閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

ベーカリーその後

2011-10-22 09:44:41 | 日々

ホームベーカリー、使い始めて3週間。
いちどもお店のパンを買っていません。

基本的に超シンプルな食パンしか焼いていないので、
「すっっごく美味しい!」というほどではなく、
「ふむふむ、こんなものか」という程度なのだけど、
飽きないというのは、良いことなんでしょう。

これまで買っていたパンは、油脂分が多めで、
ふわっふわで、皮まで柔らかくできていた。
きっとカロリーも高かったと思う。
うちで焼くと、1斤あたりマーガリン15グラム。
砂糖大さじ2杯。塩小さじ1杯より少なめ。
外側はしっかりかたく、歯ごたえがある。
わたしはこれくらいでちょうどいい。

強力粉1キログラムで、4回パンが焼ける。
少しライ麦粉を混ぜたり、オートミールを混ぜたり、
さつまいも、かぼちゃ、残りごはんも入れたりする。
ごはんを入れると、少しもっちりしたパンになるけれど、
黙っていれば、ごはんだなんて誰にもわからない。
うちはいつも白米に雑穀を混ぜて炊くから、
残りは雑穀パンに化ける。
栗ごはんも栗パンに化ける。
砂糖は多良間島の黒糖をけずったもの。
ときどきデーツ(なつめやし)やレーズンを刻んで入れる。
ひまわりの種、かぼちゃの種も入れる。
豆乳や蜂蜜を入れるなら、そのぶん水をひかえれば良い。

粉とイーストと水さえきちんと計量すれば、
他のものは数グラム前後してもどうということはない。
ということがわかったので、だんだん目分量になる。
お店で売るなら一定に出来なければ困るけれど、
うちで食べるんだから、何だって構わない。
出来上がりが違ったら、違うパンを焼いたことにすればいい。


これまで買っていたパン屋さんはスーパーのレジの外にあり、
食パンは焼き上がり時刻が決まっているのだけれど、
多少ずれたりするので、行けば必ず買えるとは限らない。
その店にないと、別のところまで行かねばならない。
レジに並びながら、ちょっと首をのばして、
棚に出ているかどうかを確かめる。
顔なじみになった店員さんと目が合うと、
「スミマセン、マダデス」とか「あと5分!」とか、
気を利かして教えてくれていた。

パンを買わなくなってしまったので、申し訳なく、
なるべくそちらを見ないよう、こそこそと帰る。
店員Sさん、ごめんなさい。

食パンを買わないので、ついでにメロンパンとか
クリームパンとかも買わなくなった。
これまで、どうしても欲しいわけではないのに、
そこにあるから買っていた、ということが判明した。
トレイに食パンだけではバランスが悪く思えて、
ついつい別のものも載せたくなってしまうのね。

世界はこうした(あまり重要でない)誘惑に満ちている。
何が必要で、何が不要なのか、自分のことでさえ
自分自身がちゃんとわかっていない。
土台がわかっていないところに習慣を積み重ねて、
なんとなく不安定なまま暮らしている。
とりあえず、パンについては、少しわかった。
そのことだけでも、元は取れたかな、という気がしている。

(ただし、ホームベーカリー、電気が頼り。
途中でいきなり停電したら、どうしたらいいんでしょう。
AT車限定免許の閑猫は、マニュアル車の運転ができず、
パンもオートマでしか焼けないのでありました)

 

上の画像はカラスザンショウ。
全体にとげがあり、とくに美しい木とはいえないが、
夕焼けのときだけは、なかなか格好よく見える。
もう1枚は別館にupです。

 

コメント
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