能もまだなかった。
いまはもう家族がそれぞれスマートフォンを持っていて、固定電話というものを持たないお家も増えているみたいだけれど、わが家ではまだそこまではいかない。やっぱり家の電話もないと困るのだ。
新しい電話機は、ディスプレイの文字がくっきり大きすぎるくらい大きく、ボタンも大きくて押しやすく、音声で読み上げる機能とか、知らない人からの電話を受けない設定とか、見守り機能(これは別売り)とか、あきらかに高齢者を意識したつくりになっている。
もうファクス機能は要らないので、電話機本体のボリュームは4分の1程度になり、ほとんど片手に乗るくらい、ちんまりして可愛らしい。「てるちゃん」と呼んでもいいくらいだ。
し・か・し、古い電話機に登録してあった電話帳などを移行するすべがない、ということに気づく。
手作業でいっこずつ入力し直すのか、これ。

で、それとほぼ時を同じくして、お隣の酔猫さんのパソコンが壊れ…。
恐怖の「夏に壊れる」連鎖、なんとかこのへんで終息してほしいものです。

 

おなじみバリ猫シスターズ@あじさいリゾート。

 

本日のゲスト

スリちゃん(右)にゴハンを出したら、真鈴(左)が出てきて当然のように食べ始めた。
スリちゃん、おとなしく待っております。
(「えっと…ボクのは…?」と訴えるようにこちらを見ている)

 

やっと席が空きました。

 

そして、

 

「おかわりくださいなーっ。なーーっ」

(長くのばして鳴くのがスリちゃんの癖。慣れてきたらよく鳴くようになった。声も大きい)

 

手から食べるし、食べたい一心で膝まで来るんだけど、これはなついているわけではなく、ヒトを一種の給餌器と見なしているんじゃないかと思う。
そして相変わらず「食べたら帰る」猫。
シンデレラですか、きみは。

 

本日の「いいね!」


Fore-edge painting

おもに17世紀中期から19世紀にかけて、本の小口に描かれた装飾画。
表紙でも口絵でも挿絵でもなく、わざわざここに描きたい、っていうのは、すごくわかる気がする。
扇のように少しずつずれて重なり合う紙には、魔力に近い魅力がある。

もっと見たい方はこちらもどうぞ。
40 Hidden Artworks Painted on the Edges of Books 

 

コメント
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