弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

自転車のこと

2006-02-05 11:03:44 | 趣味・読書
以前9年間ほど、瀬戸内海沿いのとある田舎町に住んでいたことがあります。その町に引っ越した当初、近くの自転車屋さんを覗いたところ、スピードの出そうな自転車が何台も置いてありました。
聞いてみると、タイヤの種類が700Cというタイプで、700は直径700mmつまり27インチであることを示します。700-23Cといえば幅が23mmと細く、ゴムは薄く、普通のタイヤよりも高い空気圧で使用します。このタイヤを履いた自転車で平坦な舗装道路を走ると、高校生と競争しても負けません。
それまで、平坦道を高速で走るときの自転車の走行抵抗は、空気抵抗がメインであると思っていました。もちろんメインなのでしょうが、タイヤの転がり抵抗もバカにならなかったのです。700Cタイヤで転がり抵抗を減らすと、とたんに高速走行が可能になります。
その自転車屋さんで「700Cでかつ安いやつ」ということでみつくろい、標準はドロップハンドルでしたがそれをフラットに替え、バックミラーを付けてもらいました。泥よけは標準でついていません。「いりませんよ」と言われたので付けませんでした。価格は5万円台でした。フレームの前半分は一応クロモリ鋼です。
最近「クロスバイク」という自転車の話をよく聞きますが、私のこの自転車もクロスバイクの一種ではないかと思っています。当時は自分の中で「700Cバイク」と名付けていました。
それから9年間、このマシンで自転車通勤を続けました。

自転車で歩道を走る場合、交差点を横切るときはたいてい縁石の段差2~3センチを乗り越える必要があります。700Cタイヤは細いので、このような段差をまともに超えるとパンクしてしまいます。ところがその田舎町では、中学生が自転車通学する習慣があり、交差点の縁石段差もアスファルトで平滑化されていたのです。安心して走ることができました。

泥よけのない自転車は、不便どころかかえって便利でした。私は雨の降っていない舗装道路しか走らないので、泥よけが無くて困ったことはありません。また、前後の車輪はクイックレリーズで簡単に外すことができます。前輪を外すと、泥よけが邪魔にならないので、自動車の後部座席に載せることが可能になります。前後輪を外すとトランクに載せられます。

その後首都圏に引っ越してきたとき、この自転車も持ってきたのですが、まともに乗ることはできませんでした。交差点において歩道の縁石が平滑化されていないのです。交差点を横切るたびにパンクの心配をしなければなりません。
都市部でのバイク便でMTBが使われる理由はそこにあるのかな、と想像しました。しかし最近のバイク便は細いタイヤの高速タイプが多いですね。段差をどのように克服しているのでしょうか。
コメント
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