噴水のように咲く真っ白い小花もきれいだけれど、
それに先立ってぽちぽちと開く新芽の可愛らしいこと。
梅ももう次々と咲きだす準備。
『10分で読める家族のお話』(学研)というアンソロジーに
「金魚すくいの日」という低学年向き作品を収録していただきました。
これは20年くらい前に学研の学年誌に書いたものの再録です。
「朝読書」というものが小中学校で広まって、
この種の本はけっこう需要があるのだそうです。
10分で読める・・時間で選ぶということに、
やや複雑な気持ちがしなくもないけれど、
学校という場所であれば、それもやむをえないでしょう。
小学校のとき、週に1度くらい「読書の時間」がありました。
図書室に行って、それぞれ好きな本を読んでいいのです。
時間はせいぜい40分だから、ぶあつい本は読めません。
わたしは、たいていいつも植物図鑑を「読んで」いました。
なぜかというと、ものすごく本が好きな子だったから。
面白そうな物語の本はいっぱいある。
だけど、途中で時間切れになって、来週までおあずけなんて、
ぜったい我慢できなかったから。
そういう時間つぶしをする子は少なくなかったと思います。
感想を書くノートに、図鑑の絵を2つ3つ描きうつしていたら、
40分くらいあっというまに過ぎました。
しかたがないよね、学校だから。
なんとかやりすごして、おうちに帰って、好きな本を読もう。
そのための知恵や技術、忍耐や妥協を学んだ場所。
図書室の木製の本棚、すりきれた背表紙の文字、
薄暗い雨の日の廊下、黒ずんだ床のワックスのにおい。
おやあ、この時期にタンポポの綿毛!
ひとつだけ、いつのまに咲いたんだろう。
「あ、誰だ、食べたのは」
「皮だけ残ってるぞ」
本日の鳥さん。
オーストラリアのペンギンワイン。
トボけた表情がとってもキュート。
白(シャルドネ)が美味しいです。
(なぁんて、相変わらず大さじ2杯しか飲めない人・・
なので、ワインはラベルの絵柄で選ぶ閑猫・・笑)
キャップにも足跡ぺたり。